【満席となりました】3/5(土)12:00~第7回CHEKCCORI LIVE 作家金石範さんを迎えて

※満席となりました

第7回CHEKCCORI LIVEに、在日の作家金石範さんをお招きすることになりました。
金石範さんが20年の歳月と11000枚をかけて描いた作品『火山島』がついに韓国語として翻訳出版されました。(全12巻)また日本語版は岩波書店からオンデマンド版で復刊されました。
チェッコリの本棚にはオープン当時から『火山島』を含めて多くの作品を並べてあります。

<イベント内容>

第7回CHEKCCORI LIVEでは、
この作品に関する思いや最近韓国への入国拒否された事情などを作家本人から直接聞く時間を設けました。

『火山島』の内容
植民地時代のディアスボラが、帝国主義支配から脱したはずの祖国からの「亡命」となるのはどういうことだろう。この“祖国”とは何なのか。実体があるのか。所謂、人間は観念を食む存在だが、ただそのために抽象概念にすぎぬ“祖国”が、観念として私に必要だったのかと自嘲気味に思う。
「火山島」は亡命的な喪失の上に成立した。「火山島」は現実の歴史が無かったところに、無かった故に成立した一つの宇宙、過去を氷詰めにして死に近い忘却に押しこんだ現実に対峙する幻想の現実―歴史である。これが“祖国”と私との関係だが、私にとって祖国なるものはこのようにあり続けるのか。

 

<イベント概要>

■日時:3月5日(土)12:00~14:00
■参加費:2500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名

⇒ 満席となりました

 

<作家プロフィール>

1925年大阪生まれ。京都大学文学部美学科卒業。「済州島四・三事件」をモーチフにした『火山島』で1984年に大佛次郎賞、1998年に毎日芸術賞をそれぞれ受賞。
2015年4月1日には、韓国の第1回「済州4・3平和賞」を受賞。

<主な作品>

『鴉の死』新興書房、1967年
『民族・ことば・文学』創樹社、1976年
『遺された記憶』河出書房新社、1977年
『「在日」の思想』筑摩書房、1981年
『幽冥の肖像』筑摩書房、1982年
『火山島』 1967年-1997年[要出典] :全7巻、文藝春秋、1983年1月 – 1997年9月。のちオンデマンド出版にて復刊『火山島』 全7巻、岩波書店、2015年10月。
『故国行』岩波書店、1990年
『夢、草深し』講談社、1995年
『地の影』集英社、1996年
『鴉の死 夢、草深し』小学館文庫、1999年
『海の底から、地の底から』講談社、2000年
『満月』講談社、2001年
『虚日』講談社、2002年
『国境を越えるもの 「在日」の文学と政治』文藝春秋、2004年
『金石範作品集』1-2巻、平凡社、2005年
『〈在日〉文学全集 金石範』勉誠出版、2006年
『地底の太陽』集英社、2006年
『死者は地上に』岩波書店、2010年
『過去からの行進』岩波書店、2012年