『韓国の自然主義文学』を通して学んだ人文書の翻訳とは?
クオンの「人文・社会シリーズ」第5弾『韓国の自然主義文学ー韓日仏の比較研究から』の刊行を記念して、翻訳を担当された小山内園子さんにお越しいただき、論文(人文書)の翻訳ということについて、編集担当の黒田貴史さんとともにお話いただきます。
植民地時代の朝鮮では、日本が西洋文化を学ぶための窓だった。日本語を習得し、日本流に変形された自然主義文学を受容した廉想渉の作品の変遷を縦糸に、自然主義が生まれたフランス、それを変形させて受容した日本、日本から自然主義を受けいれた韓国の比較を横糸に、韓国における近代の受容の軌跡をたどる。
<イベント内容>
原典にあたると引用文がちがっている……、それどころか、そもそも該当する文がない!こうした問題をどう解決するか。
自然主義文学を韓国の文学者たちがとうやって受容したかを研究した書籍の翻訳でぶつかった問題点を具体例をあげて紹介します。
後半では、韓国の文学・思想が近代の文化をどのように受容したかを本書をとおして考えてみます。
<講師プロフィール>
小山内園子(おさない・そのこ)
1969年生まれ。東北大学教育学部卒業。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。訳書に『引き算で生まれる野菜(기적의 채소)』(刊行予定・自然食通信社)など。
<イベント概要>
■日時:7月14日(金)19:00~20:00
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名