尹東柱の詩の世界と東柱を通じて見る朝鮮人の満州移住

延辺で詩人・作詞家として活動している石華先生による尹東柱の詩の解説とともに、中国朝鮮族の由来を詩人尹東柱の家族を通じて詳しく伺います。

 

<イベント内容>

現在、中国在住の朝鮮族の人口は約200万人にのぼる。このように朝鮮人が中国に居住するようになったのは、19世紀半ば貧窮から脱しようとする農民が集団で満州(中国東北)地方に移住し定着したのがきっかけになった。 このような大量移住は、その後日本植民地時代に入ってからさらに増加し、1910年初期に20万人程度だった在満朝鮮人の数は、日本の植民地支配からの解放の直前には170万人あまりまで達することになる。

独立後、集団移住は公式に終わったが、この時帰国せず満州地方に残留した朝鮮人と彼らの後裔が現在の中国朝鮮族を形成している。朝鮮人の満州移住史は19世紀中頃から20世紀にかけて約1世紀にわたって進められたものであり、これはまさに現在の在中朝鮮族形成の歴史的過程でもある。
詩人尹東柱家族は満州移住民の一員だった。

日本人にこよなく愛される尹東柱の詩の世界を解説しつつ、彼の家族を通して朝鮮人の満州移住について語ります。

 

<プロフィール>

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石 華(석 화)
中国吉林省龍井生まれ。
中国作家協会会員、中国(延吉)文学アカデミー代表。
詩集:『私の告白』、『花の意味』、『歳月の耳』、詩選集『延辺』など。
文学評論集: 『詩と人生の対話』、『キム・ジョギュ詩文学研究』、『尹東柱の解説と感想』ほか
翻訳著書: 『兵法36系/ 全3巻』、『中国童話選集/全2巻』 『喝采する森/韓中対訳詩集』ほか
受賞:天地文学賞、長白山文学賞、 知識詩文学賞、海外同胞文学賞ほか

 

<イベント概要>

■日時:2018年10月16日(火)19:00~20:30 ※通訳付き
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名

⇒ お申し込みはココから

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