アジア文学の誘い@チェッコリー第11回『赤い髪の女』

毎月お届けする「アジア文学の誘い@チェッコリ」の第11回は、トルコ文学から『赤い髪の女』です。
この企画をナビゲートしてくださるのは書評家の倉本さおりさんと長瀬海さんのお二人です。時にはゲストも交えて「アジア文学」を大いに味わい尽くします。

 

<イベント内容>

アジア文学の誘い@チェッコリは、日本を含めたアジアの小説を横断的に読むイベントです。
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アジア文学の誘い第11弾では、トルコ文学を扱います。ヨーロッパとアジアにまたがるこの国には、一人の世界的に重要な小説家がいます。オルハン ・パムクは、2006年にノーベル文学賞を受賞しました。彼は、トルコ、特にイスタンブールという土地から生まれる物語を数多紡いできました。今回は彼の最新作『赤い髪の女』(宮下遼訳、早川書房)を取り上げます。

井戸掘りの親方と弟子。父と子のような彼らのまえに、一人の女が現れた。その赤い髪の女に心を奪われた弟子は、親方の言いつけを破って女のもとへ向かった。その選択が彼の人生を幾度も揺り動かすことになるとはまだ知らずに--。父殺し、子殺しがテーマとなっている本作は、語りの妙で、なぜそうしたクラシックな主題が今、描かれるのかを読者に訴えます。

ゲストには同書の翻訳者でトルコ文学研究者、そして小説家でもある宮下遼さんをお招きして本作の魅力、そしてオルハン・パムクとは何者なのかを伺います!
普段、関西にいらっしゃる宮下さんのお話を拝聴できる稀有な機会です。ぜひ、お越しください。

 

<ナビゲーター>

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倉本さおり(くらもと・さおり)
ライター、書評家。毎日新聞文芸時評「私のおすすめ」、小説トリッパー「クロスレビュー」担当、週刊新潮誌上にて「ベストセラー街道をゆく!」連載中。ほかTBSラジオ「文化系トークラジオLife」にも出演中。共著に『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)。

 

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長瀬海(ながせ・かい)
千葉県出身。インタビュアー、ライター、書評家、桜美林大学非常勤講師。文芸誌、カルチャー誌にて書評、インタビュー記事を執筆。「週刊読書人」文芸時評担当(2019年)翻訳にマイケル・エメリック「日本文学の発見」(『日本文学の翻訳と流通』所収、勉誠社)共著に『世界の中のポスト3.11』(新曜社)がある。

 

<イベント概要>

■日時:2020年2月22日(土)18:00~19:30
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名

⇒ お申し込みはココをクリック!

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