アジア文学の誘い@チェッコリー第8回『冬将軍が来た夏』

毎月お届けする「アジア文学の誘い@チェッコリ」の第8回は、台湾文学から『冬将軍が来た夏』です。
この企画をナビゲートしてくださるのは書評家の倉本さおりさんと長瀬海さんのお二人です。時にはゲストも交えて「アジア文学」を大いに味わい尽くします。

 

<イベント内容>

アジア文学の誘い@チェッコリは、日本を含めたアジアの小説を横断的に読むイベントです。
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第8弾は、甘耀明著『冬将軍が来た夏』(白水紀子訳、白水社、2018年)です。

アジア文学の誘いシリーズは今年の4月に台湾文学、呉明益『歩道橋の魔術師』(天野健太郎訳)で幕を開けました。11月のアジア文学の誘いでは再び、台湾文学を読みます。

今回、取り上げるのは、甘耀明著『冬将軍が来た夏』(白水紀子訳、白水社、2018年)。大きな幼稚園に勤める女性保育士が主人公。ある夏、連絡が滞っていた祖母が「私」に会いにやってきます。末期癌を患っていた祖母は死ぬ間際の「責任」を取るために現れるのです。しかし、祖母との再会と、時を同じくして、「私」は性暴力に遭い、職も失います。傷ついた「私」は、祖母と、そしてその仲間たちと交流しながら、自分を取り戻していく――。台湾の社会が抱える問題をユーモラスに描いた傑作です。

ゲストには「独舞」(のちに『独り舞』と改題し、単行本化)で第六十回群像新人文学賞優秀作を受賞し、『五つ数えれば三日月が』が第161回芥川龍之介賞候補となった、台湾出身の小説家・李琴峰さんをお招きします!
台湾現代文学ディープナイトにぜひ、お越しください!

 

<ナビゲーター>

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倉本さおり(くらもと・さおり)
ライター、書評家。毎日新聞文芸時評「私のおすすめ」、小説トリッパー「クロスレビュー」担当、週刊新潮誌上にて「ベストセラー街道をゆく!」連載中。ほかTBSラジオ「文化系トークラジオLife」にも出演中。共著に『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)。

 

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長瀬海(ながせ・かい)
千葉県出身。インタビュアー、ライター、書評家、桜美林大学非常勤講師。文芸誌、カルチャー誌にて書評、インタビュー記事を執筆。「週刊読書人」文芸時評担当(2019年)翻訳にマイケル・エメリック「日本文学の発見」(『日本文学の翻訳と流通』所収、勉誠社)共著に『世界の中のポスト3.11』(新曜社)がある。

 

<イベント概要>

■日時:2019年11月13日(水)19:00~20:30
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名

⇒ お申し込みはココをクリック!

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