秋の夜長にじっくり読みたい「ミステリー小説」特集

今秋は韓国で映画にもなった大人気のミステリー小説の邦訳が、相次いで刊行されるという嬉しい出来事がありました。
最近、韓国の国内小説ランキングでもミステリー小説や推理小説が多く見られるようになったのですが、新たなブーム到来といったところでしょうか。そこで今月は秋の夜長、夜更かしのお供におすすめしたい韓国のミステリー小説を集めてみました。

 
◇薄れゆく記憶と闘う元連続殺人犯
『살인자의 기억법』(殺人者の記憶法)

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過去の凶行が嘘のように平穏な日々を過ごす元連続殺人犯のビョンス。偶然に出会った男が自分と同じく連続殺人犯、しかもターゲットは愛娘のウニだと確信した彼は犯罪を食い止めようと奔走しますが、認知症により混濁していく記憶に苦しめられます。原作は映画化されており、日本でも2018年1月から公開が予定されています。

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◇まだ見ぬ未来を記憶する「究極の子」
『궁극의 아이』(究極の子)
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10年前に自殺した最後の「究極の子」シンガヤから届いた手紙。そこには彼の特殊能力を散々利用した挙句、死に追いやった悪の巨大組織への復讐計画が記されていました。手紙に書かれた通り、綿密に遂行されていく「復讐」という名の連続殺人。だが果たして、10年前に死んだ人間に復讐が可能なのか? 息もつかせぬストーリーも秀逸ですが、何よりラストが泣けます。

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◇漕運船の沈没事件を追え!
『목격자들1.2』(目撃者たち)
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朝鮮全土で同時刻に漕運船が沈没するという奇妙な事件が発生。王の密命を受けて真相解明に乗り出した名探偵キム・ジンは、年貢と年貢を運搬する漕運船を巡る利権と欲のにおいを嗅ぎつけます。ところが真相に近づいたと思うたびに関わった人間が殺されてしまい、捜査はその都度振り出しに。ついにキム・ジンは、自分の運命をも左右する一世一代の罠を仕掛けることを決意するのですが……。読みごたえ満点の長編小説です。

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◇殺人事件の被害者が甦る
『종료되었습니다』(終了しました)
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殺人事件の被害者が甦る現象が世界各地で発生。彼らは一様に「審判を」とつぶやき、加害者への復讐を果たすと、再び消滅していきます。果たして「甦り現象」の真相は? 真犯人は? 松本清張の作品に魅せられて小説を書き始めた女流作家、パク・ハイクの描く近未来の社会派サスペンスを堪能してください。

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◇「願いよ、叶え」 美しくも残酷な物語
『보이드 씨의 기묘한 저택』(ボイド氏の奇妙なアパート)
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ボイド氏が所有するアパートに住むラベルは、他人の願いを叶える不思議な力を持っています。「依頼されて完璧な剥製に仕立てた少女の死体を手放したくない」「愛するマリーがいなくなればいいのに」「他人の妻を何人も殺してきたが、俺の女房だけは生き返らせてくれ」アパートの住人たちの願いは聞き届けられますが、そこには悲劇が待ち受けていました。

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◇凶悪殺人犯になってしまった父と、その息子の物語
『7년의 밤』(七年の夜)

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7年前に起きた事件により、殺人犯になってしまった父親。息子であることが世間に公表され、親戚からも見捨てられた僕。「父親は本当に殺人鬼だったのか?」 7年前のあの夜と現在を行き来しながら、物語は事件の真相に向かいます。日本語版は書肆侃侃房から2017年11月に発売予定。こちらもチャン・ドンゴン主演で映画化されており、2018年に韓国で公開予定とのことです。

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