尹東柱が隠したかった「自分」ー習作ノートで読む青年尹東柱の恥と夢
尹東柱生誕100周年の今年は、とことん尹東柱について学びます。
今回は「尹東柱・立教の会」の皆様からご紹介いただき、現在獨協大学教授をされている沈元燮(シム・ウォンソプ)先生にお越しいただき、尹東柱の内面を探るお話を伺います。
<イベント内容>
1. 尹東柱は星と憧れの詩人であっただけではない。彼の詩の相当な部分は、暗くて悲観的で、自分に対する嫌悪で満ちている。この闇が、尹東柱の内面のどこに起因しているのかを、彼の信仰の姿と結びつけて考えてみたい。
2. 尹東柱の詩は、数多くの添削過程を経たものであり、その過程が彼の習作ノートの中にそのまま残されている。この添削過程を見ると、尹東柱が隠したかった「恥ずかしい自画像」がどんなものであったかが推察できる。青年期には誰でも経験する激しい内面葛藤の中で悩んでいた人間尹東柱の内面に近づいてみたい。
<プロフィール>
沈元燮(シム・ウォンソプ):延世大学国文科・同大学院博士課程終了。早稲田大学国際教養学部・文学部客員教授、仁荷大学大学院韓国学科研究教授をへて、現在獨協大学国際教養学部特任教授。『原本李陸史全集』(集文堂)、『写真版尹東柱自筆詩稿全集』(民音社)、『金鐘漢全集』(緑蔭書房)、『金史良評伝』(文学と知性社)、『阿部充家と朝鮮』(ソミョン出版)などの著・訳書の他に日・韓対訳エッセイ集『秘密にしていた話』(NHK出版)がある。
<イベント概要>
■日時:6月22日(木)19:00~20:00
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名