CHEKCCORI通信 Vol.154【あのお店、お変わりないでしょうか――『韓国の「街の本屋」の生存探究』出版記念イベント開催】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2021.5.26

CHEKCCORI通信 Vol.154 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

6月からいよいよ韓国の観光ビザ発給が再開しますね。
帰国時の施設隔離もなくなり、
すでに渡韓予定を立てている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

オンライン書店「CHEKCCORI BOOK HOUSE」には
旅行の計画に役立つ本がたくさんあります。
https://chekccori-bookhouse.com/

そのほか、店頭にも随時新しく入荷していますので、
どうぞ足を運んでくださいね。

(しみず)

お知らせ

「聴いて、読んで、楽しむ K-BOOKらじお」配信スタート

K-BOOK振興会による、韓国の本の最新情報をお届けするインターネットラジオ「聴いて、読んで、楽しむ K-BOOKらじお」の配信が2022年6月3日(金)からスタートします。 編集者や翻訳者も登場し、話題の本や書店の紹介、新刊・イベント情報、読者の感想など、K-BOOKの魅力をたっぷりお伝えします。

第6回 「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」応募受付中

先日、第5回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」関連の連続イベントが終わったばかりですが、第6回の応募受け付けが始まっています。 締め切りは7月末。 どうぞふるってご応募ください。

店長のおすすめ

★しみず店長★おすすめのインタビュー集

『당신이 반짝이던 순간 (あなたが輝いていた時)』

市民運動家のイ・ジンスンさんが6年間にわたって122人にインタビューし、ハンギョレ新聞で連載した記事の中から12人分を収録。 セウォル号の遺体収容作業に参加した民間ダイバー、ドラマ『浪漫ドクターキム・サブ』のモデルとなった名外科医、 「名もなき人々の語り手」として知られる『たそがれ』の著者、黄晳暎らが、 世を照らす小さい光であり続けようともがき、苦悩する姿が痛いほど伝わってきます。 日本語訳を『中くらいの友だち』主宰の伊東順子さんの翻訳によりクオンの本のたねで連載中。 来年あたりに書籍化の予定です。
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★ジヨン店長★おすすめの絵本

『농부 달력(農夫カレンダー)』

平凡な農夫夫婦の1年間を盛り込んだドキュメンタリー絵本。 自然に恵まれた彼らの日常をシンプルな文と温かいイラストで伝える。 世の中が黄緑色に変わる春と木が青々と茂り作物がすくすく伸びる夏、作物を収穫する豊かな秋、そして1年中苦労した農夫に与えられた休息のような冬まで……。 四季の変化を友として暮らす彼らの1年を追いかけているうちに、自然の贈り物に幸せを感じ心が豊かになる自分に気づく。 日々自然から得られた作物で作り出す、レシピも要らない旬の食卓の彩りもこの本の見どころ。
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★スタッフさわだ★おすすめの教養本

『말하기 독서법 – 마음과 생각을 함께 키우는 독서 교육(話す読書法 – 心と思考をともに育む読書教育)』

書店のおすすめ本コーナーで明かすのは気が引けますが、幼い頃一番苦手な宿題は読書感想文でした。 何を書けばいいのか、さらにはどこを読めば正解があるの? なんて悩んでいた小学生の頃の私に言ってあげたい。 「いったん原稿用紙は置いて。一緒にこの本の話しようよ!」。 感想文を書かせようとすると一向に進まない子も、少し工夫して質問を投げかければ、生き生きと本の話をし始めると著者は言います。 小学生が放課後に通う読書教室の先生です。 読書からもっと考えを深めたい、何よりも本との時間をもっと楽しみたいと願う大人も、ワクワクするようなヒントがもらえる一冊です。
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★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読めるエッセイ

『死ぬより老いるのが心配だ 80を過ぎた詩人のエッセイ』

BTSのJIMINがアルバム『BE』のコンセプト会議で語った話題のエッセイ。 自身の“So What”(BTSの曲名)を考えさせられたとして本書をあげ、「年を取ったとか若いとか、年齢に基準を置かないで」というメッセージが込められていると思いシェアしたのだそう。 改めて曲を聴き、歌詞の意味を味わいながらこのエッセイを手に取ってみると、 「So What」に込められた彼らの深い思いと詩人が綴るユーモラスな言葉に肩の力がふと抜ける、そんな深くて軽やかなエッセイです。 時には韓国文学以外にも手を伸ばしてみてはいかが?
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ミニコラム

<しみずの凸凹翻訳記 #1 店長たちの翻訳書>

チェッコリには「店長たちの翻訳書」というコーナーがある。 2015年のオープン当初から日替わり店長の中に翻訳者が5人いて、彼女たちの訳書を集めたその一角に私も何冊か置かせてもらっているのだが、よくよく考えてみたら何て贅沢なことだろう思う。

最初はちょっと恥ずかしくて訳書が増えるたびに1冊、また1冊とこっそり差し込むだけだった。 だけど、最近は、お客さんがそのコーナーを眺めている時や私の訳書をレジに持ってきてくれた時、「これ、私が訳したんです。楽しんで読んでもらえるとうれしいです」と告白するようにしている。

反応はさまざまだ。「えーっ、ほんとですか!」と驚きながらサインを求める人、「これも何かの縁ですね」と喜んで本を買ってくれる人。 そんなお客さんに出会った日は、翻訳が進まずスランプ気味で沈みがちだった気持ちもぱーっと明るくなる。

時には、「ああ」とさらっと聞き流されたり、翻訳家がなぜ本を売っているのかといぶかし気な顔をされることもある。 それはそれで、翻訳や翻訳家に対するその人なりの考え方が垣間見えるようで興味深いし、 ひょっとすると、初めて会った書店員と親しげに話すのはちょっと抵抗がある照れ屋さんなのかもしれない。

7年前は翻訳をしながら書店員の仕事をするようになるとは夢にも思っていなかった。 「しみずの凸凹翻訳記」では、一冊の本をきっかけにいろんな人と直にコミュニケーションしながら感じたこと、翻訳にまつわるエトセトラを4か月に一度お届けします。
(しみず)

イベント情報

6月1日(水)19:00~20:30
【オンライン】映画『スープとイデオロギー』公開記念、ヤン ヨンヒ監督×趙秀一氏対談「『済州四・三』と映画」

映画『スープとイデオロギー』の公開を記念して監督のヤン ヨンヒさんにお越しいただき、 映画でも大きな意味を持つ「済州四・三」について、そして映画で描き出したかったことについてお話しいただきます。 対談のお相手は趙秀一さん。「済州四・三」をモチーフに描かれた長編小説『火山島』で知られる小説家・金石範の研究者です。
お申込みはこちらから

6月4日(土)16:00~17:30
【参加費無料オンライン】『韓国の「街の本屋」の生存探究』日本語版出版記念 ―韓国と日本の街の本屋、今日もお変わりないですか?―

『韓国の「街の本屋」の生存探究』の原著者ハン・ミファさんと、日本語版「案内人」の石橋毅史さんのオンライン対談を開催します。 日韓両国の本屋の今を知り、共に明日を模索するまたとない機会。 本屋を知り尽くす2人の対談をぜひ一緒に楽しみましょう。
お申込みはこちらから

6月10日(金)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋Vol.20ーハン検1級で通訳案内士の資格も持つ景山梨彩さんに聞く「モチベーションを維持する法」

今回のゲストは、声優でもあり、韓国語学習者であり、ハン検1級で通訳案内士の資格を持つ景山梨彩さんです。 今年2月には難関の「通訳案内士」にも合格されたとか。 本業を続けながら「韓国語」をマスターしていく目標はどこにあり、どんな気持ちでモチベーションを保ち続けているのか、詳しく伺います。
お申込みはこちらから

6月25日(土)13:00~14:00
【オンライン】新刊『韓国ドラマで楽しくおぼえる!役立つ韓国語読本』刊行記念「赤い袖先/イ・サンが愛した女性たち」

『韓国ドラマで楽しくおぼえる!役立つ韓国語読本』の刊行を記念し、2PMのジュノ主演で大ヒットしたドラマ『赤い袖先』をテーマにした講演を行います。 著者のお一人である康熙奉先生を迎え、イ・サンの正妻であった孝懿王后や『赤い袖先』のヒロイン宜嬪・成氏ら、イ・サンが愛した女たちについて史実をもとにお話しいただきます。
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発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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