CHEKCCORI通信 Vol.168【2022チェッコリベストセラー発表!注目の第1位はあの本でした】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2022.12.22

CHEKCCORI通信 Vol.168 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

今年も残すところあとわずか。

個人的には3年ぶりに少人数の忘年会をいくつか満喫し、 コロナ以降、息つく間もなくひたすら走り続けてきた3年分をまとめて振り返りながら大決算しているところです。

来年はきっと、もっと多くの人と対面で会えるようになりますよね。 みなさんと一緒に過ごす楽しい時間が増えることを期待しています。

どうぞよいお年をお迎えください(しみず)

お知らせ

イベント申込システムと参加費変更のお知らせ

いつもチェッコリのイベントにご参加いただき、ありがとうございます。 お申し込みの際のお客様の利便性等を考慮し、2023年1月分よりPeatixシステムを活用した申込方法に変更いたします。

なお、それに伴い、イベント参加費を消費税をプラスした金額(1,500円→1,650円)とさせていただきますので、予めご了承ください。 イベントのアクセス情報の提供などもすべてPeatix内でご案内いたします。
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年末年始の休業のご案内

12月29日(木)から1月4日(水)まで年末年始の休業といたします。 年内最終日の12月28日(水)は17時まで、 初売りの1月5日(木)は12時から営業します。
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2023年1月期「チェッコリ翻訳スクール」開講迫る

現役の翻訳者らによる直接指導が特徴のチェッコリ翻訳スクール。 来期のクラス開講までわずかとなりました。 残席はノンフィクション読解とニュース翻訳のクラスのみ。 ご興味のある方は、どうぞお急ぎください。
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チェッコリベストセラー2022

2022年1月から12月中旬まで、チェッコリ店頭とオンライン書店で売れた本の数をもとに集計しました。 第1位は、125人の方に応募いただいた翻訳コンクールの課題本。 応募には至らなかったけれど読んでみたという方も多かったと思います。 2位の日めくりカレンダーは、11月末のK-BOOKフェスティバルをきっかけに大勢のみなさまの元にお届けすることになりました。 邦訳本の韓国語原書が5冊入っているのも、今年ならではの傾向ですね。

1.  第6回「日本語で読みたい韓国語の本 翻訳コンクール」課題本2冊セット
 (2冊セットの販売は終了しました)
 (イム・ジーナ日めくりカレンダー「2023今日をみたすカレンダー」)
 (『フィフティ・ピープル』韓国語原書)
 (不便なコンビニ)
 (日本語翻訳スキル)
 (『夢を売る百貨店 本日も完売御礼でございます』韓国語原書)
 (『小さな星だけど輝いている』韓国語原書)
 (『アーモンド』韓国語原書)
 (『BLONOTE』韓国語原書)
 (外国人のための辞書にない本当の韓国語1)

店長のおすすめ

★しみず店長★おすすめの長編小説

사랑의 이해(愛の領域ー理解と利害のはざまで)

昨日(12月21日)からJTBCで放映が始まったユン・ヨンソク主演のドラマ『사랑의 이해』の原作。 前にも一度おすすめしたと思いますが、ドラマ化を機にあらためてのご紹介です。 愛を望んでいたけれど愛だけを望んでいたわけじゃない――。 劣等感に苛まれ、自尊心を傷つけ合いながら不器用な恋愛をくり返す、男女四人のリアルな恋物語です。 互いに最も深く理解(이해)し合う存在でいたいけれど、最も厳しく利害(이해)関係を突き詰めてしまうアイロニー。 冷静と情熱は、永遠に交じり合えない愛の二元論なのだろうか。その答えの一つが 交換価値を基本として選択がなされ、その選択がまた別の価値を生み出す銀行を舞台に繰り広げられる恋愛模様によって示されています。
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★ジヨン店長★おすすめの推理小説

『탐정 홍련(探偵ホンリョン | 韓国推理文学選14)』

ホンリョンは死んでいない、ただ探偵になっただけ。 韓国の代表的な伝来童話『薔花(チャンファ)紅蓮(ホンリョン)伝』を新しい視点で解きほぐし、 朝鮮時代の検験書である『新註無寃錄』をつなぎ合わせた女性探偵物。 財産を奪おうとした継母によって婚姻直前に死んだチャンファ。 彼女の悔しさを晴らすために探偵になったホンリョンと、化け物が見える地方長官の特別な共助捜査劇。 彼らは鉄山(チョルサン)で相次いで起きる殺人事件を共に解決しながら、チャンファの死の真実に近づいていくが……。 2017釜山国際映画祭アジア・フィルムマーケットE-IP ピッチングNew Creator Award受賞作。
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★スタッフさわだ★おすすめのグラフィックノベル

『휴게소(休憩所)』

深い森の中にある山小屋。誰かに飼われていた犬や猫、鳥たちが、長い「旅」に出る前に立ち寄る休憩所です。 飼い主には直接言えなかった不満や本音を山小屋の少年に打ち明ける動物たち。 思いのほか毒舌でちょっと笑ってしまいますが、飼い主にとっては耳の痛い話ばかり。 そんな動物たちも、最後には何より伝えたい大切な思いを込めた、飼い主への手紙も残します。 グレーや茶色の色合いで描かれた冬景色の中で、 動物と人間が築いてきた愛情や温もりがより際立って伝わってくるグラフィックノベル。 良い日も辛い日も一緒に過ごした動物たちとの記憶が、静かに蘇ってきます。
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★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読める人文書

『K-POP原論』

言語学者の野間秀樹先生が、K-POPをこれほど熱く敬愛していることにまずは驚くとともに、 美術家で音楽にも造詣の深い野間先生ならではの視点で読み解くK-POPのMVの分析に思わず、うなってしまう。 カメラワーク、色使い、衣装といった表面的な分析はもとより、 言語学からみた<ことば>における指摘もまたこれまでの分析本とはひと味異なる。 QRコード150本からはその分析を確認するようにMVに飛び、一瞬でその世界にも没入できる。 K-POPの世界を奥深く堪能できる類をみない構成に驚く一冊。
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ミニコラム

<ささきのイベントこぼれ話>
#3 大邱の書店「여행자의 책(旅行者の本)」へ行く

昨年2021年7月に開催した「チェッコリ6周年記念イベント 韓国とつながるオンライン書店ツアー」をご覧いただいた方も多いだろう。

そのトップバッターを務めてくれたのが、大邱に誕生した書店「여행자의 책(旅行者の本)」の仲間たちだった。 そう、仲間と呼ぶにふさわしい彼女たちとの出会いは、2019年の夏に遡る。 チェッコリが夏休みだった8月の半ば、店主のキムを訪ねてきたのだ。 当時は大邱市内で協同組合型の本屋「책방 i(本屋アイ)」を運営していて、 日本の書店を訪ね歩く中でチェッコリも訪問したそうだ。 それは何というタイミングだったことか。

というのも、その年の「文学で旅する韓国」ツアーで大邱行きが決まっており、 ツアーの醍醐味の一つ「現地の書店に行く」の候補を探す中、 訪問する書店が決まった瞬間でもあった。

自分たちの目指したい方向性をしっかり持っていて愉快でフレンドリーな彼女たちは、ツアーの面々にもとても喜ばれた。 すると、驚いたことに彼女たちは、その年の11月に初めて開催した「K-BOOKフェスティバル」の会場にもお揃いのTシャツ姿でやってきて、 K-BOOKを愛する日本の出版社や読者の姿に目を細めながら、大いに刺激を受けていた。 ここで一気に彼女たちとの縁が濃くなったように思う。

2020年1月下旬には、その秋に予定していた「文学で旅する韓国」ツアーの候補地「黒山島」の下見にも彼女たちと出かけ、 一緒にまた旅することを楽しみにしていたのだが、コロナとなり、ツアーも何も互いに行き来することすらできなくなったのだ。

そんな中、彼女たちは新しい夢を求め、大邱空港から歩いて徒歩5分のところにゲストハウスも併設する「여행자의 책(旅行者の本)」を新しく開いた。 だが、訪問することもできない。そして企画したのが「オンライン書店ツアー」だった。 2021年7月7日、チェッコリの誕生日に登場してもらうのは、彼女たちしか思い浮かばなかった。 期待通りの、いや期待以上の楽しい演出に大いに盛り上がった。 この日のオンタイム視聴者はなんと120名を超えていた。

そんな彼女たちとやっと会えた。 この12月4日~11日、約3年ぶりの渡韓のチャンスが訪れたのだが、大邱に行かないわけにはいかない。 やっとその場をこの目で確かめてきた。 大邱の中心から少し離れてはいるものの、両側に川も流れる穏やかな街の本屋さんだった。 カフェも併設するその場所は近所の人たちが一休みする場にもなっていた。 人文書専門店でありながら、大邱に所縁のある作家たちのコーナーもあり、 代表を務めるパク・チュヨンさんが敬愛する出版社の編集者たちの本が並ぶ、充実した店内だった。

チェッコリYouTubeチャンネルでは、 6周年記念で紹介した6つの書店に、7周年でも5つの書店を加え、 合わせて11の韓国各地の書店を紹介している。 そして、やっと私たちも実際にその書店に出向くことのできる扉が開き始めた。 ぜひ、渡韓の前には改めてこの動画を見ながら、旅の目的地に街の書店を加えてもらえるとうれしい。 そして一言、「チェッコリイベントで知りました」と声を掛ければ、きっと熱烈な歓迎をしてくれると思う。

(宣伝広報担当 ささき)

イベント情報

1月20日(金)19:00~20:30
【オンライン】「ソウルと〇〇」シリーズ:第1回「韓国の小説に出てくるソウルを歩こう―ソウルと文学」

『ソウル おとなの社会見学』の著者、大瀬留美子さんをお招きし、「ソウルと〇〇」をテーマに3回シリーズでお届けする企画。 初回は文学を切り口に、『愛欲』(朴泰遠)『あの山は、本当にそこにあったのだろうか』(朴婉緒) 『ソウル1964年 冬』(金承鈺)『外は夏』(キム・エラン)などを取り上げます。 フィクションの中のソウルで生きる人々の生活や生き方に触れながら、ドラマや映画のロケ地巡りのように一緒に歩いてみませんか。
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1月24日(火)19:00~20:00
【オンライン】ささきの部屋Vol.27-「韓国ドラマファンクラブ」の舟さん、松さんに聞く「好きを形にして見えたもの」 

今回のゲストは「韓国ドラマファンクラブ」の舟さんと松さん。 何だか楽しそうなこのクラブは、第4次韓流ブームで韓国ドラマにはまったお二人が、2021年に同じ書店で働いていた時に発足したもので、 ZINEの制作や韓国ドラマや文学にまつわるイベント、フェアの企画・運営などを行っています。 これまでの韓流ファンとはまた違った形で韓国ドラマを満喫しているお二人に、 韓国ドラマ愛と様々な活動を通して見えてきたことをたっぷり語っていただきます。
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1月27日(金)19:00~20:30
【オンライン】今年もやります。2023年、K-カルチャー(映画、ドラマ、音楽、食、文学)大予想!

2022年の4人のプロの予想は当たっていたのでしょうか? 世の中の状況もなかなか改善しなかった2022年でしたが、いよいよ韓国への扉も開き、 またこの3年分の溜まったマグマが吹き上がるように盛り上がりそうな2023年です。 とくにあの永遠の名作『冬のソナタ』のNHK放送開始から20周年という2023年は大いに盛り上がりそうです。 今年も登壇するのは、ライター・翻訳者の桑畑優香さん、音楽ライターのまつもとたくおさん、 コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さん、チェッコリ店主&クオン代表の金承福の4人です。
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発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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