CHEKCCORI通信 Vol.146【『アーモンド』の舞台裏に、翻訳コンクールを語る会、そして野間先生のチェッコリ大学も開講します】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2022.1.27

CHEKCCORI通信 Vol.146 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

2月1日は韓国のお正月です。幼少の頃は、お正月の朝に綺麗に積もった雪を踏みしめながらせっせと歩いて親戚の家に挨拶に行き、 お年玉をたくさんもらって、美味しい食べ物を食べながらわいわい過ごしました。 今も鮮明に思い出す楽しいお正月の思い出です。1月6日には東京にも雪が降りましたね。 久しぶりの雪景色はとてもきれいで、何となくわくわくして気持ちのいい一日でした。 まだまだ冷え込みますが、日差しが眩しく気持ちのいい天気の日もあります。 そんな日には、この厳しい状況を乗り切る体力をつけるためにも部屋にこもらず、 ご近所を散歩してはいかがでしょうか。
(ノ)
お知らせ

2022ハッピーニューイヤーセールは31日まで

韓国語書籍が20%OFFになる「2022ハッピーニューイヤーセール」は1月31日までです。 オンライン書店と実店舗でそれぞれご利用方法が異なりますので、 下記をご確認のうえ、ご購入ください。<オンライン>期間:1月4日(火)00時00分〜1月31日(月)23時59分まで ※注文日基準 (実店舗は通常の営業時間内で開催します) 内容:20%割引クーポン発行 対象書籍:韓国語原書のみ ※ 定期購読・オンラインショップにない本は対象外 送料:7,000円(割引適用前の金額)以上のお買い上げで送料無料 <オフライン(実店舗)> LINEの友だち追加をしていただきましたら、当店の公式アカウントからクーポンをお届けしますので、 店頭でスタッフにご提示ください。 LINE友だち追加はこちら http://www.chekccori.tokyo/line_addfriends

ソルラル(お正月)の連休に伴う発送の遅れについて

韓国は、1月31日(月)~2月2日(水)までソルラル(お正月)の連休に入ります。 そのため、ご注文商品のお届けに通常よりも遅れが生じることがあります。 ご不便をおかけして申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。 https://chekccori-bookhouse.com/

コロナ感染拡大に伴う休業について

コロナの感染拡大に伴い、2月1(火)日から14日(月)まで休業といたします。 なお、その間に店内のリニューアルを行い、 歴史や文化、文学を中心とした中古本コーナーを新設します。 中には貴重な本もありますので、どうぞご期待ください。 http://www.chekccori.tokyo/news/20220126
店長のおすすめ

きむ店主おすすめのエッセイ

『Herstories, 다시 만난 코리안디아스포라 여성들의 삶이야기 (Herstories、再び出会ったコリアンディアスポラ女性たちの人生物語)』

北朝鮮、ソ連、中国、サハリン、ウズベキスタン、日本、カザフスタンなどで住んでいたコリアン女性たちの自伝エッセイ。 朝鮮半島のみならず世界に散らばって住んでいるコリアン女性たちの連帯のプラットフォーム「조각보」が企画した本である。 貧困と植民地化によって没落した国のせいで離散を経験したコリアン女性たち。彼女たちが自分の声でしっかりと生きてきた経験が描かれている。 ことばを巧みに操ってうまく生きている人も多い中、この本の著者たちはことばより行動で、体で自分の考えを表現している。著者の一人「日本を生きる」編に出ているチョ・ミスさんは、私が留学していた日本大学の同期でもある。 在日であり、朝鮮学校や日本の大学では韓国人として精一杯生きていた彼女だが、韓国に留学して以来、韓国で暮らして20年近くになった今も、まるで外国人扱いされるアイロニーが描かれている。 私もある意味、コリアンディアスポラという感覚を持っていて、この本の著者たちの物語が自分の人生と重なって見える。みんな苦しい生活を送っているが、ところどころユーモアがあり、情がある。 文章からも感じられる温かさ。直接会ったらもっともっと凄いものが感じられるに違いない。 最近、女性のパワー、生きるパワーが必要な人に超おすすめ。
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しみず店長おすすめのエッセイ

『말하기를 말하기(話すことを話す)』

『女ふたり、暮らしています。』(CCCメディアハウス)の著者の一人、キム・ハナさんによる「話すこと」についてのエッセイ。 コミュニケーションの質を高める「話し方の技術」が盛り込まれています。 子どものころは引っ込み思案だったにもかかわらず、ポッドキャストやラジオ、講演会、ブックトーク(著者を招いたイベントトーク)など、さまざまな場で話すことを仕事としている著者ならではのアドバイスは説得力大。 本の話、野球の話、音楽の話、お酒の話とさまざまな切り口で展開される文章にどんどん引き込まれ、私も「話し方の技術」を磨きたい!と思わされます。 謙遜しがちな女性たちに「声を上げよう」と勇気づけ、応援するエッセイでもあります。拙訳で日本語版が3月に刊行予定。
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ぱく店長のおすすめの漫画

『고양이 단편 만화(ねこ短編マンガ)』

長編の漫画を連載する合間に描いた猫漫画が思いのほか人気に。 好きなものは好き、嫌なものは嫌。 日ごろみんなが我慢していていることを代弁するかのような猫の姿にいつの間にか夢中になってしまう人が続出し、ついに単行本化してしまったそうです。 作者は「暇な時に、時間つぶしに読むような、そんな本です」と言っていますが、猫好きにはたまらない、そして猫飼いには共感しかない猫の魅力が詰まっています。 時には看護師に、サンタに、そして野球選手に……。 いろんな姿に扮した猫が日常に登場して、好き勝手する姿を楽しめます。
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ノ店長おすすめのエッセイ

『내 문장이 그렇게 이상한가요?(私の文章、そんなにおかしいですか?)』

27年間、単行本の校正・校閲を手掛けてきたベテランの著者による、良い文章を書くための注意点やコツがわかる本。 ある作家とのメールのやり取りから始まる小説のような展開も面白いです。 普段、よく使っている文章で見かける不自然な表現の直し方が例文とともに書かれています。 レポートや企画書、SNSへの投稿など文章を書く目的は様々ですが、無意識に、習慣的に使っていた単語が良い文章の邪魔をしていたなんて……。 「良い文章とは、主に削ることによって完成される」という著者の言葉が印象的です。 きちんとした文章が書けるといいなと思っていた方は、一度手に取ってみてくださいね。
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ジヨン店長おすすめの人文書・語学書

『언어의 높이뛰기』(言語の走り高跳び)

些細なことだけど心地悪い言葉の真意を見つめ直せる一冊。 本書は韓国語の日常言語に隠されている差別的で権威的な視線を指摘しながら、「言語感受性」の重要性を強調する。 著者のシン・ジヨンは、日常言語に私たちの志向する価値が的確に盛り込まれているかを点検しながら、聞く側にはどう聞こえるかを考慮して初めて言語の品格が上がり、「言語感受性」を高めることができると語る。 そのうえで、言語の使い方について具体的な事例を提示しながらどのように表現すべきかをくまなく探っていく。
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ミニコラム

<注に注意>

海外の小説を読んでいると、たまに「注」があります。 訳しづらい日本語にない言葉だったり、その国で暮らさないとわからない事情など、 分からないと読むのに支障があるから、ということで入れてくれているのは理解していても、 たまに「注」が多すぎて読み飛ばすことも……。そんな本の「注」を見ながらよく思うのは、 「この単語はまだそんなに広まっていないのだな」とか、「なるほどそういう説明だとわかりやすい!」などなど。 個人的によく見る「注」は、「チョンセ」「本貫」「チュソク」とかでしょうか。 そろそろ「トッポッキ」や「チヂミ」は「注」がなくても良いかな、なんて勝手に思ったりしています。それはさておき、一言で「注」と言っても、ページのどのあたりに入れるかによって形式とその名前があるのはご存じでしょうか。 本文の中にカッコで入れたりする「割注」、同じページの端にスペースを作って入れる「傍注」あたりはよく目にするかもしれませんね。 本を作る側としては、「注」の内容はもちろんのこと、 ちゃんと該当の「注番号(または単語)」と対応しているのかも要チェックです!
(ぱく)
イベント情報

2月1日(火)19:00~20:30 【オンライン】】今年もやります。2022年、Kカルチャー(映画、ドラマ、音楽、食、文学)大予想!

4人のプロの皆さんをお招きして、今年のKカルチャーの展開を大予想していただきましょう。 登壇いただくのは、ライター・翻訳者の桑畑優香さん(映画・ドラマ担当)、音楽ライターのまつもとたくおさん(音楽担当)、 コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さん(食担当)、チェッコリ店主&クオン代表・金承福(文学担当)。 みなさんからの質問、疑問も大いに受け付けます! http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30386?mc_id=843

2月4日(金)20:00~21:00 【オンライン】金玄謹先生が指南する「間違いやすい韓国語から抜け出す法」

韓国語学習者が書いた韓国語の作文には不自然なものが少なくありません。 それらは年齢や経験とは関係なく、書き手が日本語母語話者であるがゆえに生じる間違いです。 その間違いが癖になる前に直すにはどういう点に注意すべきか。 日本語ネイティブだからこそ間違ってしまう韓国語を避けるための発想に迫ります。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30345?mc_id=841

2月8日(火)20:00~21:00 【YouTubeライブ配信】脚本・演出家の板垣恭一さんと語る舞台『アーモンド』

2020年本屋大賞・翻訳小説部門で第1位となり、国内でも15万部を超える人気小説『アーモンド』が日本オリジナルで舞台化されます。 今回、チェッコリではその舞台の脚本・演出を務める板垣恭一さん、プロデューサーで企画制作を行うconSeptの代表・宋元燮さんを招いて、 YouTubeライブ配信で、その舞台化の裏側をお届けします。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30574?mc_id=850

2月15日(火)20:00~21:00 【オンライン】ささきの部屋Vol.17ー韓国・大邱市寿城区からスンちゃん登場! 広報担当のスンちゃんの素顔に迫る

今回のゲストは、韓国・大邱市寿城区の広報担当として、このコロナ禍でもオンラインを通じた交流を活発に展開しているスンちゃんこと、チョ・スンソンさん。 彼女と初めて会ったのは、2012年11月のFAMツアー(ブロガーを招いた取材旅行)でしたが、流暢な日本語とチャーミングな笑顔は今も変わりません。 そんなスンちゃんの日常や日本との縁、そして、寿城区の魅力などをたっぷりお話しいただきます。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30395?mc_id=845

2月18日(金)19:00~20:30 「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」を語る会―第4回課題作『ハナコはいない』

2年前に開催し、役に立った!と嬉しい声も多く頂戴した「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクールを語る会」が復活します。 全4回シリーズの本企画の構成・進行役を務めるのは第5回『モーメント・アーケード』で最優秀賞を受賞した廣岡孝弥さん。 第1回のゲストには、『ハナコはいない』で最優秀賞に輝いた朴澤蓉子さんと審査員の吉川凪さんをお招きして翻訳と楽しみと苦しみなどについて語り合います。 事前アンケート「私はここで悩みました」をもとにした訳文検証も予定していますので、アンケートにもどうぞご協力ください。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30482?mc_id=846

2月19日(土)13:00~14:00 【オンライン】韓国時代劇三部作で一番面白い歴史を語る講座―第1回 時代劇「トンイ」の登場人物の歴史を語り尽くす

『新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物』などの著書がある康熙奉(カン・ヒボン)先生をお招きし、3回にわたって韓国時代劇と歴史に関するお話を伺うシリーズ。 初回は、「朝鮮王朝実録」の記述をもとに、時代劇「トンイ」に登場する粛宗、仁顕王后、トンイ、チャン・ヒビンの生きた日々を時系列で語っていただきます。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/27635?mc_id=838

2月22日(火)19:00~21:00 オンライン【チェッコリ大学】言語学者・野間秀樹先生から見た「K-POPと韓国ドラマの韓国語の世界」/第1回「音楽と言語」

今やText、Audio、Visualが自在に融合変容しながら、そのうちをことばが駆け巡るTAVnet(タブネット)の時代。 韓国語もまたK-POPや韓国ドラマ、韓国映画といったありようのうちを自在に駆け巡っています。 野間秀樹先生の手引きによって、言語と音楽や映像との巡り合いを、とりわけ韓国語という言語から照らしていきます。 3回シリーズの初回は、K-POPを中心に「音楽と言語」に迫ります。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30581?mc_id=851

3月19日(土)13:00~14:00 【オンライン】韓国時代劇三部作で一番面白い歴史を語る講座―第2回 時代劇「宮廷女官 チャングムの誓い」のツボを語り尽くす

康熙奉(カン・ヒボン)先生をお招きして韓国時代劇と歴史に関するお話を伺うシリーズ。 2回目は「宮廷女官 チャングムの誓い」についてです。 チャングムが「朝鮮王朝実録」に登場するのは1515年から1544年。 その30年の間にチャングムは歴史にどう名を残したか、彼女の人生について興味深い出来事を交えて解説していただきます。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/28208?mc_id=839

3月22日(火)19:00~20:30 【オンライン】「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」を語る会―第4回課題作『ある夜』

4回シリーズのこちら。第2回のテーマはコンクール第4回の課題作の一つ『ある夜』です。 ゲストは同書で最優秀賞を受賞した金憲子さんと審査員の清水知佐子さん。 翻訳にまつわるさまざまなお話に加え、事前アンケート「私はここで悩みました」をもとに訳文を検証し、その翻訳プロセスを紐解きます。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30548?mc_id=847

3月25日(金)19:00~21:00 オンライン【チェッコリ大学】言語学者・野間秀樹先生から見た「K-POPと韓国ドラマの韓国語の世界」/第2回「ドラマと言語」

日本語圏においてはもう幾度も「第○次韓流ブーム」ということばが聞こえてきます。 言うまでもなくその核となっているのが、韓国ドラマ、そして韓国映画ですね。 では「愛してるよ」というドラマのことばは、日常のことばとどう違うのでしょう。 野間秀樹先生のチェッコリ大学2回目は「ドラマと言語」についてお話しいただきます。 http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30596?mc_id=854
おしまいに
2月の休業中に予定している チェッコリのプチリニューアルは約2年ぶり。 私もわくわくしています。 みなさんもどうぞお楽しみに!
(しみず)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ) http://www.chekccori.tokyo/ https://www.facebook.com/chekccori 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-7-3三光堂ビル3F TEL:03-5244-5425 FAX:03-5244-5428 mail:info@chekccori.tokyo