CHEKCCORI通信 Vol.198【次の10年に向かって! CHEKCCORI 10周年記念プロジェクト、いよいよ始動です】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2025.06.26

CHEKCCORI通信 Vol.198 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

今年でオープン10周年を迎えるCHEKCCORI。記念すべき誕生日をみなさんと一緒にお祝いするために10本立てのプロジェクト<CHEKCCORI_10th>(チェッコリテン)をご用意しました。

歴代店長によるBirthday 記念YouTubeライブに小泉今日子さんを迎えたトークイベント、伝統楽器ヘグムの演奏会など盛りだくさん。7月7日(月)には特別営業もします。

すでに公開されている企画は4つで、このあと続々と楽しい企画が発表されますので、どうぞご期待ください。
https://www.chekccori.tokyo/news/250618

(しみず)

お知らせ

『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』公開記念タイアップ企画開催中

映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』の公開を記念し、作中の名場面を切り取ったパネル展と関連本を集めたブックフェアを開催しています。

詳細はこちら

第9回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」募集要項発表

今年で9回目を迎える「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」の募集要項が発表されました。課題作はチェッコリで販売中です。

募集要項はこちら CHEKCCORI BOOK HOUSEで購入する

イベント開催日の営業時間変更

店内でのイベント開催のため、下記のとおり営業時間を変更いたします。ご来店の際、お間違えのないようお願いいたします。

6月27日(金)12時~18時
6月28日(土)12時30分~19時
7月5日(土)11時~16時
7月12日(土)11時~17時
7月19日(土)11時~16時

イベント情報


6月27日(金)19:00~20:30
【店内+オンライン】韓国の一人出版社の働き方 -出版の未来を考えるヒント―

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6月28日(土)11:00~12:00
【店内+オンライン】ささきの部屋Vol.38-韓国料理研究家・結城奈佳さんに聞く、福岡⇒韓国、福岡⇒東京とチャレンジして見えたものとは?
※店内参加券は定員に達したため、オンライン視聴のみ申込受付中

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7月5日(土)17:00〜18:00
【店内+オンライン】<CHEKCCORI_10th>第1弾イベント
『45人の今、どう本』出版記念、編者舘野晳が語る―60年以上日韓の出版を見つめて―

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7月12日(土)18:00〜19:30
【店内+オンライン】<CHEKCCORI_10th>第2弾イベント
「ダブル10周年祝賀! 小泉今日子さんを迎えて―韓国と日本の映像と文学の10年とこれから―」
※お申込み受付は6月26日(木)19時から

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7月19日(土)17:00〜18:30
【店内開催】<CHEKCCORI_10th>第3弾イベント
「ヘグム奏者 チョン・ジユン 演奏会 & トークイベント」

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クオンのおすすめ

戦争の記憶を越えて届く、静かで深いまなざし

1950年6月25日に始まった朝鮮戦争。韓国と朝鮮民主主義人民共和国はいまも休戦状態にあります。この戦争の記憶が、現代を生きる私たちの感覚とどう重なり合うのか――。そんなことを考えさせてくれる短編集『幼年の庭』を紹介します。

作者は、韓国の女性作家たちから「文学の原点だ」と言われ尊敬されてきた呉貞姫さん。収録作の中でも「幼年の庭」「中国人街」には、朝鮮戦争体験者としての経験、感情、世界観が深く反映されています。

「呉貞姫に心奪われることなく『文学する』ことは可能だろうか。韓国において、致命的なほど文学の虜になるというのは、呉貞姫の世界に魅了されることを意味する。『呉貞姫』という名前は、文学そのものだ。彼女の小説の緻密で秘密めいた恐ろしい美しさについて語ることは、もはやいかなる発見の感動も与えない。それは、韓国現代文学が有する、生きた神話に属するからだ」(イ・グァンホ/文芸評論家)

本書には「幼年の庭」、「中国人街」のほかに、作者自身が「三十代の内面の記録」と表現する6編を合わせた計8編が収録されています。父の不在、家族関係のゆがみ、愛情の揺らぎといった個人的な葛藤が6・25以降の経済発展と軍事政権という時代背景とともに描かれており、読むほどにさまざまな感情を呼び起こしてくれます。韓国文学の奥深さを1編ずつじっくりと味わってみてください。

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小説だけじゃない、ハン・ガンさんのもう一つの表情

前回のCHEKCCORI通信では、「セレクション 韓・詩」シリーズの第6作目となる『アン・ドヒョン詩選集 あさみどりの引っ越し日』をご紹介しました。詩集って難しそう……と思っていたけれど、読んでみたら心に残る一行があったという方も少なくないのでは。そこで今回は、シリーズの原点ともいえる1冊を紹介します。

『引き出しに夕方をしまっておいた』は、昨年ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんによる詩集。小説家としての印象が強いハン・ガンさんですが、実は詩で文壇デビューしていたことをご存じでしょうか。韓国では2013年に初詩集が刊行され、斎藤真理子さんときむ ふなさんの翻訳でクオンから出版されています。

「ハン・ガンの小説は美しく、同時に力がある。繊細さだけではなく強さがある。その元にあるものがこの詩にあらわれている」(斎藤真理子)

「ハン・ガンにとって詩は内密な自分自身の声に正直なもの。詩を書くことで、心身のバランスや問いを直視し続ける力を回復していく」(きむ ふな)

巻末に収録した翻訳家ふたりによる対談「回復の過程に導く詩の言葉」では、韓国における詩の受容や詩人としてのハン・ガンなど、広く深みのある話が繰り広げられており、韓国現代詩を知るための格好のガイドとしても楽しめます。

また、クオンのYouTubeでは作家本人による詩の朗読も聴けます。日常の一場面をすくいあげたような作品も多く、詩に馴染みがない方でも自然にページをめくりたくなるはず。
https://youtu.be/iChkV6jEu7M

ハン・ガンさんのもう一つの表情に触れてみませんか。

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店長のおすすめ本


★スタッフさわだ★おすすめのエッセイ集

『어린이는 멀리 간다(子どもは遠くへ行く)』

我が子に限らず、顔見知りのあの子、街ですれ違う小学生、テレビに映る子どもまで、社会で私たちの隣にいる子どもたちは何に悩み、どんな苦しみを抱えているのか、「隣の大人」である私たちはどれほど気づけているのだろう。児童青少年文学評論家キム・ジウンさんのエッセイを読んでいると、ぼんやり考え込んでしまいます。著者初のこのエッセイ集には、京郷新聞で2020年から4年間連載したコラムをはじめ、さまざまな媒体で発表した文章がまとめられています。国内外の絵本や童話、作家たちの言葉を引用しながら語るのは、韓国社会で起きる子どもにまつわる問題。いつかは必ず大人のもとを離れていく子どもたち。彼らがより遠くへいけるように、大人はどんな世の中を築いていくべきだろうか。問いをたて、悩み、答え、訴える文章一つひとつが、心の深くに留まります。

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★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読める小説

『大都会の愛し方』

2025年6月に日本でも公開となり、大いに話題を集める映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』の原作「ジェヒ」が収録された連作小説集『大都会の愛し方』です。「ジェヒ」は、他人の目を気にせずに自由奔放に生きるジェヒと、ゲイであることを隠して孤独に生きるフンスの物語。「自分らしく」生きることを互いに認め合う関係が気持ちよいほどイキイキと描かれています。小説と映画、それぞれを味わうと二人の関係性の解像度がグンと上がる、そんな相乗効果が生まれる一作となっています。著者は、連作小説のうちの別の一編「メバル一切れ宇宙の味」で2019年若い作家賞大賞を受賞したパク・サンヨン。2020年代を代表する新しい韓国文学の“顔”とされ、クィア文学の第一人者としても期待を集めており、新しい邦訳作品の誕生が待ち遠しい作家です。

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ミニコラム

<何でもまずやってみたい店主きむのイヤギ>

#4 嬉しい出会い

今年のソウル国際ブックフェアは、「頼れるもの(믿을 구석)」というテーマのもと、6月18日から22日までソウル・COEXで開催された。「本こそが最後に頼れるもの」という意味が込められているのだろう。

昨年よりも広いホールで開かれたが、チケットはすべて事前販売で完売し、当日券の販売がないことがニュースにもなった。お祭りにたくさんのお客さんが集まるのは、なんともうれしいことだ。人気ブースでは入場制限がかかるほどで、文学系出版社、有名作家のサイン会、有名出版社のマーケターや編集者がいるブース、オリジナルグッズのあるブースには、入るのもやっとだった。

私にとってソウル国際ブックフェアは、東京で開かれるK-BOOKフェスティバルともつながっている。K-BOOKフェスティバルに参加予定の出版社や著者たちと事前に会えるのはもちろん、講演や展示プログラムにも注目し、チェックしていて、今回は文房具屋さんやお茶の専門店にも心を奪われた(金承福の心はいくつもある)。

会場を出て、少し休もうときょろきょろしていたら、いくつかのショッピングバッグから買った本を1冊ずつ丁寧に広げている女性の姿が目に入った。10冊以上はある。その中に、私も買った本が2冊あって、なんだか親しみを感じた。

「文学がお好きなんですね」
「はい、小さい頃から文学が好きでした」
「書店で本を買うのと、入場料まで払ってブックフェアで本を買うのって、どう違うんですか」
「好きな出版社がたくさん出展しているし、何より編集者やマーケターが自分たちの本について説明してくれるので、その想いが伝わってきて、ついたくさん買ってしまうんです」

彼女の名前はイ・ダヒョン。経済書や自己啓発書を出している出版社で働く、編集歴3年目の若手編集者だ。最近手がけた本は『宇宙航空投資の時代が来る』という株式投資に関する書籍。ダヒョンさんは、自分がつくった本についても、その著者についても誇らしげに語ってくれた。

自分の仕事や業界の仲間たちを誇りに思う彼女と、その場でカカオトークでつながった。彼女は、11月に東京で開催されるK-BOOKフェスティバルにも来てくれることになった。再会が楽しみだ。

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※写真はダヒョンさんの購入品

(きむ)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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