11月のCHEKCCORI読書会レポート

11月のチェッコリ読書会は10月にクオンから出版されたばかりのハン・ガン著「少年が来る」でした。
今回はゲストに光州出身の高榮蘭先生をお迎えし、当時の光州の様子などお話を伺いました。

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「チョンデを今日はここに呼びたい」

そうおっしゃってうつむかれた高先生。

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実際光州事件では中学生の犠牲者もいて、そのうちのお一人は先生もご存知の方だったとのこと。
本を読むまで忘れていたと、名前のない犠牲者たちに思いをはせていらっしゃいました。
※チョンデ…物語に出てくる主人公の友人

事件の後も差別にあったり、事件そのものを知らないと言われたりとユーモアを交えながらお話くださるも、
それだけ悲惨な事件だったのかと改めて実感しました。

参加者のお一人に光州出身の方がいらして、当時学生だったということもあり、
涙ながらに罪の意識や忘れたいという胸の内をお話ししてくれました。

 

本書を読んだみなさんからは
○本を読んでもまだ信じられない
○できる事は知る事
○韓国光州だけの話じゃなく今の世界にも置き換えられる

等々たくさんの感想を分かち合いました。

 

ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。
次回は12/20(火)19時からパク・ミンギュ著「亡き王女のためのパヴァーヌ」です。
王道の韓国恋愛ドラマとはわけが違います!
パク・ミンギュの世界を一緒に読んで堪能しましょう。

 

(読書会モデレーター:せぎともよ)