CHEKCCORI通信 Vol.165【本屋巡りをもう一度⁉ 韓国の個性派書店に出会える本が勢ぞろいです】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2022.11.10

CHEKCCORI通信 Vol.165 http://www.chekccori.tokyo/

 

ごあいさつ

先日の神保町ブックフェスティバルには大勢の方にお越しいただき、 どうもありがとうございました。 スタッフも、久しぶりにそろっておまつり気分を楽しんだ2日間でした。

そして、いよいよ11月25~27日はK-BOOKフェスティバルです。 25日の前夜祭で朗読をしてくださることになった安藤玉恵さんが先日、 打ち合わせでチェッコリにいらしていたのですが、 とても親しみやすくて笑顔がすてきな方でした。 どんな本を読んでくださるのか、今からわくわくしています。
https://k-bookfes.com/

(しみず)

お知らせ

2023年1月開講「チェッコリ翻訳スクール」受講生募集開始

現役の翻訳者・韓国語講師が直接指導するのが特徴のチェッコリ翻訳スクール。 2023年の1月開講クラスの受講生募集を開始します。 翻訳の基礎や原書を読み解く力、そして翻訳に役立つ知識を学びませんか! 今期は古川綾子さんの出版翻訳入門・基礎コースが復活し、実務翻訳実践コースも加えた全11クラスが開講予定です。 どうぞお早めにお申し込みください。

YouTube「わたなべなおこのクリムチェクイヤギ」好評公開中

翻訳家で絵本ナビゲーターのわたなべなおこさんがお届けする 「わたなべなおこのクリムチェクイヤギ」をチェッコリYouTubeで公開中です。 最新の動画(#7)では『개구쟁이 ㄱㄴㄷ( いたずらっこのㄱㄴㄷ)』 (イ・オクベ著、四季節)について紹介しています。

詳細はこちら

イベント情報

11月10日(木)20:00~21:30
【オンライン】ジャーナリスト・徐台教さんが語る「尹錫悦政権半年、行く先見えぬ韓国」

2022年5月10日に就任した尹錫悦大統領。政治経験のないまま大統領となって半年が経ちましたが、 内憂外患の韓国社会をうまく引っ張っているとは言い難く、支持率も3割程度と低迷を続けています。 韓国メディアが連日報じる問題発言やスキャンダルなど細かい部分だけを見るのではなく、 尹錫悦大統領の本質的な問題はどこにあるのか、そして、野党はどう対応しているのか。 総合的に今、韓国社会を変える力がどう減っているのか。ジャーナリストの徐台教さんに解説していただきます。

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11月15日(火)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋Vol.25-銀行員から出版社へ、念願の韓国語教材本を作った小山明里さんに聞く

9月にアスク出版から刊行された『1日1分! 歌で身につく韓国語』の編集者であり著者でもある小山明里さんはもともと銀行員でした。 まだ新卒2年目の小山さんは一度は地元に帰り銀行員になるものの、偶然見かけた出版社の求人を見て応募し、 夢見始めていた「韓国語教材を提供する」側に立つことになったそうです。 その行動力や企画力についてじっくりお話を伺います。
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CHEKCCORI selection


#8 「個性派書店に出会う」

韓国で最近ますます増えている独立書店。 書店巡りを次の旅行計画に入れている方も多いのでは? そんな時に役立てていただけそうなガイドブックから街歩きの途中でふと巡り会えそうな本屋さんを描いた小説まで、 書店の魅力がたっぷり詰まった本が勢ぞろいです。
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『어서 오세요, 휴남동 서점입니다(いらっしゃいませ、ヒュナム洞書店です)』

店主のくせに、まるでお客さんみたいに本を読んでばかりいる「ヒュナム洞書店」のヨンジュ。 それには理由がありました。でも、そうやって毎日を過ごすうちにいつしか心の元気を取り戻し、 自然とお客さんが集まりはじめます。 バリスタのミンジュン、作家のスンウ、常連客のジョンソ、人生がつまらなくてしかたない高校生のミンチョルーー。 心に傷を抱えたさまざまな人たちが、ヒュナム洞書店を心の拠り所としながら生きていく術を学んでいく様子が描かれています。
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『있으려나 서점(あるかしら書店)』

絵本作家ヨシタケシンスケさんの『あるかしら書店』(ポプラ社)の韓国語版。 「こんな本があったらいいな」というちょっとユニークなお客さんのリクエストに何でも答えてくれる妄想書店を舞台にした、チェッコリで大人気のイラストエッセイです。

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『헌책방 기담 수집가 (古本屋の奇談収集家)』

「あなたのお話を聞かせてくれれば本を探して差し上げます」。 ソウル・恩平区にある「不思議な国の古本屋」の店主ユン・ソングンさんは、絶版になったりして入手困難な本を探してあげる手数料の代わりに、なぜその本が必要なのか、お客さんの事情を聞かせてもらうことにしました。 黄色い表紙だということしか覚えていない人、探している本人ですらその本について正確に覚えていない人、 古本屋をトレーニングジムと間違えて入ってきたのではと思うほど筋肉隆々の男性など、 29人の人たちから集めたエピソードが感動とミステリーの世界へと案内してくれます。

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『동네책방 생존 탐구(『韓国の「街の本屋」の生存探究)』

オンライン書店の登場以降、街の本屋さんが姿を消していく中で、 2014年の改正図書定価制の施行によって個人経営の小さな書店が続々と誕生している韓国。 個性的な書店も多く、本好きの間では全国の書店巡りが楽しみの一つにもなっている一方で 経営難に陥って店を畳むところも後を絶ちません。 そんな中にあって奮闘している街の本屋さんの姿を描いたノンフィクションです。 クオンから出ている日本語版には出版ジャーナリストの石橋毅史さんによる解説やオリジナルエピソードを収録。 夏葉社代表の島田潤一郎さんによる寄稿もあります。

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『이러다 잘될지도 몰라, 니은서점(こうしてるうちにうまくいくかもしれない ニウム書店)』

「安全な」大学のキャンパスを飛び出し、「戦場」とも言える小さな書店を構えたある社会学者の奮闘記。 平凡な人々の日常から社会を見つめてみようと書店をオープンしたものの、 厳しい現実に直面して本というものについてあらためて考えさせられたり、本を売る技術を磨いたりと著者は悪戦苦闘します。 そうして2年が経ち、ニウム書店は「純粋に本だけを売る書店」「ベストセラーは置かない書店」「人文書専門書店」といくつもの特徴を持つ本屋さんに。この本を読めばきっと一度は訪れてみたくなるに違いありません。

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『그림으로 만나는 독립책방여행(絵で出会う独立書店旅行)』

ソウルの「ユアマインド」、水原の「ブロッコリーの森」、束草の「東亜書店」、全州の「書店カフカ」など 全国の66の独立書店が紹介されたガイドブック。 構成のメインとして、9名のイラストレーターが描いた店の外観が収められています。 この本を手に書店巡りをするのはもちろん、温かみのある絵を眺めながら 店主の人となりやそこを訪れる人々の姿を想像するのも楽しいかもしれません。

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クオンのおすすめ

キム・ウォニョン著『希望ではなく欲望』11月末刊行!

骨形成不全症のため14歳まで病院と家だけで過ごしていたキム・ウォニョンさん。 小卒認定試験に合格したのち学校に通い始め、ソウル大学ロースクールまで進学し、 現在は作家・弁護士・パフォーマーなど様々な分野で活動されています。 『希望ではなく欲望』はそのキム・ウォニョンさんが20代の時に書いた自伝的エッセイです。 社会的に認められた職業や地位にある人々が作り出す世界。 旧友たちが就職はおろか、外出すらままならず閉じ込められている世界。 その両方を行き来しながら、悩み迷い、行動して表現するキム・ウォニョンさんの姿がありありと書かれています。 「人生の綱渡りの秘訣を紹介するような自己啓発書ではありません」と日本語版序文にあるように、分かりやすい解答は書かれていません。 でも、たくさんの問いかけが詰まっている本です。 キム・ウォニョンさんの声を――綱渡りをするくらいの勇気を出さないと社会の構成員として認めてもらえなかった人たちの証言を――日本でも一人でも多くの人に届けたいです。

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ただいま進行中 『新編 鴉の死』

『満月の下の赤い海』に続き、『新編 鴉の死』の編集が進んでいます。 『満月の~』は最新小説集でしたが、今回は金石範文学の道のはじまりとも言える表題作、芥川賞候補にも挙がった「万徳幽霊奇譚」など、1950年代から70年までに発表された小説四編を収録しています。 ほかにも韓国語版の『火山島』訳者・金煥基さんとの対談、詳細年譜も。 K-BOOKフェスティバルまでに・・・なんとか・・・の思いで編集中です。


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