今の日本と韓国のIT社会の違いを語る
お待たせいたしました! 昨年11月に延期とさせていただいた下記イベントを改めて開催させていただきます。
クオンの人文・社会シリーズの第4弾、『「ものづくり」を変えるITの「ものがたり」―日本の産業、教育、医療、行政の未来を考える』の著者、廉宗淳(ヨム・ジョンスン)さんをお招きして、日本と韓国のIT社会の違い、そしてそこから、もの作りで世界一の日本が、デジタル革命時代に成功するために必要なこととは、というお話をしていただきます。
<イベント内容>
世界で一番大きいタクシー会社はUBERでありますが、この会社はタクシーを一台も所有しておりません。
世界で一番大きい宿泊サービス企業はAIRB&Bですが、この会社も自らの不動産はゼロです。
昨今のようにデジタル革命の最中の世界は、何らかのモノがあり、そのモノから商売が始まるわけではなくサービスやアイデアが価値あるものになっています。失われた20年と言う期間の間、日本が得意とするモノづくり技術が衰退したわけではないですが、成長が鈍くなっている理由は、モノづくりからコトづくりへの発想の転換ができなかったからであります。
産業革命時代ではKnow-How(ノウハウ)が最も重要でありましたが、デジタル革命時代にはそのノウハウを持っている人がどこにいるのかを分かる能力、すなわちノウハウが大事になり、ノウハウがどこにあるか誰に聞けばわかるのかが大事で、調べる時間を短縮できる存在いわゆるKnow‐Whoも大事な時代です。
世界の多くの国々の中で、近代において日本の植民地となり、日本国の政治・経済・社会・文化の影響を受けて日本を追っかけながら成長してきた国が韓国です。このような存在である韓国が、2000年から吹き荒れたIT革命のブームに乗り、国会広報課の名のもとに巨大な情報化革命を起こしているのです。
韓国社会はITにより、政治・経済・社会・文化すべてが変わってきています。
アナログ時代の日本を真似してきた国がデジタル時代には新たな取り組みを始めているのです。
韓国の現在は、良くも悪くも今後の日本の行方を占う試金石になります。
韓国はなぜ、変わり始めたのか、そして今、韓国社会の情報化はどこまで行っているのか、
今の日本と韓国のIT社会がどのように違うのかを語ります。
<プロフィール>
廉宗淳(ヨム・ジョンスン):1962年生まれ。
佐賀大学大学院博士課程修了。学術博士(Ph.D)、e-Corporation.JP代表取締役・社長。
聖路加国際病院 ITアドバイザー、青森市情報政策調整監[CIO補佐官]、佐賀県統括本部 情報課情報企画監、佐賀県教育庁教育情報化推進室情報企画監などを歴任。
現在、明治大学専門職大学院 兼任講師(電子政府分野)
著書
『電子政府のシナリオ』(時事通信社、2003年)、『行政改革に導く、電子政府・電子自治体への戦略』(時事通信社、2009年)、『「ものづくり」を変えるITの「ものがたり」―日本の産業、教育、医療、行政の未来を考える』(クオン、2016年)
<イベント概要>
■日時:5月10日(水)19:00~20:00
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名