8月の特集【夏を感じる!1冊】
スイカに金魚にクジラに海女さん――。
見て、読んで夏を感じられる絵本やフォトエッセイ、小説をまとめてご紹介します。
集めてみたら、水色の表紙がほとんど! 手にとって眺めているだけでも涼しくなるはずです。
◇こんなプールがあったら迷わず飛び込みたい!
『수박 수영장』(スイカのプール)
毎年暑くなると、ある田舎町に登場するスイカのプール。おじいさんが大きなスイカに長いはしごをかけて一番乗りします。そのうち子どもたちもやってきて、大はしゃぎ。表紙のタイトルと著者名の間にあるタネにもご注目ください。人気絵本作家、アンニョンダルさんの代表作の一つ。
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◇金魚の表紙が夏らしい
『왜냐면』(それはね)
「なぜなぜ?」となんでも知りたくなる三歳児(?)の男の子とお母さんとの会話で綴る絵本。男の子の素朴な疑問に、ユーモアたっぷりに応えるお母さんの言葉に思わず頬が緩みます。こちらもアンニョンダルさんの作品。
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◇済州島の海女さん一家の物語
『엄마는 해녀입니다』(ママは海女さん)
文章はドキュメンタリー映画監督のコ・ヒヨン氏、絵はスペイン出身の画家エバ・アルミセンという珍しいコンビの絵本。済州島に暮らす海女さんのおばあさんとママ、そして女の子の三代にわたる物語です。テキストは英文もあります。
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◇写真で見る済州島・牛島に生きる海の女たち
『해녀와 나』(海女と私)
写真家のチェ・ミョンジュンが2005年、広告写真を撮っていた時に聞こえてきた不思議な音の正体は、潜っていた海女が海面に上がってきて息をつぐ音だった。その音をきっかけに海女という被写体に興味を持ち、現地に暮らしながら撮り続けた写真とエッセイを収録。自然と共に生きる海女たちのりりしい顔と明るい笑顔が対照的。
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◇人間の本能と本性を多角的に描く
『여름의 맛』(夏の味)
夏の思い出をたどるようにして読めるハ・ソンランの短編集。読むうちに体の感覚、記憶の感覚が一つひとつ蘇ってくる感じがする。「夏の味」「二人の女の物語」など10編を収録。「ある夏の修辞法」の日本語訳は「日本語で読みたい韓国の本―おすすめ30選 第5号」に掲載。
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◇暑い暑い夏のクジラと男の子の大冒険
『파란 분수』(青い噴水)
暑くて雨が降らず、異常気象が予想されていたある夏。マンションの真ん中にある噴水からは水が噴き上がることはありません。でもある日突然、噴水の近くで男の子が遊んでいると下からクジラが現れて……。文章のほとんどない絵本なので、子どもから大人まで、韓国語が分からない人も楽しめます。
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◇三つ子の魂、いつまで?
『세살 버릇 여름까지 간다』(三つ子の魂夏まで)
日本語では「三つ子の魂百まで」「雀百まで踊り忘れず」と言いますが、韓国語では「세살 버릇 여든까지 간다」(直訳:三つ子の魂八十まで)と言います。それに引っかけたのがこのタイトル。「八十まで」ではなく「夏まで」と、自信たっぷりに言い間違える子どもとその両親が繰り広げる愉快な家族物語です。
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