アジア文学の誘い@チェッコリー第5回『ショウコの微笑』

毎月お届けする「アジア文学の誘い@チェッコリ」の第5回は、韓国文学から『ショウコの微』です。
この企画をナビゲートしてくださるのは書評家の倉本さおりさんと長瀬海さんのお二人です。時にはゲストも交えて「アジア文学」を大いに味わい尽くします。

 

<イベント内容>

アジア文学の誘い@チェッコリは、日本を含めたアジアの小説を横断的に読むイベントです。
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第5弾はチェ・ウニョン著『ショウコの微笑(2018年、 吉川凪監修、クオン)。

高校の文化交流で日本から韓国へやってきたショウコは、私の家に1週間滞在した。帰国後に送り続けられた彼女の手紙は、高校卒業間近にぷっつり途絶えてしまう。約十年を経てショウコと再会した私は、彼女がつらい日々を過ごしていたと知る。

こうした表題作のほか、苦しみを抱えながら他者と対話し、かかわることで、自らの人生に向き合おうとする、時と場を越えて寄り添う7つの物語が収められた本作。フェミニズム的な観点から読むのもよし、ショウコの哀切に身を重ねるのもよい。多様な読み方のできるこの新しい韓国文学をみなさんで読んでみませんか?

また、本作は第1回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」の課題図書となりました。ゲストに同コンクールを主催したクオンの代表、金承福社長をお呼びし、この本が邦訳されるまでの経緯をお聞きします。韓国文学好き、または韓国文学の翻訳者を目指している方には必見の会となるでしょう。

 

そして皆さんも気になる今後のラインナップをご紹介しておきます。ぜひお楽しみに!
4月:呉明益『歩道橋の魔術師』台湾
5月:チョン・セラン『フィフティ・ピープル』韓国
6月:閻連科『年月日』中国
7月:ラシャムジャ『雪を待つ』チベット
8月:チェ・ウニョン『ショウコの微笑』韓国
9月:ウティット・ヘーマムーン『プラータナー』タイ ←変更になりましたのでご注意ください。

 

<ナビゲーター>

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倉本さおり(くらもと・さおり)
ライター、書評家。毎日新聞文芸時評「私のおすすめ」、小説トリッパー「クロスレビュー」担当、週刊新潮誌上にて「ベストセラー街道をゆく!」連載中。ほかTBSラジオ「文化系トークラジオLife」にも出演中。共著に『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)。

 

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長瀬海(ながせ・かい)
千葉県出身。インタビュアー、ライター、書評家、桜美林大学非常勤講師。文芸誌、カルチャー誌にて書評、インタビュー記事を執筆。「週刊読書人」文芸時評担当(2019年)翻訳にマイケル・エメリック「日本文学の発見」(『日本文学の翻訳と流通』所収、勉誠社)共著に『世界の中のポスト3.11』(新曜社)がある。

 

<イベント概要>

■日時:2019年8月7日(水)19:00~20:30
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名

⇒ お申し込みはココをクリック!

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