CHEKCCORI通信 Vol.124 【春めく日には軽やかな詩やエッセイを】


2021.2.24

CHEKCCORI通信 Vol.124

http://www.chekccori.tokyo/

ごあいさつ

旧正月も終わり、やっと2021年が始まったなという気分です。
つまり、そろそろやるべきことをやらないとなと思うわけですが、
コロナだけでなく花粉が行く手を邪魔してきます。

そんな言い訳をしているうちに、一年があっという間に過ぎるのは百も承知。
コロナとの2回目の春を迎えるわけですが、
まずはみなさまに、より明るい情報を提供したいと思っています。

(土曜店長 ぱく)

お知らせ

営業時間短縮の継続について

今年に入ってから実施している営業時間の短縮を、当面の間継続いたします。
ご来店の際はお間違えのないようお願いいたします。

火曜~土曜日/12:00~19:00
日曜・月曜日定休日

第5回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」課題作販売中

課題作は、1995年の李箱文学賞、2019年の韓国科学文学賞を受賞した韓国でも広く認められている作品です。
応募しようかどうか悩んでいる方も、まずは1冊ずつ読んでみてはいかがでしょうか。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/2037
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お得な2冊セットはこちら。
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コンクールの詳細はこちらをご覧ください。
http://www.cuon.jp/info/1188

店長のおすすめ

きむ店主おすすめのエッセイ

『실격당한 자들을 위한 변론』(失格の烙印を押された者たちのための弁論)

“この世に生まれたこと自体が損だ、そんな人生があるのだろうか?”
障害者で弁護士である著者キム・ウォニョン氏の問いかけからこの本は始まる。
「ロングフルバース(wrongful birth不当な出生)」、「失格の烙印を押された人生」と言われる者のための弁論書でもある。
一人で苦痛に耐える個人が、他者との出会いのなかで尊厳ある生を生きる人間として立ち上がっていくシーンは、
映画や小説のクライマックスより感動的だった。著者は車椅子で踊る舞踊家でもあり、舞台に立つ俳優でもある。
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しみず店長おすすめの詩集

『그대 고양이는 다정할게요』(猫ってばやさしい)

猫を愛してやまない18人の詩人による詩とショートエッセイ36篇を収録。
ツンデレの猫たちの気持ちを理解するのはたやすくないけれど、
猫たちをじっくり観察し、理解しようとする飼い主たちのやさしいまなざしが感じられます。
胸がきゅんとするような猫のイラストや写真も掲載。
チェッコリのお客さまは猫派が多いのか、この猫の詩集が人気ですが、
じつは、犬の詩集『나 개 있음에 감사하오』(犬がいてよかった)もあります。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/2078
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ぱく店長おすすめの絵本

『식빵 유령』(食パン幽霊)

食パン幽霊が棲むのは、パン屋さんの食パンのなか。
そこはベッド、テーブルといった必要なものだけに囲まれた居心地のいい空間で、一人の静かな生活を楽しんでいたのだけれど、
ある日現れた野良猫が店内をしっちゃかめっちゃかに!
静かな生活を乱す野良猫を追い出そうと連日奮闘する食パン幽霊だったが、ある日野良猫が姿を見せなくなり……。
再び現れた野良猫と食パン幽霊とのほろ苦くもあたたかい結末に
一人ではない、みんなで生きる幸せについて考えさせられます。
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の店長おすすめの音楽エッセイ

『우리가 사랑한 아름다운 노랫말 』(私たちが愛した美しき歌詞)

好きな歌手の歌を覚えながらその国の言葉を勉強するのも学習法の一つとしていいと思います。
スピッツやドリカム、今井美樹の曲は私も好きで、よく書き写して意味を考え、歌いながら覚えていました。
書き写しは、目で読むだけの時よりもっと頭に残る勉強法だと思います。
この本は80~90年代にヒットした歌101曲の歌詞が書き写しできるよう構成されています。
ドラマのヒットがきっかけでリバイバルされ、最近再び話題を呼んだ曲も登場します。
自分だけのお気に入りの曲を見つけ、自分の書体で書き写しながら、
同じ時代に日本ではどんな歌手の歌が流行っていたのか、どんな歌手が人気だったのかなどを比べてみるのも面白いかもしれませんね。
全曲が無料で聴けるQRコードつき。
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ジヨン店長おすすめのコミック詩集

『마음의 일』 (心のこと)

最近人気の詩人オ・ウンと漫画家ジェスのコミック詩集。
柔らかくも強烈なジェスの鉛筆の線、そして溌剌としていながらも時には胸を詰まらせるようなオ・ウンの詩が
心の傷や悩みを優しく癒し、和らげる。私たちの心の話が詩と絵で繰り広げられた、心を休ませるヒーリングストーリーです。
漫画的想像力とあたたかくも輝かしい詩が魅力的な一冊。
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ささき店長おすすめの日本語で読めるエッセイ

『中くらいの友だち Vol.8』

人気エッセイ『中くらいの友だち』もとうとう8号です。
前号に引き続き、巻頭特集はやはり「コロナ時代の韓国で」。
その中にあった「私の韓国闘病記」は、私自身もお会いした
ライターの韓麻木さんが、コロナ禍の中で重い脳の病気を患い、
韓国で暮らしながら初めて 「死」を意識したその経過と思いを、
これから韓国で暮らす誰かのためにと、書き綴ったものでした。
韓国で暮らすことのリアルな現実を知るのはもちろんでしたが、
多くの運にも助けられ、精一杯頑張った彼女にエールを贈りたくなりました。
他にも斎藤真理子さん訳、金起林著「間島紀行」、
宋毅さん、李銀子さんによる1970年代のピョンヤン、ソウルでの思い出など
執筆陣の個性あふれる内容で、今号もまた読み応えずっしりの一冊です。
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ミニコラム

お気に入りのお店にはちょこちょこ足を運んでみよう

先日、久しぶりに行きつけのケーキ屋さんを訪れると、なんとそのお店は閉店になっていました。
お気に入りの味だったので何年も利用していただけに、とても残念な気持ちでした。
数日後、それでは自分で作ってみようと思い、何度かYouTubeを視聴した後、ショートケーキ作りに初挑戦。
まずスポンジケーキは上手くでき上がりました。次の生クリーム作りには時間がかかりましたが、なんとか完成しました。
初挑戦の割には味も形もまあまあいい感じです。でも、生クリームをきれいに塗るのが難しかったです。
お気に入りの商品を気軽に購入できるお店があるということは、とてもありがたいことなのだと実感した一日でした。

チェッコリもお客様があってこそのお店です。
気持ちよくご利用いただけるよう努めてまいりますので、
応援をよろしくお願いいたします。
(火・水曜店長 の)

イベント情報

2月24日(水)20:00~21:00
【オンライン】クオン読書クラブ―第2回「シン・ギョンスクさんを語る」

『月に聞かせたい話』の著者シン・ギョンスク(申京淑)さんは、1985年のデビュー以来、
日本でも早くから作品が次々と紹介され、日本の作家との交流もある作家です。
今回のクオン読書クラブには、今秋刊行予定の『シン・ギョンスク短編集』の編者・訳者でもあり、
個人的にも作家と親交の深いきむ ふなさんをお招きし、
シン・ギョンスクさんとその数々の作品の世界観について語り合います。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=745

2月25日(木)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋vol5~声のプロ八木田幸恵さんに聞く、
音声ガイドディスクライバーとは?

映画『はちどり』の予告編ナレーションのほか、かつてはイ・ビョンホンの来日ステージのMCなども
務めたことのあるフリーナレーターの八木田幸恵さんとは、韓国系イベントなどでお会いして以来の友人です。
そんな八木田さんがある日、映画の「音声ガイド」なるものを始めたとFacebookで書かれていました。
初めて知った「音声ガイド」。彼女自身の歩みと「音声ガイド」の世界についてたっぷり伺います。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=743

3月5日(金)20:00~21:00
【オンライン】国際映画祭を30年追いかけた岸野令子さんに聞く、韓国映画の今

映画の宣伝・配給会社キノ・キネマの代表で『金子文子と朴烈』『チャンシルさんには福が多いね』の配給を成功させた
岸野玲子さんをお招きし、世界各国の映画祭を巡る中で出会った印象的な作品や人々について伺います。
聞き手は、韓国在住映画ライターの成川彩さん。岸野さんの新刊『ニチボーとケンチャナヨ 私流・映画との出会い方2』をもとに
韓国映画の今についてもたっぷりお話しいただきます。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=747

3月12日(金)20:00~21:00
【オンライン】チェッコリ映画クラブ―第7回『野球少女』

ドラマ『梨泰院クラス』のマ・ヒョニ役、イ・ジュヨンがこの映画で演じたのは、高校3年生のスイン。
プロ野球選手を目指して人一倍努力してきたが、女子という理由でプロテストさえ受けられない。
周りの誰もが夢をあきらめろと言う中、新しいコーチと出会い、
彼女に大きな変化が訪れる――閉塞感漂う毎日の中に、彼女の凛とした姿は
一種の清涼剤のような清々しさを届けてくれます。ぜひ一緒に語り合いましょう。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=746

おしまいに

換気のためにお店の窓を開けていても、
以前ほど寒さを感じなくなってきました。
レッグウォーマーもそろそろいらなくなるかも。
もうすぐ春、ですね。
(金・土曜店長 しみず)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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