【オンライン】第3期[チェッコリ大学]韓国文学100年を学ぶ⑧
1つのテーマを複数回にわたってお届けするスペシャル講座「チェッコリ大学」です。
きむ ふな先生による「韓国文学100年史」講座の第3期(7回~9回)のお知らせです。
<講義内容>
いま、韓国文学への関心が高まっています。最近の話題作が次々翻訳され、それほど時差を持たずに読むことができ、それに対する読者の反応も熱く早いです。
しかし、韓国の文学作品を読み始めた読者のための、韓国文学の全体像が分かるようなガイドブックや講座は絶対的に不足しています。特定の作家に関する研究書や韓国の研究書の翻訳もありますが、専門的な内容のため少しハードルが高いように思います。
そこで一般読者向けに、韓国近代文学の始まりから今日までの流れとその特徴について一緒に考える講座を思いつきました。この講座は、約100年にわたる韓国社会の変化と文学の変遷をたどるものになります。文学は個人を描くものですが、韓国文学はその個人が生きる社会の様子を色濃く映す特徴があります。文学と社会との関りについても考えていきたいと思います。
⑦8月21日(金) 高度経済成長期の文学
1970年代は、独裁政権の長期化に対する反体制運動が激しくなる一方で、急速な経済成長をなし遂げます。産業化と都市化がもたらした様々な問題に対する提議や挑戦を描いた作品について考えてみます。
金芝河(キム・ジハ)、申庚林(シン・ギョンニム)の詩、崔仁浩(チェ・インホ)、黄晳暎(ファン・ソギョン)、チョ・セヒの小説など。
⑧9月18日(金)民主化運動と文学
朴正煕の死により長期独裁政権が幕を下ろすも、新たな軍事政権が誕生、民主化に対する市民の意志は80年の光州(クァンジュ)民主化抗争として噴出します。「民衆の時代」と呼ばれた80年代の文学を労働文学と一緒に考えてみます。「光州」を描いた、林哲佑(イム・チョルウ)、ハン・ガン、キム・ヨンスなどの小説。パク・ノヘの詩を読んでみましょう。
⑨10月30日(金)今日の韓国文学
イデオロギーの実験場と言われる朝鮮半島は冷戦終結をどのように迎えているのか。1997年の経済危機とグローバル化による今日の韓国社会の様子を文学作品を通して考えてみます。近年、女性作家の活躍が目立ちます。近代から今日までの主な女性作家の作品を読んでみましょう。
※この講座は3回×3クール、計9回で韓国文学100年史を振り返ります
<講師プロフィール>
きむ ふな
翻訳者。韓国生まれ。韓国の誠信女子大学、同大学院を卒業し、専修大学日本文学科で博士号を取得。翻訳書に、ハン・ガン『菜食主義者』、キム・エラン『どきどき僕の人生』、ピョン・ヘヨン『アオイガーデン』、チョン・ミギョン『夜よ、ひらけ』(以上、クオン)、津島佑子・申京淑の往復書簡『山のある家、井戸のある家』、孔枝泳『愛のあとにくるもの』、『いまは静かな時—韓国現代文学選集』(共訳)など、著書に『在日朝鮮人女性文学論』がある。韓国語訳書の津島佑子『笑いオオカミ』にて板雨翻訳賞を受賞。
<講義日程>
■日時:第7回/8月21日(金)(終了)、第8回/9月18日(金)、第9回/10月30日(金)の各19:00~21:00
■参加費:1回2500円
■定員:30名
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※講座へのzoomのアクセス情報は、開催日前日にお申込み者全員に一斉メールします。万が一受け取れなかった場合などは、チェッコリまでお問い合わせください
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