4月の特集「ドラマに登場した人気本」

これまでも度々、SNSなどを通してご紹介してきた「ドラマで話題になった本」。
これは、PPL(Product Placement:間接広告)といって、本をドラマの演出道具として使うことでPRする手法です。
PPLには賛否両論があるようですが、大好きな俳優さんたちがドラマの中で読んでいる本は、やはりぐっと身近に感じられるもの。
今まで知らなかった本に目を向け、世界が広がるいいきっかけになりますよね。

 

ちなみに、『韓国テレビドラマコレクションプラス』(キネマ旬報社)のコラムで、当店店主の金承福がPPLについて書いていますので、ご興味のある方はどうぞ読んでみてください!

 

◇今、PPLで一番の話題!

 

『어쩌면 별들이 너의 슬픔을 가져갈지도 몰라』(もしかしたら星たちが君の悲しみを持ち去ってくれるかもしれない)

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3月中旬から日本でもドラマ『도깨비』(鬼<トッケビ>)の放送が始まり、再び注目を集めること間違いなし。詩人のキム・ヨンテクさんが選んだ詩の名作を書き写せるタラスギ(따라쓰기)本で、ドラマの中でコン・ユが愛の告白の時に読んだ詩が収録されています。

 

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シリーズの『어쩌면 별들이 너의 슬픔을 가져갈지도 몰라+ 플러스』も人気です。

9788959130863

 

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◇イ・ジュンソプ夫妻のような固く強い愛を描く

 

『이중섭 편지와 그림들(1916-1956)』(イ・ジュンソプの手紙と絵<1916-1956>)

9788990985767

ドラマ『결혼의 여신』(結婚の女神)で、ソン・ジヘ(ナム・サンミ)とキム・ヒョヌ(イ・サンウ)が出会うきっかけになったエッセイ。画家イ・ジュンソプが、離れて暮らす日本人の妻と子供たちに送り続けた愛にあふれる手紙と、力強い油彩画の数々が収録されています。

 

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◇台詞に使われた申京淑の小説

 

『어디선가 나를 찾는 전화벨이 울리고』(どこかで私を呼ぶ電話のベルが鳴って)

9788954611275

「내가 그쪽으로 갈게」(俺がそっちに行くから)――ドラマ『紳士の品格』の中で、チェ・ユン(キム・ミンジョン)がイム・メアリ(ユン・ジニ)に告白する時に使われたのが、申京淑の長編小説『어디선가 나를 찾는 전화벨이 울리고』のエピローグタイトル。主人公のソ・イヌ(キム・ハヌル)がチェ・ユンに贈った本でもあります。

 

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◇運命の赤い糸をイメージして

 

『나는 기다립니다…』(私は待っています…)

9788954603270

『紳士の品格』からもう一冊。ソ・イヌ(キム・ハヌル)が、自身の気持ちを代弁してくれるかのようなこの絵本を書店で広げて見ているシーンが登場します。運命の赤い糸をたどっていくと……。

 

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◇世界で人気の大人のための童話

 

『연어』(サケ)

9788985712682

1996年の出版以来、100万部以上売れている大人のための童話。英語などにも翻訳出版され、世界的に人気を集めています。ドラマ『赤道の男』でキム・ソヌ(オム・テウン)がハン・ジウォン(イ・ボヨン)に、この物語の一節を読み聞かせるシーンが印象的です。

 

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◇PPLとしては珍しく人文書も

 

『국가란 무엇인가』(国家とは何か)

 

9788971998014

KBS Worldで放映中の『월계수 양복점 신사들』(月桂樹洋服店の紳士たち)で、ペ・サムド(チャ・インピョ)が書店で手にした一冊。新聞記者、討論番組の司会者、保健福祉相などを経て時事コラムニストとして活躍するユ・シミンによる国家論で、2016年秋のデモ後に加筆、編集された改訂版。

 

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◇欧米の小説もたびたび登場

 

『위대한 개츠비』(華麗なるギャツビー)

9791159031472

ドラマの演出として使われる本の中には、欧米の作品が少なくありませんが、イ・ミンホ、パク・シネ主演の『상속자들』(相続者たち)に出てきたのはフィッツジェラルドの名作。視聴者の間では当時、「身分の違う二人の恋の運命を暗示しているのでは」という憶測を呼んだそうです。

 

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※ただし、『상속자들』に出てきたのは『世界文学全集』(文学トンネ刊)のもので、チェッコリで販売しているのは、『ザ・クラシック世界文学コレクション』(ザ・クラシック刊)のものです。