CHEKCCORI通信 Vol.158【斎藤真理子著『韓国文学の中心にあるもの』刊行記念フェア開催中です!】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2022.7.21

CHEKCCORI通信 Vol.158 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

先日、「あなたにすすめてもらった本がとても面白かった。
今まで読んだ本の中で3本の指に入るほど!
また店に行くので別の本を紹介してほしい」と
お客さまからうれしい電話をいただきました。

書店員としては当たり前のことかもしれませんが、
本当にその本を気に入ったご様子で、
またダイレクトに反応をいただいてとてもうれしい出来事でした。

その方は電話から10日後ぐらいに再度来店され、
またおすすめの本を何冊も買ってくださいました。
ちなみに、最初におすすめしたのはこちらです。
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15486

みなさんと感動を分かち合える本を
これからもこつこつ紹介していきたいなと思います。

(しみず)

お知らせ

2022年9月開講「チェッコリ翻訳スクール」受講生募集受付中

現役の翻訳者・韓国語講師が直接指導するのが特徴のチェッコリ翻訳スクール。 今年も9月開講クラスの受講生を募集しています。 翻訳の基礎や原書を読み解く力、そして翻訳に役立つ知識を学びませんか! 今期は全7クラスの開講で、すでに3クラスが定員に達しています。 どうぞお早めにお申し込みください。
申し込みはこちらから

クオン創業15周年を記念してプレゼント進呈

チェッコリを運営する出版社クオンの創業15周年を記念し、 チェッコリでクオンの本をご購入いただいた方にノベルティをプレゼント。 オンラインショップでご注文いただいた方には「新しい韓国の文学シリーズ」のポストカードを、 店頭でお買い上げいただいた方には同シリーズの缶バッジを差し上げます。 期間は7月23日(土)まで。この機会にクオンの本をどうぞお買い求めください。
クオンの本の購入はこちらから

第6回 「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」応募締め切り迫る

第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」の締め切りまであと10日を切りました。 たくさんのご応募をお待ちしています。

応募はこちらから

斎藤真理子著『韓国文学の中心にあるもの』刊行記念フェア開催中

「戦争」を中心とした歴史や社会問題をキーワードに韓国文学を解説した斎藤真理子さんの初の単著 『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)の刊行を記念して関連本を集めたフェアを開催中。 セウォル号事件、IMF危機、維新の時代、分断文学などをテーマにした作品がずらりと並んでいます。 あなたの韓国文学の世界を広げてくれる作品に出会えること間違いなしです。

CHEKCCORIオープン7周年記念企画でお得にお買い物を!

オープン7周年を記念して、お買い物が楽しくなる企画を実施中。 オンラインショップのポイント制度開始、会員登録時の10%割引クーポン発行、 LINEスタンプカードの導入など盛りだくさんです。 ご来店の方にはオリジナルブックカバーも進呈しています。 この機会にぜひオンラインショップ、リアル店舗をご利用ください。

詳細はこちらから

店長のおすすめ

★しみず店長★おすすめの小説

『마법소녀 은퇴합니다(魔法少女引退します)』

「気候変動による地球滅亡から人類を守れ!」。 人生に行き詰まって漢江に飛び込もうとしていた29歳の私は、 「予言の魔法少女」を名乗る人物から「あなたは時間の魔法少女だ」と宣言され、武器としてクレジットカードを与えられます。 ところが、まだ魔法少女として正式に覚醒できず一度も魔法を使わないうちに、真の「時間の魔法少女」は別に存在することが判明。 しかも、その真の「時間の魔法少女」は人類を救うどころか地球を滅亡させようとします。 私は魔法少女になれるのか、人類を救えるのか。 セーラームーンが好きだった著者が描く愉快でさわやかなSF小説。 そもそも魔法少女とはと考えさせられたり、新しい魔法少女像に出会える(⁉)1冊です。
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ジヨン店長★おすすめの青少年向け人文書

『권은중의 청소년 한국사 특강(クォン・ウンジュンの青少年韓国史特講)』

生命の歴史は食べ物の歴史でもある。 自分が生まれ育った土地で作られた食べ物について知るのはその土地、ひいてはその国の歴史を知ることにつながる。 20年間記者として働いた後、食の人文学を研究してきた著者のクォン・ウンジュン氏は、食べ物は人と文化の交流によって変化し、多様化してきたと語り、 食べ物で学べる韓国史の流れをこの一冊に凝縮して盛り込んだ。 本書は、先史時代から19世紀の朝鮮末期まで時空間旅行を 米、ナムル、キムチ、餃子、唐辛子など21種類の食べ物の話で解きほぐした、いわば「韓半島歴史書」。 「10代のための人文学特講シリーズ」の一つとして出版されたが、成人のための人文教養書としても遜色ない。
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★スタッフさわだ★おすすめのエッセイ

『소소 동경(小小東京)』

草野球をする人々に、ママチャリの後ろ姿。ごく日常的なのに、妙に絵になる風景写真が並びます。 著者は留学生として来日し、日本で就職。4年間過ごした東京で心に残った場面を、軽快な文章で綴ります。 ほとんどの小学生がランドセルを背負うのを見て日本人の集団主義に思いをはせたり、 東京にはなぜ本格的なナポリピッツァの店が多いのか考えたり。 旅人かつ生活者の目線で描かれる東京は、日本で生まれ育った人間にも新鮮です。 ふと、韓国での出来事を思い出しました。 地下鉄で立つ私の重たいカバンを膝に乗せてくれた人に感じた、驚きと温かさ。 ついカメラを向けてしまうカラフルな服の登山客。 そんな異国での思い出をこの本みたいに記録したいなと、小さな夢も膨らむエッセイです。
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★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読める韓国文学ガイド

『韓国文学の中心にあるもの』

こんなにワクワクして読み進められる本のガイドブックがあっただろうか。 日本での韓国文学ブームを牽引したお一人、翻訳者の斎藤真理子さんの初の単著で、 韓国文学のガイドブックでありながら、韓国の社会や歴史を深く理解できる1冊。 激動の近現代史の中で韓国の作家たちが描こうとしたその気持ちにまで思いを馳せながら、 もう一度読み直したい本、読んでみたい本の情報がたっぷり詰まっていて、そのリストは誰にとっても大きな財産になりそう。 チェッコリ店内ではこの本の中で紹介された本を中心に関連本フェアも展開中! 
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ミニコラム

<スタッフさわだの、子どもと韓国書籍の間で>
#1 隙間時間を探して

あ、うとうとしてる! 今だ……! 散歩中、気持ちよく寝息を立て始めた子どもを起こさないようにベビーカーを慎重に押して、カフェやベンチを探す。 急いでパソコンを開き、今日こそはとこのコラムを書き始める。 タイムリミットは10分かもしれないし、うまくいけば1時間かもしれない。 そうだ、先に来週のイベント告知から準備しなきゃ。 インスタも更新しておきたい。あ、起きちゃった。

育児と並行してチェッコリの仕事を在宅でし始めて1年5ヶ月。 脳内は子どもの世話と韓国の本にまつわるあれこれが一日中せめぎあい、忙しなく日々が過ぎていく。 オムツを履かせつつも頭では仕事のことを考えていたせいで、またオムツを取りに行くはめに。 情報収集のためにと流していた韓国のラジオを聞き取るのに必死で、 一緒に遊んでいた子どもはポカンとこっちを見ている。 育児だけに集中できず罪悪感を覚える日もあれば、育児以外に手が回らずイライラすることも。 切りかえはとっても難しい。

けれど、この生活になって気づけたこともある。 絵本を見る視点が少し変わった。ボードブックのように分厚ければ、 指を動かし始めたばかりの子でもめくれること、何でもないような模様でも思わぬ良い反応を見せること。 子どもの絵本への関わり方が月齢で変化するのを横で見ながら、 チェッコリで韓国の絵本を紹介する時にも反映させたいなと思うようになった。

韓国語学習の時間が取れないことも悩みだが、最近ようやく限られた時間でできることを前向きに考え始めた。 チェッコリには、多忙な中でなんとか時間を作って韓国語を学ぼうとする方々がたくさん来てくれる。 そんな同志(と勝手に呼ばせてください!)のみなさんにシェアできるよう、隙間時間に韓国の本を使ってできる学習の仕方も探ってみたい。

そういえば、散歩中にはこんな場面にも出くわした。 まだ桜が咲いていた3月、公園のベンチ。ベビーカーで眠る赤ちゃんの側で、読書をする女性がいた。 あの人も「今だ!」の瞬間を期待して、本を忍ばせていたのかな。 下を向いて文章を目で追うその表情が、なんだか嬉しそうに見えたのだった。

忙しない日常で、ふと空いたご褒美のような時間に開きたくなる本を、私も紹介していきたい。 そんな思いで一喜一憂しながら在宅ワークする日々のことを、4ヶ月に一度ここでお話しさせてくださいね。
(さわだ)

イベント情報

7月22日(金)19:00~20:30
【オンライン】伊東順子の“韓国事情”お話しますー第3回『搾取都市、ソウル』著者イ・ヘミさんを迎えて

フリーライター・翻訳者の伊東順子さんによるシリーズ企画の3回目。 今回は、伊東さんが訳した『搾取都市、ソウル』の著者で新聞記者のイ・ヘミさんを特別ゲストに招いてお届けします。 貧困層が暮らす「チョッパン」の取材を通して見えてきたソウルの現状と未来についてお二人に解説していただきます。
お申込みはこちらから

7月23日(土)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋Vol.21ー오오기(おおぎ)さんに聞く、韓国TVの裏側や韓国語会話術

今回のゲストは、韓国の人気テレビ番組「非頂上会談」のほか、ラジオ、YouTubeでも活躍されている오오기さんこと、扇仁志さんです。 韓国のテレビに出演するまでの歩みや、韓国のテレビ番組制作の裏話、番組の司会を務めていたソン・シギョンさんとのとっておきエピソードなどを披露していただきます。 番組出演を通して鍛えられた韓国の人々とのコミュニケーション術なども教えていただきます。
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7月26日(火)19:00~20:30
【オンライン】SF、別世界につながるブリッジ~『モーメント・アーケード』作家ファン・モガ+訳者対談(韓国のSF小説を楽しむ会 #2)

韓国のSF小説を楽しむ会の第2回は、『モーメント・アーケード』(クオン)の著者ファン・モガさんと、翻訳者の廣岡孝弥さんの対談です。 日本在住のファン・モガさんの執筆と生活について、韓国と日本の二つの社会で暮らすことを中心に、別の世界を想像する・生きること、 さらにはSFという新しい世界観などについてたっぷり語り合っていただきます。
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7月30日(土)19:00~21:00
【オンライン】『引き出しに夕方をしまっておいた』刊行記念ー第二弾「ハン・ガンさんと一緒に詩を味わおう」

6月の刊行以来、大きな反響を呼んでいるハン・ガンさんの詩集ですが、 2020年のK-BOOKフェスティバルから約2年ぶりにハン・ガンさんご本人にご登場いただきます。 ライターの瀧井朝世さんとの対談形式で、みなさんからの感想なども共有しながら進行します。 後半は翻訳者のきむ ふなさんと斎藤真理子さんも登場。 みなさんからのアンケートもお待ちしています。
お申込みはこちらから

8月11日(木)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋Vol.22-「ニュースで韓国語」のよっしーさんと楽しむリアル韓国リポート

今回のゲストは、韓国語学習者の皆さんにも人気のPodcast「ニュースで韓国語」のよっしーさん。 この3月から27年ぶりに半年間の留学生活をしながら、大統領選を肌で感じ、光州や春川などを訪問しながら 現地で見聞きしたことをPodcastやSNSを通じて積極的に発信されています。 そんなよっしーさんをお迎えしてリアル韓国リポートをお届けいただきます。
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8月20日(土)20:00~21:00
【オンライン】本田恵子×朴澤蓉子が語る「配信時代に需要高まる映像翻訳の魅力」

Netflixを筆頭に配信プラットフォームの躍進が続き、それを支えている韓国エンタメコンテンツの数々。 そんな配信時代に需要がますます高まっている「映像翻訳」は、映像翻訳者の方々にどのような変化をもたらしているのか。 また、翻訳者に求められるものとは? 映像翻訳者の本田恵子さんと朴澤蓉子さんに語っていただきます。
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