CHEKCCORI通信 Vol.144【オンライン書店 CHEKCCORI BOOK HOUSEは来月リニューアルオープンします!】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2021.12.23

CHEKCCORI通信 Vol.144 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

今年もあとわずか。 ここ1年で韓国の本もたくさん邦訳出版されましたね。

原書を含め、私の枕元の積ん読の山が減る気配はありませんが、それはそれで幸せなことのようにも思えます。

今後も山(というか山脈)は増えていく予感しかありませんが、 ご来店の際やご注文メールの最後にでも、2021年のベストワンを教えていただけると嬉しいです。
(ぱく)

お知らせ

年末年始休業のお知らせ

12月30日(木)~1月3日(月)まで年末年始休業といたします。
なお、12月29日(水)は12時~17時までの営業で、年始は1月4日(火)12時から営業を開始します。

休業期間中、オンライン書店「CHEKCCORI BOOK HOUSE」のご注文は承りますが、 メール返信、発送業務はお休みさせていただきますので、どうぞご了承ください。
http://www.chekccori.tokyo/news/211203

なお、新年の初売りと同時にお得なキャンペーンを予定しています。
詳細はメルマガやツイッター、LINE、インスタグラムなどで随時お知らせしますので、 どうぞご期待ください!

CHEKCCORI BOOK HOUSEリニューアルオープン

このたび、CHEKCCORI BOOK HOUSEは、みなさまにより安全に、 楽しく買い物をお楽しみいただくため、リニューアルオープンいたします。

正式なリニューアルオープンは2022年1月上旬を予定しており、ただいま準備(プレオープン)中です。
https://chekccori-bookhouse.com/
 
従来のCHEKCCORI BOOK HOUSEに会員登録していただいている方には 「サイト移転に伴う、パスワード再設定のお願い」のメールを別途お届けしていますので、 どうぞお忘れないようご確認ください。


店長のおすすめ

きむ店主おすすめの短編集

『브로콜리 펀치』 (ブロッコリーパンチ)

イ・ユリのこの短編集を読んでいると、しきりにパク・ミンギュの『カステラ』がオーバーラップする。 日常と幻想を織り交ぜ、ところどころに埋め込まれたユーモアコードにクスクス笑いながら読んだ。 ボクサーの彼氏の手がブロッコリーになったり、父の遺骨を植えた植木鉢から父の声が聞こえたり、石ころと会話をしたり。 そんな不思議な現象があまりにも自然で普通の日常に思えてしまう。 木になった父の世話をしながら楽しく翻訳をする翻訳家が出てくる「赤い実」は、翻訳家の友人たちにおすすめ。 翻訳料をもらってワンピースを買ったり、時には牛カルビを思いっきり買って料理する翻訳家もいるんですよ。
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しみず店長おすすめの詩集

『블로노트』(BLONOTE、ブロノート)

人気ヒップホップグループ「EPIK HIGH」のリーダーであるタブロが、 かつてDJを務めていた「タブロと夢見るラジオ」の中で紹介した短いことばのカケラを集めたもの。 わずか数行の中に、家族や友達、恋人など人間関係に対する深い思いや、社会を見つめる鋭い視点が描かれています。 学生時代は作家を目指していたという著者の文学的センスと「EPIK HIGH」らしいユーモアも感じられて、 読むと必ず彼らの歌が聴きたくなります。 2022年春に世界文化社から拙訳で刊行予定。
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ぱく店長おすすめのコミック

『오리 집에 왜 왔니』(アヒル、どうしてうちに来たの)

韓国の子供の遊び「우리 집에 왜 왔니(わたしのうちにどうして来たの)」 をもじったタイトルと、表紙のもっちりしたアヒルに思わず笑みがこぼれます。 ある日、車が行き交う道路でアヒルの子をみつけ、そのまま連れて帰って飼うことになった主人公。 獣医師からは改良されたアヒルだから太りやすく、命は1年もたないかもしれないと言われたけれど、車の音を聞くだけで震えるこの子のために一大決心! 右往左往しながら頑張るうちに、それまでの平凡な田舎暮らしが一変します。 1年後のアヒルがどうなったかは、ぜひ本の中でお確かめください。
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ノ店長おすすめの絵本

『설날』(お正月)

お正月を迎えるグリンという男の子とその家族の物語が生き生きと描かれている絵本です。 久しぶりに会う親戚たち、色々な食べ物の準備で慌ただしいキッチンの様子など、見ているだけでもよだれが出そうです。 買い物する場面では、最近人気のビビゴのレトルト食品や〇〇スーパーが登場するなど、この作家の絵の細かさには思わずクスッと笑ってしまいました。 家族みんなが集まった時のにぎやかで温かい雰囲気、祭事の様子、お正月ならではの遊び方など、韓国のお正月風景がわかる1冊なので、プレゼントにもおすすめ。 ところどころに隠れている動物のキャラクターもぜひ見つけてくださいね。
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ジヨン店長おすすめのエッセイ

『헌책방 기담 수집가』(古本屋の奇談収集家)

ある物は物以上の意味を持つ。物には人生が宿るからだ。 そして「本」という物にも私たちの人生の物語が盛り込まれているにちがいない。 「話を聞かせてくれれば本を探してあげます」。 古本屋の仕事をしてきた著者は10年以上にわたり、 お客さんに本を探してあげる代わりに、それを探している理由を聞いて集めてきた。 本書にはそのうちの29編の話が盛り込まれ、感動とミステリーが交わる特別な旅へと読者を案内する。
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ささき店長おすすめの日本語で読めるエッセイ

『今日も言い訳しながら生きてます』

この12月に絵本『トゲトゲくんは ね、』が邦訳出版され、その絵が物語の魅力を一層引き立てていると話題のイラストレーター、ハ・ワンさん。 彼の邦訳2作目となるイラストエッセイ『今日も言い訳しながら生きてます』は今年1月の発売でしたが、いろいろと悲しく切ないできごとが続き、ふとまた手に取ってみました。 国内でも10万部を超える大ヒットとなった『あやうく一生懸命生きるところだった』に続き、彼らしく自分基準で心地よく生きるために必要なことを、ふっと力の抜けるイラストを添えつつ軽妙な言葉で綴っています。 「どれを選んだとしても、僕らはいつも間違ったほうに来てしまうものだ。これからもそうだろう。だから絶えず軌道修正しながら進んでいくのが人生なのかなと思う」 うんうん、そういう人生でいいよね。
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ミニコラム

モノを作品に

東京国立近代美術館で開かれている『柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年』に行ってきました。
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/mingei100/

今まで、柳宗悦については「朝鮮の工芸、朝鮮の美を日本に紹介した人」としてしか知らなかったのですが、 世の中の美しいモノを集めるだけでなく、それらを紹介するために出版し、モノや情報をネットワークでつなぎ、 流通させるということを徹底していた人だということが、今回の展示を通じてよくわかりました。

柳宗悦の仲間たちが1931年に創刊した雑誌『工藝』は、それ自体が「工藝的な作品」で一目惚れしました。 「モノが作品になる」――。そういう形の仕事を私もやってみたいという気持ちになりました。

展覧会は、来年の2月13日(日)まで開催中です。 ちょっと寒いですが、天気のいい日には周辺の皇居東御苑や北の丸公園を散策するのも気持ちいいですよね。 東京国立近代美術館はチェッコリから歩いて15分ほどですので、帰りにはどうぞチェッコリにもお立ち寄りください。

(店主 きむ)

イベント情報

12月25日(土)14:00~15:00
【オンライン】ささきの部屋Vol.15~半農半ライターKim Minaさんが語る韓国・一山から見えたコロナと韓国、そして夢~

今回のゲストは以前、チェッコリのイベント「韓国で農業体験!~有機農家さんと暮らして~」に登壇いただいたKim Minaさんこと、高瀬美菜さん。 現在は農業体験で知り合った男性と結婚し、子育てに、ご主人が経営するテコンドー道場の運営のお手伝いにと忙しい毎日を送っているそうです。 そんな中、日々の思いを詩やエッセイとして綴りながら、「半農半ライター」の生活を模索中。 夢の実現に向かって邁進する高瀬さんに日々の暮らしについて伺います。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/19171?mc_id=833

1月20日(木)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋Vol.16~編集者・黒田千穂さんに聞く、人気作を生み出す秘訣、秘法、秘密~

『韓国ドラマ食堂』『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』『おうちを韓国カフェにする!』『ペイント』『BTSとARMY』など 数々のヒット本を生み出し、韓国系コンテンツをひと味違った企画で送り出しているイースト・プレスの黒田千穂さん。 その企画の発想の源、そして出版社の一員としてそれを実現させていくパワーの秘密などをじっくり伺ってみたいと思います。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/25415?mc_id=836

1月25日(火)20:00~21:00
【オンライン】翻訳者・小西直子さんが語る「韓国での27年~尽きぬ韓国、韓国語、通訳・翻訳への思い」

韓国語と韓国がとにかく好きで好きで、半年の語学留学のつもりでひとりソウルに飛び込んだのが1994年。 それから27年を経て2021年末に帰国した通訳・翻訳フリーランサーの小西直子さんに、 韓国、韓国語、韓国人、通訳・翻訳に欠かせないと思うこと、常に心掛けてきたことなどを、 ソウル滞在中、最後に翻訳出版した『我らが願いは戦争』(チャン・ガンミョン著)とからめてお話しいただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/27342?mc_id=837

おしまいに

今年最後のCHEKCCORI通信となりました。
来年は、みなさんとお目にかかる機会が増えますように。
どうぞよいお年をお迎えください。
(しみず)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
http://www.chekccori.tokyo/
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