オンライン【チェッコリ大学】映画評論家寺脇研が語るー韓国の政治・歴史・ジェンダー&フェミニズムを知る韓国映画30選③

チェッコリ大学とは、

はじまりは一本の映画、ドラマ、そして一冊の本から
文化や歴史を知れば、その国のひとがわかる
まじめに、愉快にアプローチ

そんな学びの場です。

その[チェッコリ大学]シーズン2、第2弾は、映画評論家で映画プロデューサーも務めていらっしゃる寺脇研さんによる「韓国の政治・歴史・ジェンダー&フェミニズムを知る韓国映画30選」です。
実際には30作品を超えるご紹介もいただけそうです。より深い学びの時間を一緒にお楽しみください。
※オンタイムでご覧いただけない方は、見逃し配信でご覧いただけます

 

<講義内容>

韓国映画が黄金時代を迎えたのは、98年のキム・デジュン政権誕生により、検閲の廃止、映画産業への国家的支援が行われるようになってからである。イ・チャンドン、パク・チャヌク、ポン・ジュノ、キム・ギドク、ホン・サンスなどの監督が世界的に注目を集め、日本をはじめアジアでは韓流ブームを巻き起こした。

しかし、キム・デジュン(98~03)、ノ・ムヒョン(03~08)の進歩派政権が崩れ、イ・ミョンバク(08~13)、パク・クネ(13~16)の保守派政権が続いた時代は映画界に対する政治的介入が頻発する中、映画界も進歩派と保守派に二分され、不健全な状態が繰り広げられた。

パク・クネを失脚させた「ロウソク革命」によって17年にムン・ジェイン政権が誕生し、韓国映画界は、ようやく力を取り戻しつつある。ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(19)がアメリカのアカデミー賞を受賞するなど世界各国で評価されたのは、韓国映画再興の狼煙だと言っていい。

今回の講座では、進歩派政権時代における黄金期の作品と、最近の作品とを取り上げ、両者の比較も含め、次の3つのテーマで論評したい。

※(  )内の数字は韓国での公開年

 

③2021年10月22日(金)/ジェンダー・フェミニズムと映画

日本でも韓国でも大きな社会問題として認識されつつあるこのテーマについて、韓国映画はどう向き合っているかを見つめたい。

■『子猫をお願い』(01)、『猟奇的な彼女』(01)、『英語完全征服』(03)、『シングルス』(03)

■『怪しい彼女』(14)、『はちどり』(18)、『82年生まれ、キム・ジヨン』(19)、『めまい 窓越しの想い』(19)、『野球少女』(19)、『夏時間』(19)、『チャンシルさんには福が多いね』(19)、『サムジンカンパニー1995』(20)

 

-----第1回、第2回の詳細はコチラから-----

①2021年8月20日(金)/政治問題と映画

自国の政治の変遷と真正面から向き合うのが韓国映画だ。その政治的ダイナミズムが力を生んでいる。日本映画が忘れてしまっている、こうしたジャンルについて分析したい。

■『ペパーミント・キャンディー』(00)、『リメンバー・ミー』(00)、『大韓民国憲法第1条』(03)、『大統領の理髪師』(04)、『朴大統領暗殺』(05)、『光州5・18』(07)

■『タクシー運転手 約束は海を越えて』(17)、『1987、ある闘いの真実』(17)、『ザ・キング』(17)、『国家が破産する日』(18)、『KCIA 南山の部長たち』(19)、『君の誕生日』(19)、『偽りの隣人 ある諜報員の告白』(20)

 

②2021年9月24日(金)/歴史問題と映画

「日韓関係最悪の時代」と言われる現在、日本統治時代を舞台にした韓国映画から見えてくる歴史問題への向き合い方を考えたい。

■『ロスト・メモリーズ』(02)、『爆烈野球団!』(02)、『力道山』(04)、『青燕』(05)、『韓半島』(06)

■『お嬢さん』(16)、『密偵』(16)、『金子文子と朴烈』(17)、『マルモイ ことばあつめ』(19)

 

<プロフィール>

寺脇 研(てらわきけん)

kenterawaki
1952年福岡市生まれ。東京大学法学部卒業。1960年代末の高校時代から映画にのめり込み、現在までに1万本近い作品を観てきたとともに、75年からは映画評論家として活動。最初の40年ほどは日本映画しか対象にしていなかったが、2000年代に入り、韓国映画の魅力に目覚め、また、日本社会を考える上で、長い相互関係を持つ隣国である韓国社会を知ることが重要と思うようになった。映画とは別に、75年に文部省(当時)へ入り、役人として社会を見てきたことが、その背景にはある。2002年からは文化庁文化部長として働き、日韓文化交流を手がけるうちに数え切れないほどの訪韓体験と、多くの韓国人の友人を得た。これに関連した著書に「韓国映画ベスト100」(朝日新書)がある。

<講義概要・申し込み>

■日 時:2021年8月20日(金)、9月24日(金)、10月22日(金)の各19:00~21:00
■参加費:1回券2500円/3回通し券7000円
※オンタイムでご覧いただけなかった場合も含め、終了後、お申し込みの方全員に、録画URLを提供します。
※終了後の過去回イベントに関しては録画URLで講座を受講いただくことが可能です。チェッコリまで直接ご連絡ください
■定 員:各回30名程度

⇒ お申し込みはココをクリック!

※イベントはオンライン会議システム「zoom」を活用して開催されます
※講座へのzoomのアクセス情報は、開催日前日午前中にお申込み者全員に一斉メールします。一斉メール以降にお申込みの方には、開催日当日18時に改めてお知らせします
開催日当日の申込受付は、18時までとさせていただきます。システム上は申込は可能ですが、時間を過ぎた場合には録画でご覧いただきます。ご了承ください
※万が一受け取れなかった場合などは、チェッコリまでお問い合わせください

 

【お申込み方法と見逃し配信について】

●お申込について
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当日オンタイムでご覧いただけない方、当日急にキャンセルとなった方も含め、開催後、全員の方に録画データURLをお送りします。2週間有効の見逃し配信でご覧いただけます。

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