【オンライン】じっくりどっぷり『黒山(フクサン)』読書会

新しい韓国の文学 20『黒山(フクサン)』の翻訳者、戸田郁子さんからもっと作品世界についてお話を伺いたいという、ご要望をいただき、読書会を開催いたします。『黒山』の熱烈な愛読者として、建築家の冨井正憲さんにも登壇いただき、さまざまな角度から『黒山』の世界を語っていただきます。

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<イベント内容>

『黒山』は1800年ごろ、朝鮮王朝の終盤を舞台にした歴史小説です。
当時、天災による飢餓や疫病に苦しむ人々の間に、天主教(ローマ・カトリック)の教えが急速に広まりました。平和で平等な暮らしを夢みた信徒たちを、厳しく取り締まった王朝。凄惨な拷問で殉教してゆく人々。
切実な生の営みを、作家独特の筆致で描いています。
「邪学」を信じた罪で、絶海の孤島である黒山島に流された儒学者。無学ながら神の教えに惹かれる馬子。奴隷や汁飯屋の寡婦、元宮女、船頭、島育ちの少年など、登場人物一人一人が、重厚なイメージで読者に迫ってきます。
韓国を代表する作家、金薫(キム・フン)による、歴史小説の真骨頂とも言われる作品です。

今回は翻訳者である戸田郁子さんが、『黒山』に描かれた時代背景を深く探るトークを行います。またソウル在住の建築家である冨井正憲さんと共に、ゆかりの地を踏査した画像などを見ながら、当時の人々の思いや、今に続く歴史などについて、一緒に語っていただきます。

『黒山』を読まれた参加者の皆さんのご感想や質問などもいただきながら、
小説『黒山』の世界に、どっぷりと浸る時間を楽しみましょう。

 

<プロフィール>

戸田郁子(とだ・いくこ)

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韓国在住の作家・翻訳家。仁川の旧日本租界地に建てられた日本式の木造町屋を再生し「仁川官洞ギャラリー」(http://www.gwandong.co.kr/)を開く。「図書出版土香(トヒャン)」を営み、口承されてきた韓国の民謡を伽倻琴演奏用の楽譜として整理した『ソリの道をさがして』シリーズ、写真集『延辺文化大革命』、資料集『モダン仁川』『80年前の修学旅行』など、文化や歴史に関わる本作りを行っている。
朝日新聞GLOBE「ソウルの書店から」コラムの連載は10年目。著書に『中国朝鮮族を生きる 旧満洲の記憶』(岩波書店)、『悩ましくて愛しいハングル』(講談社+α文庫)、『ふだん着のソウル案内』(晶文社)、翻訳書に『黒山』(金薫箸、クオン)『世界最強の囲碁棋士、曺薫鉉の考え方』(アルク)など多数がある。

 

冨井正憲(とみい・まさのり)

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ソウル在住の建築家。前漢陽大学建築学部客員教授。神奈川大学在職時代より東アジアの住居比較文化研究を行い、2004年から漢陽大学建築学部で韓国の学生を指導。韓国に残る日本統治時代の建築物や暮らしについての研究を続ける。1930年代の京城の町を再現した展示をソウルの清渓川文化館、東京の韓国文化院などで開催し、話題を集めた。
建築家として、共生の村づくり、梁のない韓屋、古い日本住宅の再生などを手掛ける。「韓国の建築を最もよく理解する日本人」として有名。共著に『浅川兄弟と京城』 『今和次郎フィールドノート』『大京城府大観』(共に、ソウル歴史博物館)、『モダン仁川』(図書出版土香)など多数がある。

 

<イベント概要>

■日時:2020年9月29日(火)20:00~21:30
■参加費:イベント参加券1500円/書籍+イベント参加券4500円(書籍送料サービス)
■定員:30名

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※お申込み方法が変更になりましたので、下記をよく読んでお申込みください
※イベントはオンライン会議システム「zoom」を活用して開催されます
※講座へのzoomのアクセス情報は、開催日前日にお申込み者全員に一斉メールします。一斉メール以降にお申込みの方には、開催日当日17時までに改めてお知らせします
※万が一受け取れなかった場合などは、チェッコリまでお問い合わせください
※イベントお申し込みが開催日近くの場合、当日までに書籍をお届けできない場合があります。その点はあらかじめご了承ください

 

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