11月9日開催「2019 K-BOOK FESTIVAL」を盛り上げよう!特集

盛り上がりを見せる「韓国の本=K-BOOK」の波。来る11月9日(土)に神保町の出版クラブビルにて、日本の出版社19社に加え、韓国の書店3社を合わせたフェスが開催されます!
日本の出店各社の紹介を兼ねて、おすすめの一冊をピックアップしてみました。
(翻訳本の場合は韓国語原書を中心にご紹介しています)

⇒ 「2019 K-BOOK FESTIVAL」の詳細はコチラから

 

◇明石書店
『対話 韓国民主化運動の歴史――行動する知識人・李泳禧の回想』
(李泳禧、任軒永 訳:舘野晳、二瓶喜久江)

※原書絶版『대화 한지식인의 삶과 사상』(리영희, 임헌영)

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行動とは何か。李泳禧の自伝的回顧録。1970、80年代、行動する言論人として軍事政権に果敢に立ち向かい、同時代の学生や知識人に最も影響を与えたジャーナリスト・知識人である李泳禧が、自らの人生と言論活動を振り返り、韓国民主化運動の軌跡を辿る。
⇒ https://www.akashi.co.jp/book/b475363.html (出版社サイトへ)

 

◇亜紀書房
『바깥은 여름』(김애란)
『外は夏』(キム・エラン 訳:古川綾子)

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「喪失」をテーマにした短編集。ある日、大事な人を失ったとき。あの日、自分の中の何かを失ったとき。
癒えぬ悲しみを抱える心とは裏腹に「外は夏」なのだけど……。永遠に遠ざかってしまったものを思う心の揺れを真正面から描く。
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◇岩波書店
『두꺼비가 간다』(박종채)
『ヒキガエルがいく』(パク ジォンチェ 、訳:申明浩、広松由希子)

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「トン!」ヒキガエルは山からおりて、一匹、また一匹と集まってくる。「ドドンドドン」道路をわたり、溝を横切り、産卵のために池まで旅をする。太鼓の音がリズムを変えながら、どこまでも寄り添う――。さまざなま障害を乗り越えながら、愚直に歩みつづけるヒキガエルの姿を、親しみをこめて描くユニークな絵本です。
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◇NR出版会(出版社連合)

韓国関連本を出版している新泉社、風媒社、現代人文社、インパクト出版会、新幹社、七つ森書館、柘植書房新社の7社の連合ブースです。

 

◇影書房
『1945 철원』(이현)
『1945,鉄原(チョロン)』(イ・ヒョン 訳:梁玉順)

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『그 여름의 서울』(이현)
『あの夏のソウル』(イ・ヒョン 訳:下橋美和)

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1945年の解放後の町、鉄原(チョロン)を舞台にした『1945、鉄原』。
その続編『あの夏のソウル』の舞台は朝鮮戦争に突入した5年後のソウル。どちらも必死に生き抜こうとする殷国(ウングク)と鳳児(ポンア)ら子どもの目を通して、解放から祖国が北と南に分かれていく様が丁寧に描かれています。
⇒ 『1945 철원』の購入はコチラから
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◇河出書房新社
『흰』(한강)
『すべての、白いものたちの』(ハン・ガン 訳:斎藤真理子)

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ハン・ガンによる65編の掌編(新装丁版)。産着、吹雪、白い犬、骨、雲……といった「白いものたち」の物語は、作家いわく、真っ白ではない、生と死をこもごもたたえた白いものについて書きたかったそう。
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◇キネマ旬報社
『식빵 고양이의 비밀』(최봉수)
『食パンねこのひみつ』(チェ・ボンス 訳:藤原倫己 監修:hime)

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ふわふわ、ふかふか、ほわほわの食パンねこの秘密とは。
むっちりした前足に、笑ったような細い目、ぽよよとしたお腹。ちょっと太めのトゥントゥン(뚱뚱)猫の世界へようこそ!
この本自体もふかふかしていて、手に取るだけでかわいくて癒されます。
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◇クオン
『原州(ウォンジュ)通信』(イ・ギホ 訳:清水知佐子)
※収録原書『갈팡질팡하다가 내 이럴 줄 알았지』(이기호)

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ぼくの家の近くに作家の朴景利先生が引っ越してきた。先生との関係を大げさに言いふらしたことがきっかけで、思わぬ役回りがぼくのもとに――。
原文も収録する「韓国文学ショートショート」シリーズ5作目は、文学界の異端児イ・ギホによる、ユーモアとウィットにあふれる小作品。今回のフェスでは著者来日!
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◇彩流社
『중앙역』(김혜진)
『中央駅』(キム・ヘジン 訳:生田美保)

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ついに仕事も家も失った男は、全財産をつめたキャリアバッグとともに駅に行きついた。
寒いからと近づいてきた見知らぬ老いた女が、彼の胸のなかで眠りにつく。朝、目覚めると彼のバッグとともに女は消え、怒りとともに血眼で女とバッグを探す彼が、本当に求め探していたものとは。
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◇三一書房
『서울 1964년 겨울』(김승옥)
『ソウル1964年 冬』(キム・スンオク、訳:青柳優子)

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厳しい軍事独裁政権下を生きぬいた密かな芸術的抵抗としての代表作「ソウル1964年 冬」を含む8篇からなる金承鈺短編集。
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◇晶文社
『삼미 슈퍼스타즈의 마지막 팬클럽』(박민규)
『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』(パク・ミンギュ 訳:斎藤真理子)

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韓国のプロ野球が開幕した1982年。万年最下位のプロ野球チーム、三美スーパースターズを応援する僕は、冴えない日々を送っていた。
最下位のチームを応援する理由に意味なんてあるわけない。それでも応援しつづける僕は少しずつ大人になり……。野球好きはもちろん、野球に興味がない方にも!
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◇書肆侃侃房
『네 이웃의 식탁』(구병모)
『四隣人の食卓』(ク・ビョンモ 訳:小山内園子)

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入居十年以内に子どもを三人という条件付きで「夢未来実験共同住宅」に入った、四組の夫婦。彼らの人生も、この住宅のようにピカピカなのか。「共同体」という幻想の中の虚無が、彼らの意識化でマグマのような軋みをもたらす。
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◇タバブックス
『우리에겐 언어가 필요하다』(이민경)
『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(イ・ミンギョン 訳:すんみ、小山内園子)

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言葉に出してみる。簡単なようで難しいことに著者はチャレンジする。これ以上耐えることはない。声に出してわかること、わかってもらえること。私たちが語るために必要な言葉とは。新しいフェミニズムの教科書。
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◇筑摩書房
『82년생 김지영』(조남주)
『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ 訳:斎藤真理子)

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主人公は82年生まれのキム・ジヨン。結婚し子どもが生まれたが、ある日夫が妻・ジヨンのおかしな様子に気づく。物語の中で語られるジヨンが受けた女性差別は、あなたも受けたり見たりしたもの。映画化もされ、韓国にフェミニズム旋風を巻き起こした問題作。
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◇白水社
『소년이로(少年易老)』(편혜영)
※収録『モンスーン』(ピョン・ヘヨン 訳:姜 信子)

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短編「少年易老」は韓国で現代文学賞を受賞。タイトルは“少年老い易く学成り難し”から。駆け足で大人になった少年たちの物語をとおして、大人とは何かを問う意欲作。《The New Yorker》に掲載された「식물 애호(植物愛好)」のほか、計8編の短編を収録。
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◇HANA
『ネイティブっぽい韓国語の発音』(著:稲川右樹)

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過去4年間にわたり「ゆうきの韓国語発音セミナー」と題して全国の会場で開催してきた韓国語の発音講座の内容をまとめて一冊に。韓国語ネイティブに通じるための発音を習得する入門編と、さらに一歩進んだ「ネイティブっぽい」発音を習得する応用編の2部で構成。
⇒ https://www.hanapress.com/archives/8349 (出版社のサイトへ)

 

◇福音館書店
『책보』(이춘희, 김동성, 임재해)
『チェクポ』(文:イ・チュニ 絵:キム・ドンソン 訳:おおたけきよみ)

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本当はランドセルがほしかったオギ。おばあちゃんが代わりに作ってくれたチェクポで、いやいや学校に通うことになったけど、お弁当の汁がしみたり、ぜんぜん気に入らないオギだけど、ふとおばあちゃんが一針一針縫ってくれたことを思いだす。
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◇ブロンズ新社
『알사탕』(백희나)
『あめだま』(ペク・ヒナ 訳:長谷川義史)

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一人遊びが好きなドンドンがある日、買ったあめだまを口に入れたらソファーがしゃべりかけてきた!? 飼い犬ジョンバクとも話せるようになったドンドン。そして、いつも怒ってばかりのお父さんの後ろ姿から聞こえてきたその声は……。
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◇ワニブックス
『나는 나로 살기로 했다』(김수현)
『私は私のままで生きることにした』(キム・スヒョン 訳:吉川南)

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自分が自分らしく生きるためには何が必要か。仕事も何もかもうまくいっている友だちのSNSをこっそり見て惨めな気持ちになったり、自分に言い訳をしながらすべての人に理解してもらおうと神経をすり減らす必要はないということを教えてくれる人生の応援エッセイ。
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