【満席となりました】思想の粒とハングル ――〈話されたことば〉と〈書かれたことば〉が形になるとき
大人気の野間秀樹先生に久しぶりにご登場いただきます。
(写真:2017年7月ソウル,世界エスペラント大会での講演にて)
<イベントの内容>
〈話されたことば〉は言語音によって音の世界に実現し,〈書かれたことば〉は文字によって光の世界に実現する.そうしたことばのありようと,人の思想や思考はどう係わっているのか? 例えば仏教思想がインド・ヨーロッパ語圏から中国語圏を経て,韓国語=朝鮮語圏にやって来る.最初は漢字しかなかった.そしてハングルという文字が生まれた.そこで何が起こるのか? 思想思考にとって,あるいは教えにとって,〈話されたことば〉と〈書かれたことば〉は,そして漢字とハングルはどう違うのか? 人の巨大な思想を形造る,言語音と文字という,一番小さな粒――この柔らかなる粒を,しばし楽しく見つめよう.
(講演をお聞きになるのに,韓国語=朝鮮語やハングルの知識は特に必要ありません)
<講師プロフィール>
野間秀樹:言語学者。朝鮮言語学、日韓対照言語学、韓国語教育、言語存在論。
著書に 『日本語とハングル』(文春新書)、『韓国語をいかに学ぶか--日本語話者のために』(平凡社新書)、"한국어 어휘와 문법의 상관구조" (韓国語 語彙と文法の相関構造)(2002年、ソウル:太学社、2003年度大韓民国学術院優秀学術図書)、『ハングルの誕生』(平凡社新書、毎日新聞社とアジア調査会より、2010年度第22回アジア・太平洋賞大賞受賞)、同書の韓国語訳『한글의 탄생』(金珍娥・金奇延・朴守珍共訳、2011年、돌베개〈トルベゲ出版社〉、『東亜日報』、『朝鮮日報』、教保文庫それぞれの〈2011今年の本〉に選定)、『新・至福の朝鮮語』(朝日出版社)、『絶妙のハングル』(日本放送出版協会)など、編著書に『韓国語教育論講座 全5巻』(くろしお出版)、『韓国語学習講座 凜RIN』(大修館書店)、編書に『韓国・朝鮮の知を読む』(クオン:関記念財団より2014年、第12回パピルス賞受賞)、同書の韓国語版『한국의 지를 읽다』(韓国:ウィズダム・ハウス)、共編書に『コスモス朝和辞典』(白水社)など。2017年5月刊行の『仏教とハングル,韓国語』(徐尚揆編.韓国文化社)には「ハングルの誕生と仏教思想の言語――言語存在論的な視座から」(韓国語)を執筆。
2005年大韓民国文化褒章受章。
韓国のハングル学会より、2012年周時経(チュ・シギョン)学術賞受賞。
東京外国語大学大学院教授、国際教養大学客員教授、明治学院大学客員教授を経て、現在、明治学院大学教養教育センター特命教授、1996-7年にはソウル大学校韓国文化研究所特別研究員。2005年度NHKテレビハングル講座監修、2004-2005年度NHKラジオ講座講師。
リュブリアナ国際版画ビエンナーレ、ブラッドフォード国際版画ビエンナーレなど美術家としての活動もある。第13回現代日本美術展佳作賞受賞。
http://www.aurora.dti.ne.jp/~noma/
http://www.noma.tokyo/
https://www.facebook.com/study.korean.noma (facebook 韓国語を学ぶ page)
<イベント概要>
■日時:2017年9月22日(金)19:00~20:30
■参加費:1500円(ワンドリンク付き)
■定員:30名
⇒ 満席となりました