CHEKCCORI通信 Vol.132【KF94マスクもついてくる! Rolling Stone KOREA #2 BTS特別版 好評販売中!】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2021.6.23

CHEKCCORI通信 Vol.132 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

6月21日は夏至でしたね。

いよいよ本格的な夏が始まりますが、韓国では夏至になると、 猛暑とともに「日照り」と「梅雨」が来ると言われています。 昔の韓国では雨が梅雨にだけ集中的に降り、 夏至の頃には日照りが続くことが多かったそうです。

そのため農村では、「祈雨祭(キウジェ)」という雨ごいのお祭りがよく行われました。 また、梅雨と日照りの両方に備えなければならないため、 収穫期と並んで最も忙しい時期でした。

蕎麦の種まき、養蚕、ジャガイモやニンニク、 麦の収穫、田植え、病虫害対策などがすべてこの時期に行われました。 聞いただけで、夏至の照りつける日差しも厭わない農夫の情熱が感じられるようです。

昔の農夫のように忙しい日常を過ごしてみるのも、 次第に暑さでムンムンしてくるこの時期を耐える一つの方法かもしれませんね。
(金・土曜店長 ジヨン)
お知らせ

Rolling Stone KOREA #2 BTS特別版 好評販売中!

『롤링스톤 코리아 #02 표지커버 BTS 특별판』
(Rolling Stone KOREA #2 BTS特別版)が入荷しました。
Rolling Stone誌12 番目の国際版として2021年4月に創刊した韓国版の第2号で、
BTSが表紙を飾っています。特集(アメリカ版の韓国語翻訳記事)もあり、
写真も大きく約12ページにわたって掲載されています。
お買い上げの方には、立体構造で高性能の韓国の「KF94マスク」を差し上げますので、
どうぞお買い逃がしなく。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/2299
店長のおすすめ

きむ店主おすすめの長編小説

『최선의 삶』(最善の人生)

詩人が書いた小説は、読む前にいろいろと準備が必要。
机の周りや部屋を片付けるのはもちろん、急ぎの仕事も終えておく。
小説を読み終わった後も、1日ぐらい何もしない時間を作っておく。
著者のイム・ソラは2013年にデビューし、これまでに2冊の詩集と2冊の小説を出している。
『最善の人生』は長編小説だが、散文詩のように研ぎ澄まされた文章が見事。
中学生の3人の少女たちの友情と暴力、裏切りを描いた成長小説で、作家の自伝的な物語でもある。
歌手で俳優のIUが「人生の1冊」として挙げていて、2019年に同タイトルで映画化もされた人気作。
CHEKCCORI BOOK HOUSE で購入する

しみず店長おすすめの絵本

『숨바꼭질 』(かくれんぼ)

ある村の造り酒屋と自転車屋にスンドゥクという同じ名前の女の子が住んでいました。
いつも一緒に遊んでいた二人でしたが、ある日、わけもわからないまま離れ離れになってしまいます。
朝鮮戦争(6・25、ユギオ)が起きて人々の避難が始まったのです。故郷に残った造り酒屋のスンドゥクが鬼になり、
自転車屋のスンドゥクは避難先へと逃げ、二人の状況がかくれんぼにたとえられてストーリーは展開します。
「しっかり隠れろ。髪の毛が見えるぞ」というわらべ歌に合わせて描かれる二人の運命。
美しい豆畑の絵と対照的な切ない物語を、6月25日に合わせて読んでみませんか。
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ぱく店長おすすめの短編集

『목소리를 드릴게요』 (声をあげます)

2020年1月刊行のチョン・セランの短編集。宇宙での生活、見知らぬ生物の襲来、
ゾンビ化する世界でオリンピックを目指す選手などなど、特殊な設定ばかりで楽しく読めてしまうのですが、
はっと気づくととても重いテーマを著者から受け取っていました。
決して絶望ではない、でもハッピーエンドとは言い切れないこれらの結末を他の人がどう読んだか気になります。
いまのコロナ禍を予言するような作品も。
ちなみに、タイトルは목소리(声)を들을게요(聞きます)ではなく、드릴게요(差しあげます)です。
今月、亜紀書房から斎藤真理子さんの訳で邦訳出版もされていますよ。
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ノ店長おすすめのグルメ本

『한 끼 식사의 행복』(一食の幸せ)

長年、金融・経済の専門家として活動してきたキム・ソクトンさんによるソウルのグルメ本。
冷麺、キムチチゲ、テンジャンチゲ、ソルロンタン、センテタン、チュオタン、コングックス、
ジャージャー麺、チャンポンなど、韓国の代表的なメニュー28種類が楽しめる老舗165店が紹介されています。
多くの人が認める、歴史と伝統を誇るお店ばかりで、ほとんどの料理が1万ウォン台のお手頃価格なのも魅力です。
もしかすると、一度は行ったことのあるお店が載っているかもしれないので、チェックしてみてくださいね。
巻末には、一目でわかるようにお店の名前が地下鉄路線ごとにまとめられています。
今度のソウル行きの際には、ぜひお供にして欲しい1冊です。
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ジヨン店長おすすめの語学書

『우리말 사용설명서』(韓国語の取扱説明書)

タイトルから分かるように、この本は日常でよく使われている間違った韓国語のうち、
必ず直して使用すべき136の言葉を中心として書かれています。
韓国語の研究者である著者イ·ミスクさんは、言葉には使う側の思考や感情だけではなく、
人格や教養も含まれていると、正しい言葉遣いの重要性を説いています。
間違って使われている韓国語について、特有のユーモアを織り交ぜた例文と優しいイラストを用いて
分かりやすく説明しています。韓国語を学んでいる人なら一度は必ず読むべき一冊。
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ささき店長おすすめの日本語で読めるスタディ本

『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』

一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナールの学生たちが、
自ら感じた「日韓」の歴史問題に正面から向き合った一冊。
K-POPやコスメから韓国に興味を持った彼らが、自分たちが見ている韓国、そして、
日韓の歴史問題に関する報道や周りの人々の視線に対して抱いた感情=モヤモヤを、
さまざまな体験や文献に基づいて自分たちの言葉で解説してくれている。

※7月21日(水)20時から、本書の制作プロジェクトメンバーを招いたオンラインイベントを開催。 イベント参加申し込みと本書の同時注文も受付中。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=782
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ミニコラム

梅雨になると思い出す甘酸っぱいシーン

ファン・スンウォンの『소나기(にわか雨)』をご存じですか?
韓国では中学校の教科書にも載っていて誰もが知っている物語ですが、
簡潔でありながら叙情的な描写が高く評価され、今も愛され続けている短編小説です。
ドラマや映画、ミュージカル、漫画はもちろん、歌にもなっています。
特に私には、梅雨になると鮮明に頭に浮かんでくる場面がありますが、
それは、畑の見張り小屋で雨宿りをする少年と少女の姿です。

田舎の少年はソウルから静養に来た少女に興味を持ちます。
ある日、少年が小川の飛び石の所で水遊びをしていると、少女が
「山の向こうに行ったことある?」と声をかけ、躊躇する少年の案内で山の向こうに行くことに。
途中で少女が花を取ろうとしたときに怪我をして少年が手当てをします。
その時、にわか雨が降ってきます。畑の見張り小屋に避難した二人。
屋根が穴だらけで濡れてしまうため、少年は自分の上着を少女にかけてやります。
雨が止み、小川を渡って帰ろうとしますが、水が濁って飛び石が見えなくなっています。
黙って背を向ける少年。少女も素直におんぶされ小川を渡ります。
次の日からなぜか少女の姿が見えません。学校へも出てこない少女……。

思春期の少年と少女の純粋な愛を描いた物語ですので、
ぜひ一度、時間を見つけてゆっくり読んでみてくださいね。

機会があれば、京畿道(キョンギド)楊平(ヤンピョン)にあるファン・スンウォン文学館への旅もおすすめです。

雨というキーワードでこのような作品が見つかりました。
気になる本を見つけて、梅雨のシーズンを楽しく過ごしましょうね。

소나기(にわか雨)短編小説
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1613

소나기(にわか雨)絵本
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/259

Rain-비 내리는 날의 기적(Rain-雨の日の奇跡)
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1892

야, 비가 온다(わー、雨が降る)
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/635

비가 오는 날에…(雨が降る日に…)
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/253

장마(梅雨)〈教科書韓国文学〉シリーズ
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/750
(火・水曜店長 ノ)
イベント情報

6月23日(水)19:00~21:00
【オンライン】チェッコリ大学・八田靖史の[20品目の料理で知る韓国社会] ③韓国の国際関係を知る料理

韓国料理の中には海外からの食文化を受け入れたものも多く、それらは年月を経て、
韓国独自の料理として発展しました。中でも距離的に近い日本、中国の食文化は
ひとつの大きなジャンルとして確立していて、観光の目玉にもなっています。
特徴的な料理を通じて、韓国料理の国際的な魅力を紹介します。
3回シリーズの最終回です。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=759

6月29日(火)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋vol9~ラジオに四角キンパまで、四角(よすみ)まりさんの原動力を教えて~

仁川観光広報大使の四角まりさんは、コロナ禍で広報大使としての活動が
思うようにならない中、次々と新しい活動を始めています。
「だから韓国」と題したラジオ番組は毎日配信、
金曜日にはライブ配信もあり、その回数はすでに400回以上。
Instgramで紹介した「四角キンパ」もあっという間に話題となり、
四角キンパの動画再生回数は100万回を突破しています。
その行動力の源は何なのか、じっくり伺います。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=778

7月2日(金)20:00~21:30
【オンライン】人気翻訳家に聞く! 共感できる韓国エッセイとは? 韓日翻訳家という仕事の魅力に迫る

『僕だって、大丈夫じゃない~それでも互いに生かし生かされる、僕とあなたの平凡な日々~』
『あたしだけ何も起こらない “その年”になったあなたに捧げる日常共感書』の2冊が
キネマ旬報社から6月11日に同時刊行されました。
両作品の翻訳者であるお二人をお招きし、それぞれの訳書に込めた思い、
韓日翻訳という仕事の魅力のほか、翻訳家を目指す人々へのアドバイスなどを存分に語っていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=779

7月3日(土)13:00~15:00
【オンライン】前人未到の地をさらに高みへと進むBTSに、わたしたちはなぜ熱狂するのか?『BTS オン・ザ・ロード』の著者が徹底解説

デビュー8周年を記念したオンラインフェスタも大変な盛り上がりを見せたBTS。
そんな彼らのトランスメディア戦略を中心に解き明かした『BTS オン・ザ・ロード』の刊行を記念して、 著者のホン・ソクキョンさんをお招きします。進行役は、本書の翻訳者・桑畑優香さんです。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=780

7月21日(水)20:00~21:00
【オンライン】『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』刊行を記念して、学生たちに聞く「モヤモヤの先」に見えたものは?

『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』の執筆者である、一橋大学社会学部加藤圭木ゼミのメンバーを迎え、
日韓に横たわる歴史について正面から向かい合い、彼らの言葉で解説している
「日韓関係「超」入門書制作プロジェクト」への思いを語っていただきます。
彼らがなぜ韓国に興味を持ち、このゼミを選んだのか、さらには「慰安婦」問題や「徴用工」問題など、
我々も感じてきた「モヤモヤ」に一緒に向き合う時間を持ちたいと思います。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=782

7月31日(土)15:00~16:30
【無料オンライン】キム・ヨンス作品を楽しむシリーズ~第2回『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』読書会~

シリーズ第2回目は、長編小説『夜は歌う』と短編集『ぼくは幽霊作家です』
(ともにキム・ヨンス著、橋本智保訳、新泉社)の読書会です。
両作品の背景にある歴史的な事柄の多くは、日本の近現代史に密接に関わりながらも
私たちの記憶や意識から抜け落ちている領域で、それらに関する
九州大学大学院准教授の辻野裕紀さんによるミニ講義も聞き逃せません。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=773

おしまいに

先週始まった『賢い医師生活』のシーズン2。
ヨヌのお母さんとギョウルのエピソードが泣けました。
この先数か月、毎週金曜日の朝は目が腫れているに違いない……。
(土曜店長 しみず)


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