【満席となりました】新泉社様主催【〈戦後〉の誕生——日本と「朝鮮」の境界を読み解く】
新泉社『〈戦後〉の誕生』刊行を記念したイベントを開催します。
「戦後」がいま、揺らぎをみせています。しかし、日本では自明的に語られる「戦後」という言葉は、かつて日本が統治した韓国では馴染みの薄いものです。
このたび日本語訳が出版された『〈戦後〉の誕生』は、韓国の研究者たちが、日本の戦後思想と政治の力学、また文学や映像作品から、「戦後」の成立過程を丹念に読み解いた興味深い書物です。
『〈戦後〉の誕生――戦後日本と「朝鮮」の境界』
権赫泰・車承棋編、中野宣子訳、中野敏男解説
(新泉社、2017年、定価2,500円+税)
http://www.shinsensha.com/detail_html/01zinbun/1611-2.html
編者の権赫泰先生と訳者の中野宣子さんをお迎えし、韓国の思想状況や、日本で韓国の人文書を翻訳出版することの意義などについてお話しいただきます。
なお、この本は『日本で読みたい韓国の本―おすすめ50選 第3号』でご紹介させていただき、2年半の時を経て無事に日本語翻訳された一冊でもあります。
<イベント内容>
・本とイベントの内容について簡単な紹介(新泉社編集担当:安喜様)
(1) 権赫泰先生の講演(30〜40分)
『〈戦後〉の誕生』の内容と韓国における思想状況
(2) 中野宣子さんのお話(10分)
『〈戦後〉の誕生』を翻訳し、日本に紹介するにあたって
(3) 質疑応答(10分)(司会:安喜様)
(4) 閉会挨拶
<プロフィール>
権赫泰(クォン・ヒョクテ):1959年生まれ。韓国・聖公会大学校日本学科教授、日韓関係史および日本現代史専攻。
主な業績に,『平和なき「平和主義」——戦後日本の思想と運動』(鄭栄桓訳,法政大学出版局,2016年),『日本の不安を読む』(教養人,2010年,韓国語),『日本・戦後の崩壊——サブカルチャー・消費社会・世代』(J&C,2013年,韓国語)など。
中野宣子(なかののりこ):翻訳家,韓国語講師。
訳書に,『結婚』(學藝書林,1992年),『ソウル・スケッチブック』(木犀社,1997年),『母から娘へ——ジェンダーの話をしよう』(梨の木舎,2011年),『愛より残酷 ロシアン珈琲』(かんよう出版,2013年)など。
<イベント概要>
■日時:4月28日(金)19:00~20:00
■参加費:無料(ワンドリンク付き)
■定員:30名
■協力:韓国文学翻訳院
→ 満席となりました