GW特別企画「CHEKCCORIシネマウィーク」
2017年のゴールデンウィークのひと時を韓国映画で楽しみませんか?
『韓国映画100年史』を刊行された明石書店様、また韓国映像資料院のご協力の元、同書に登場した1930年~1980年代の映画作品から毎日一本ずつ計5本を上映します。
今ではなかなか見る機会も少ない作品の数々です。ぜひお気軽にご参加ください。
なお『韓国映画100年史』の著者チョン・ジョンファさんをお招きしたトークイベントを6月10日(土)18時から開催予定です。詳細が決まり次第、またご案内いたします。ぜひこちらもご予定ください。
『韓国映画100年史――その誕生からグローバル展開まで』
鄭琮樺(チョン・ジョンファ)著/野崎光彦・加藤知恵訳
明石書店、2017年3月刊行
<上映作品>
■5月2日(火) 『하녀(下女)』 (1960年/モノクロ/111分)
監督:キム・ギヨン
あらすじ:ピアノ教師のトンシクは、妻が倒れたため若い娘・ウニを雇う。彼女に誘惑され、トンシクはウニと関係を持ってしまうが…。近年再評価がなされているキム・ギヨン監督が、中産層の欲望と不安をグロテスクな表現技法で見事に描いた作品。
https://www.koreafilm.or.kr/library/search/video/00078513
イム・サンス監督の2010年作『下女』はこの作品のリメイク版である。
https://www.koreafilm.or.kr/library/search/video/00058067
■5月3日(水・祝)『저 하늘에도 슬픔이 (あの空にも悲しみが)』(1965/カラ―/105分)
監督:キム・スヨン
あらすじ:大邱に住む小学生ユンボギ。父との不仲で母が家を出てしまい、病気で仕事に就けない父に代わって、兄弟3人の面倒をみながら一家を支えている。厳しい貧しさに苦しみながらも明るさや優しさを失わないユンボギ。彼が綴った日記は後に『ユンボギの日記』として書籍化され、3度映画化された。なかでもキム・スヨン監督が映画化した本作は、1965年の韓国映画最高興行を記録しつつも長年プリントが紛失していたが、近年奇跡に台湾で発見された貴重な作品である。
https://www.koreafilm.or.kr/library/search/video/00000136
日本でも1965年に大島渚監督により映画化されたし、
『ユンボギの日記』は塚本勲さんの翻訳で日本でもベストセラーになった。
■5月4日(木・祝) 『칠수와 만수 (チルスとマンス)』(1988/カラ―/108分)
監督:パク・クァンス
あらすじ:左翼思想犯として服役中の父を持つマンスは、連座制のため、勤め先を辞めることとなる。地方出身のチルスは、米国にいる姉から呼び寄せてもらうことを夢見ている。ペンキ屋としてその日暮らしをする二人だが、ある日、高層ビルの看板を仕上げた後で社会を罵倒する声を挙げたことから思わぬ騒動が起きてしまう。
https://www.koreafilm.or.kr/library/search/video/00000424
■5月5日(金・祝) 『별들의 고향(星たちの故郷)』(1974/カラ―/110分)
監督:イ・ジャンホ
あらすじ:初恋の相手に捨てられ、ホステスに身をやつしたキョンア。画家のムノと出会い、つかの間の幸せを味わうが―。監督の友人でもある崔仁浩の小説をもとにした 、イ・ジャンホの新鮮な映像感覚が際立つデビュー作。
https://www.koreafilm.or.kr/library/search/video/00079935
■5月6日(土) 『귀로 (帰路)』(1967年/モノクロ/90分
監督:イ・マニ
あらすじ:仁川の閑静な住宅街に住む作家とその妻。作家は朝鮮戦争で負傷し下半身が不自由となり、妻との関係も持てなくなっている。14年間夫の役割を果たせていないことを恥じる作家。欲望を満たせないまま耐え、夫の代わりに原稿を届ける際につかの間の解放を感じる妻。そんな妻に近付く新聞記者―。1967年の大鐘賞映画祭で優秀作品賞、女優主演賞、照明賞に輝いた作品。
https://www.koreafilm.or.kr/library/search/video/00017001
<イベント概要>
■日時:5月2日(火)~5月6日(土) 各日11:15受付開始、11:30上映開始~終了まで
■参加費:1000円(ワンドリンク付き、資料代として)
■定員:各20名