詩人ぱくきょんみ~詩はひとつのことばに聴こえる~
詩人であり、民族芸術にも造詣の深いぱくきょんみさんとお会いしたのは、昨年の戸田郁子さんのイベントでした。思いがけない出会いでしたが、その時にお願いして以来、やっとお話を伺う機会を作ることができました。素敵なぱくきょんみさんの綴る「ことば」の世界にぜひご参加ください。
<イベント内容>
10代の頃より、詩の形式に惹かれ、朗読される詩に耳をすまし、詩をみずから綴ってきた。
詩のことばは、わたしたちがふだん使うことばとは違う顔つきであるところが魅力的だし、さらにわたしたちから、かけ離れたところにいながら、すーっと心に棲みつくような親和力もある。
わたしがどんな詩に惹かれて、真似をして(!)、ある日愕然としながら、詩の森でさ迷い、それからまた、ことばを背負い直して詩の峠を越えようと歩き出したのか、そんな話ができたらいいなと思う。
取り上げたい詩人は、石垣りん、山之口獏、G・スタイン、李箱、金素月、鄭芝溶、北原白秋、尹東柱、宮沢賢治、高群逸枝、宗秋月、姜晶中・・・
<プロフィール>
ぱくきょんみ:1956年、東京に在日韓国人2世として生まれる。 第一詩集『すうぷ』(紫陽社)を1980年に出版して以来、詩やエッセイをさまざまな媒体に掲載。87年にはガートルード・スタインの『地球はまあるい』(書肆山田)をはじめて日本語に翻訳、93年には同じくスタインの『地理と戯曲抄』(共訳、同上))を翻訳出版した。そのようなモダニズム文学への取り組みと並行して、80年代より韓国の伝統音楽・舞踊を学び、伽倻琴(カヤグム)、ポジャギなど民族芸術を広く研究。和光大学ほかで講師。 近年は「ジェノヴァ国際詩祭」(イタリア)、「ストゥルーガ 詩の夕べ」(マケドニア)、「リーガ 詩の日々」(ラトヴィア)、「詩の門」(ルーマニア)など国際的な詩祭に招聘されている。 主著に詩集『すうぷ』(ART+EAT BOOKSで復刊)、『そのコ』『ねこがねこ子をくわえてやってくる』『何処何様如何草紙』(以上、書肆山田)、エッセイ集『庭のぬし 思い出す英語のことば』(クインテッセンス出版)、『いつも鳥が飛んでいる』(五柳書院)、絵本『れろれろくん』(小学館)。共著にアンソロジー『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)、『女たちの在日』(新幹社)。
<イベント概要>
■日時:5月13日(土)12:00~13:00
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名