その表情、手の動き、思わず引き込まれるパンソリの世界を堪能

7月9日(日)、チェッコリ2周年記念ウィークの最後を飾る特別イベント、安聖民(アン・ソンミン)さんによる韓国伝統芸能のパンソリ公演「オルシグ!チョッタ!―パンソリの世界を旅する」が開催されました。

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昨年、安聖民さんの公演を見た店主きむのたっての願いで実現し、大阪からわざわざお越しいただき、姉弟のように長年の付き合いだという李昌燮 (イ・チャンソプ )のチャングとともに披露していただきました。
登場したソンミンさんは、ピンクの色鮮やかなチョゴリに身を包み、一瞬にして会場が華やかな雰囲気に包まれました。この日は「短歌 江山風月」からスタート。これは公演の導入として、その日の喉の調子や観客の様子を見ながら歌われる短い歌だそうです。

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そして次は「パンソリ 水宮歌」より。約2時間ほどの語りのさわりの部分ということでしたが、トラやウサギなど、さまざまな動物たちが登場する愉快なお話がまたソンミンさんの語りと歌で軽快にぐいぐいとお話に引き込まれていきました。
そうそう歌の合間のお話は、関西出身のソンミンさんのきさくな関西弁がまた一層楽しく、大いに会場を沸かせてくださるので、会場の皆さんのお顔がどんどん晴れやかになっていくようでした。

10分の休憩の後、再登場されたソンミンさんは今度はまた美しい黄緑色のチョゴリで登場し、「パンソリ 興甫歌」を披露。歌中に登場するツバメが四方を飛び回る姿を演じるソンミンさんの手の動きと歌に、まるで一緒に本当に飛び回っているような錯覚に陥ってしまうほどでした。
全編韓国語でもちろん歌われますが、日本語字幕をご用意いただいたので、内容を追いながら拝見でき、そのお話の世界にどっぷりとハマってしまいました。
そして字幕は日本に限らず、やはり昔のお話なのでパンソリ上演の際には韓国内でも韓国語字幕が付くのだとおっしゃっていました。これだけでずいぶん違います。
さて、やはり最後は「アリランメドレー」で締めくくり。
一緒に声をあげて歌うアリランは、本当に心に留まります。
チャングのチャンソプさんとの息もぴったりで、そしてパンソリの世界を思い切り堪能させていただける素晴らしい公演でした。ソンミンさんの追っかけという女性が大阪から駆け付けていらっしゃり、その掛け声がさらに盛り上げてくださいました。
終了後にはぜひまた!の声をいただき、早速お忙しいソンミンさんの予定を押さえようと、11月3日(金祝)の開催が決定しました。
7月後半からはまた1カ月韓国の師匠さんの下で、パンソリの鍛錬に励むというソンミンさん。いつまでもその芸の高みを目指していらっしゃる姿もとても素敵です。
こんなに近くであのパンソリの迫力を拝見できるのはとても幸せです。一度ぜひ皆さんも「パンソリ」を堪能してみてください。
お待ちしています。
(宣伝広報担当 ささき)