【満席になりました】生き続ける都市の記憶~モダン仁川
昨年お越しいただいた際に大変人気でした戸田郁子さんに再びご登場いただきます。
今回は図書出版土香(トヒャン)の代表として、新刊『モダン仁川1~鳥瞰図と写真で見る1930年代』を作り上げられたのを機に共同著者でもある冨井正憲さんと一緒にお話をしてくださいます。
<イベント内容>
韓国では戦後、かつて日本人の建てた家を「敵産家屋」と呼びました。
10年以上ソウルに住みながら、「敵産家屋」の再生にも取り組む冨井正憲さん。
20年以上韓国で暮らし、仁川の「敵産家屋」を「終の棲家」にすると言う戸田郁子さん。
日本人として長く韓国で暮らしながら、過ぎた時代にこだわり続ける二人が、『モダン仁川1~鳥瞰図と写真で見る1930年代』という本を作り上げました。
古い地図を読み解いてゆく面白さ、地図を作った人々のエピソード、そして埋もれていた記録を探し求めた過程などを紹介しながら、
過ぎた時代の記憶が今も引き継がれ、生かされている町のことを語り合います。
(写真:1936年に朝鮮新聞社が発行した「大京城府大観」仁川部分の原図は、手書きの美しい鳥瞰図だ。)
<プロフィール>
冨井正憲(とみい・まさのり):ソウル在住の建築家 漢陽大学建築学部客員教授。神奈川大学在職時代より東アジアの住居比較文化研究を行い、2004年から漢陽大学建築学部で韓国の学生を指導。韓国に残る日本統治時代の建築物や暮らしについての研究を続ける。1930年代の京城の町を再現した展示をソウルの清渓川文化館、東京の韓国文化院などで開催し、話題を集めた。
建築家として、共生の村づくり、梁のない韓屋、古い日本住宅の再生などを手掛ける。「韓国の建築を最もよく理解する日本人」として有名で、月刊『建築士』に隣国からの建築だよりを連載中。
戸田郁子(とだ・いくこ):韓国在住の作家・翻訳家。仁川の旧日本租界地に90年前に建てられた日本式の木造町屋を再生し、「仁川官洞ギャラリー」(http://www.gwandong.co.kr/)を開く。また、韓国で「図書出版土香(トヒャン)」を営み、口承されてきた韓国の民謡を、伽倻琴演奏用の楽譜として整理した『ソリの道をさがして』シリーズ、写真集『延辺文化大革命』など、文化や歴史に関わる本作りを行っている。
朝日新聞「GLOBE」で「世界の書店から」ソウル編を担当し、ベストセラーから垣間見た韓国社会に関するコラムを執筆中。著書に『中国朝鮮族を生きる 旧満洲の記憶』(岩波書店)、『悩ましくて愛しいハングル』(講談社+α文庫)、『ふだん着のソウル案内』(晶文社)、翻訳書に『世界最強の囲碁棋士、曺薫鉉の考え方』(アルク)など多数。
<イベント概要>
■日時:8月1日(火)19:00~20:30 ※サイン会含む
■参加費:2000円
■会場:神田古書センター7階
■定員:70名
⇒ 満席になりました