『朝鮮籍とは何か―トランスナショナルの視点から』を拝読し、お恥ずかしながらまさに誤解をしていた一人でした。さらに今年2月1日に刊行され、早くも重版決定したと聞き、関心の高さを知りました。
そこで一度きちんと解説をお聞きしたいと、編著者である李里花さんお招きし、お話を伺います。
朝鮮籍は国籍ではありません。帝国の時代に朝鮮半島から日本に「移住」した人びとを分類するために使われたカテゴリーでしたが、今日も使われています。なぜ70年以上も朝鮮籍は維持されたのでしょうか。そしてこのカテゴリーに分類された人たちはどこに帰属するのでしょうか。「朝鮮籍とは何か」「どこに帰属する人たちなのか」を考えることで、これからの東アジア地域で求められる帰属やアイデンティティについて考えていきたいと思います。
李里花(リ・リカ)
中央大学准教授。社会学博士。専門は、歴史社会学、移民研究、環太平洋地域研究。東京都立国際高等学校、中央大学総合政策学部卒業後、一橋大学大学院社会学研究科修士課程・博士課程修了。ハワイ大学コリアン研究センター客員研究員、韓国高麗大学アジア問題研究所コリアンディアスポラセンター客員研究員を歴任。現在日本移民学会理事・事務局長。主な研究に、『〈国がない〉ディアスポラの歴史:戦前のハワイにおけるコリア系移民のナショナリズムとアイデンティティ1903-1945』(かんよう出版、2015 年)等がある。自身は朝鮮籍ではなく、在日コリアンの母とコリアン・アメリカンの父の間で日米を往来しながら育った。
■日 時:2021年4月2日(金)20:00~21:00
■参加費:イベント参加券1500円/イベント参加+書籍セット券(送料、税込)4300円
■定 員:30名
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