北朝鮮文学の変容と金日成絶対化への道~《唯一思想体系》構築から50年~
これまでなかなか取り上げる機会のなかった「北朝鮮文学」について、朝鮮文化評論家の大場和幸さんにお越しいただいて、お話を伺います。
<イベント内容>
1967年1月、金日成は当時制作が進んでいた映画《狂風》とその原作『霧が流れる丘』(千世峰作)をきびしく批判した。映画《狂風》は《私が探し求めた道》と改作させられ、小説は回収措置がとられるなど、批判は文学芸術界をゆるがす“大事件”に発展した。金日成はその直後に「唯一思想体系」の構築を打ち出し、北朝鮮の文化芸術は金日成絶対化の道を歩むことになった。北朝鮮文学の変容の原点となった50年前の事件を探る。
<プロフィール>
大場和幸(おおばかずゆき):朝鮮文化評論家 著書に『北朝鮮宣伝画の世界』(レインボー出版2012)、共著に『日朝交渉-課題と展望』(岩波書店2003)があるほか、論文に「元在日の美術家は北でどう生き延びたのか?~《金日成賞》桂冠人、人民芸術家・金承姫の歩んだ道~」、「作家・韓尚運と映画《私が探し求めた道》」、「北朝鮮を読む: 金局厚《平壌のカレイスキーエリート》」、「北朝鮮型《全体主義体制》の現在とそのゆくえ : 金正恩体制を自縛する《金日成-金正日主義》」、「北朝鮮を読む: 《現代朝鮮文学選集58 解放後評論集(1)》」他多数。
<イベント概要>
■日時:6月9日(金)19:00~20:00
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名