言葉を知ることで相手のことが理解できる。

先週2月3日(金)に東京新聞記者五味洋治さんをお招きして「52年目の日韓つながり直し」を開催しました。

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年末に五味さんが8名の方と共著で『五〇年目の日韓つながり直し』を出されたと知り、すぐにご連絡して開催の運びとなりました。しかも年末に起こった釜山の少女像設置に関連してまた再び日韓関係がギクシャクしていることもあり、この日はこの釜山でのできごとを手掛かりに52年前、1965年に結ばれた「日韓基本条約と請求権協定」についてお話いただきました。

2015年12月28日に結ばれた「慰安婦合意」がなぜうまく機能しなかったのか、どんな問題点があったのか、さらにその構図が52年前に結ばれた「日韓基本条約と請求権協定」と同じく、根本的な食い違いを強引にまとめてしまっている点において、日本、韓国双方ともに同じことの繰り返しとなっている点などを解説いただきました。

そしてそのお話の中で印象に残った1つが、1965年当時、韓国語ができる外交官もせいぜい10人くらいしかおらず、そんな中、外務省の前田利一参事官は韓国を理解するにはまずは言葉が重要だと韓国語も学び、日韓会議の重要な裏方として活躍され、時の大臣にも時には「謝罪」を言葉にするようにと進言されるほどだったそうです。

互いを理解するために互いの「言葉」を理解する努力が、もっともっとあったら、きっと変わってくるのかもしれません。

最後には「次の50年に向けてできること」として、ドイツの「躓きの石」を例に「過去を記憶する」何か共有できるものを作る試みはどうことはできないか、と話されていました。

まだまだ私の理解が足りない部分もあり、正確に五味さんのお話をお伝えできているか不安ですが、またお話を伺う機会を設けたいと思っていますので、ぜひみんなで時にはこうしたテーマで話をしてみませんか。

(宣伝広報担当 ささき)