それぞれの東京、日韓作家交流作品集『小説東京』出版記念イベント

以前、チェッコリで「日本で生まれる韓国文学」について語っていただいたキム・ミンジョンさんから、短編集刊行のお知らせをいただきました。しかも、「日韓の作家5人が描く東京」という興味深いコンセプト。著者の中からお二人と、特別ゲストに作家の金承鈺(キム・スンオク)さんをお迎えします(通訳あり)。

 

<イベント内容>

日韓の立場の異なる作家が書いた短編が収められた小説集『小説東京』が今年1月、韓国で刊行された。劇作家で演出家の鄭義信、幅広い作品で知られる深沢潮、韓国の若手作家、キム・ハクチャン、日本在住の二人の作家、キム・ミンジョン、ソン・ジェヒョンが、それぞれ「東京」への思いをつづっている。日本で生まれ育った在日コリアン、成長してから来日したニューカマー、あるいは旅人として、それぞれの目に映った東京とは……。

今回は、ゲストスピーカーとして「ソウル1964年 冬」や「霧津紀行」で知られる作家の金承鈺さんを迎え、深沢潮とキム・ミンジョンが東京、そして文学の日韓交流に対する熱い思いを語る。

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<プロフィール>

深沢潮(ふかざわ・うしお)

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東京生まれ。2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。著書に、受賞作を含む連作短編集『縁を結うひと』をはじめ、現代女性の価値観をテーマにした『伴侶の偏差値』『ランチに行きましょう』『あいまい生活』、在日コリアンの人生に焦点を当てた『海を抱いて月に眠る』などがある。『小説東京』には、「四柱八字」(『縁を結うひと』)が掲載された。近く、韓国で『縁を結う人』『あいまい生活』が刊行予定。

 

キム・ミンジョン

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ソウル生まれ、東京育ち。エッセイストやKBS通信員として活動。著書にエッセイ『母の東京』など、日韓翻訳書に『那覇の市場で古本屋―ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』(宇田智子)、『渋谷のすみっこでベジ食堂』(小田晶房)、『群言堂の根のある暮らし―しあわせな田舎石見銀山から』(松場登美)、『太陽と乙女』(森見登美彦/刊行予定)など。

 

金承鈺(キム・スンオク)

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1941年、大阪生まれ。1945年帰国。1962年に文壇にデビュー。1960年代を代表する韓国の作家の一人で、「ソウル1964年 冬」で東仁文学賞を受賞、1977年に「ソウル月光0章」で李箱文学賞を受賞した。15年前に脳梗塞により言葉を失い、いまは絵を通して創作活動を行っている。日韓作家交流への期待、東京に対する強い思いから、この催しを見届けるため、来日。

 

<イベント概要>

■日時:2019年3月29日(金)19:00~20:30
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名

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