【満席となりました】「五月のうた」(오월의 노래)は終わらない-光州民主化抗争からセウォル号惨事まで-

何度かチェッコリでのイベントにもお越しくださっている真鍋祐子先生は、80年代より取り組んできたシャーマニズム研究を土台として、90年代半ばから光州抗争とそれに続く80年代韓国民主化運動を烈士という切り口から研究されていらっしゃると伺い、5.18を前にお越しいただきお話を伺う機会をいただきました。

 

<イベント内容>

1980年5月の光州民主化抗争とは、闘いそして潰えた人々、「暴徒」や「アカ」のレッテルとともに踏みしだかれた人々にとって、アメリカに投影された民主主義からの背信の経験であり、その後、絶え間なく「分断」の記憶を呼び覚ましてきた出来事でした。抗争後、自然発生的に歌われ始めた運動歌謡「五月のうた」を手掛かりに、その来歴と行方をたどりつつ、韓国社会に通奏低音のように流れてきた五月の記憶と、「5・18」という記号に内包されたエートスが、現在に至るまで人びとをどのように突き動かしてきたかを振り返ります。

 

<講師プロフィール>

真鍋祐子

180517

東京大学東洋文化研究所・教授、博士(社会学)。大学院在学中の1987~88年に慶煕大学に留学し、仁川を中心に黄海道失郷民のシャーマニズムを調査した。91~93年、啓明大学客員講師。全斗煥・盧泰愚の二つの軍事政権末期を経験したことで、韓国民主化運動における死者の問題に関心をもち、93年よりソウルおよび光州での調査・研究に携わってきた。映画「光州5・18」の日本公開にあたっては、パンフレットおよび公式サイトに掲載する解説文を担当した。訳書『恨の人類学』(平河出版社、1994年)、著書『烈士の誕生-韓国の民衆運動における「恨」の力学』(平河出版社、1997年)、『増補 光州事件で読む現代韓国』(平凡社、2010年)のほか、半自伝的著書『自閉症者の魂の軌跡-東アジアの「余白」を生きる』(青灯社、2014年)等、論著多数。

 

<イベント概要>

■日時:2018年5月17日(木)19:00~20:00
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名

⇒ 満席となりました

 

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