CHEKCCORI通信 Vol.160【1冊買うと1冊無料に! 夏休み企画「1+1」にはまだまだ掘り出し物がいっぱい!】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2022.8.25

CHEKCCORI通信 Vol.160 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

韓国文学の邦訳本が増え、
大型書店には韓国文学のインデックスはもちろん、
作家別のインデックスまでできているこの頃。
ほんとうにうれしいかぎりです。

チェッコリには邦訳本のインデックスこそありませんが、
品ぞろえにかけては自信あり!
きっと読んでみたい本を見つけていただけると思います。

まだまだ残暑が厳しいですが、
どうぞ夏を締めくくる1冊(!?)を探しにきてください。

(しみず)

お知らせ

2022年9月開講「チェッコリ翻訳スクール」開講迫る

文芸翻訳に注目が高まる昨今ですが、そのほかのジャンルも狙い目かもしれません。 ノンフィクション読解コースでは、語源を探り異文化を深く知ることで「きちんと使いこなせる」語彙を増やすことが狙いで、 ニュース翻訳コースでは、時事用語に強くなることを目的としています。 あなただけの強みを作るチャンスです。 とにかく翻訳の世界をのぞいてみたいという方にもおすすめです。
お申し込みはこちらから

夏休み企画「1+1」は31日まで!

8月5日(金)~8月31日(水)の間、オンライン、店頭ともに、 「お買い得」コーナー(50%割引・500円)の本を1冊お買い上げの方に1冊無料で差し上げます。 2冊お買い上げなら4冊、3冊お買い上げなら6冊を手に入れていただけます。 この機会にまとめて大人買い、なんていかがでしょうか。
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店長のおすすめ

★しみず店長★おすすめの小説

『나를 마릴린 먼로라고 하자
(私をマリリン・モンローだとしよう)』

朝鮮戦争の前後に智異山を拠点に活動したパルチザンと性的マイノリティという意外な組み合わせのテーマをもとに展開する長編小説。 「アーキビスト」と呼ばれる著者ハン・ジョンヒョンの家族の元に実際に届いた一通の手紙から生まれた。 歴史の中に埋もれてきた国家暴力という問題を追及しながら、今を生きる性的マイノリティの苦しみに迫る。 ページをめくりながら歴史をかき分け、謎を追っていく中で時折、迷路にはまったような感覚を覚えるが、 東京という街とソウル・江南の美容整形外科という舞台設定が、物語の世界を身近でなじみのあるものにしてくれる。
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★ジヨン店長★おすすめの児童文学

『경성 기억 극장(京城記憶劇場)』

混乱していた1945年、京城(現在のソウル周辺)。 家族もなく一人で生き残るため孤軍奮闘する12歳のトックは、 偶然記憶を消してくれる劇場に就職し、思いもよらない大事件に巻き込まれる。 歴史の巨大な流れをはっきりと覚えておこうとした勇気ある個人の話を歴史的想像力を借りて描いたこの小説は、 記憶を留めておくために努力することについて絶えず考えさせる。 記憶を消せば過去に責任を負わなくてもいいのか、自分自身の罪悪感を減らすためには手段を選ばなくてもいいのか、 個人の選択を全て歴史の責任に戻すことができるのかなど、色々な問いを投げかける作品。 第13回ウンジンジュニア文学賞長編部門優秀賞受賞作。
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★スタッフさわだ★おすすめの絵本

『바람숲 도서관(風の森図書館)』

風が吹くと森をお話がかけめぐり、木の枝に、花びらの上に、本が生まれます。 主人公の女の子が手にとったのは大好きな野いちごの本。 すっかり読書の世界に入り込んだ様子を見て、動物たちも本を読み始めます。 いいなあ、私もリスと一緒にどんぐりの本読みたいなあ、と想像も膨らみます。 韓国語中級レベルの学習を兼ねて絵本に触れたい方にもおすすめです。 見開きごとの文章は大半が3行程度で、해요(ヘヨ)体の現在形が中心。 見慣れない擬音語や動詞も、単語帳で出会うよりも生き生きと響いてくるはずです。
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★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読めるビジネス書

『コンテンツ・ボーダレス』

歌人としてNHK Eテレ「NHK短歌」にレギュラー出演し、2019年には『歌集 まだまだです』も上梓している 韓国人のカン・ハンナさんの2冊目の著作がビジネス書『コンテンツ・ボーダーレス』だったことに少し驚いた。 でも、考えてみたらそれもそのはず。カン・ハンナさんは現在、横浜国立大学大学院でも学ぶ国際社会文化学者でもあるのだ。 躍進を続ける韓国のコンテンツのグローバル展開を紐解きながら、国と国、企業と個人、世代、性別、 そして作り手と受け手というボーダーが取り払われていくことの重要性を訴える。 いつもと異なるビジネス視点から見た韓国コンテンツの魅力を知ると同時に、 韓国の現代社会の状況も合わせて知ることができる貴重な一冊。 
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ミニコラム

<<ささきのイベントこぼれ話>>
#2 初のイベント登壇に挑む

2022年7月7日、チェッコリは無事に7周年の節目を迎え、前後の5日間を「チェッコリ7周年ウィーク」として、 昨年同様、韓国とつないでオンラインイベントを開催した。
https://youtube.com/playlist?list=PLIGoeaeM6KT1DUvLzmz_vKNmU_WqAWgm-

今年は韓国に住む日本人の皆さんに「我が町自慢」をしていただく「韓国現地と結んでご当地巡り」を企画したが、 知り合いの日本人が住む地域が東部だけに偏っていることに気づいた。 そんな中、仁川を担当いただいた戸田郁子さんから「いい人がいるわ」と紹介されたのが、 束草で日本語教師をされている田中理恵さんだった。

企画内容を提案し、すぐにzoomでの打ち合わせを試みる。 すると田中さん、「教壇には立っているけれど、こういう(イベントで登壇し、誰かに何かを紹介する)ことは経験がないから、私に務まるだろうか」とかなり不安なご様子。

それもそのはず。他の4都市の皆さんはライターや著者・翻訳者としてイベントに出演し、人前で話すことに慣れていたり、 麗水のもりかりんさんは登壇こそ経験はないものの、観光案内士としてご当地を紹介することにかけてはプロだった。 田中さんだけが、イベント登壇もご当地紹介もまったくの未経験者だったのだ。

「大丈夫ですよ、そんなに難しいものではないので」なんて気軽に声をかけるも、ご本人にしてみれば、 どれだけプレッシャーがかかったことだろう。 それでもせっかく戸田さんが紹介くださったので、と責任も感じられたのか「やります」とのお返事。 ついその気持ちに甘えてしまった。 そうして全5都市(ソウル・望遠洞、益山、仁川、麗水に束草)が決まった。

「イベント内容は簡単ですよ」と言いながら、現地の街を紹介した動画が欲しい、街の人のインタビュー動画があると嬉しい、 さらにはご近所の本屋さんはぜひ紹介してほしいと、そのミッションはだいぶハードなものになった。 動画を撮影したこともない、という田中さん。スマホでいいからどうぞ気楽にと伝える。 インタビュー動画は当然韓国語で語られるので字幕があると嬉しいけれど、無理せずテキストでフォローしましょう、と伝えていた。

本番一週間前。当日を想定してリハ―サルをされたいという。 zoomで準備くださった動画を見る。 2本あったインタビュー動画にはなんと「字幕」が付いている。

「インタビューがとてもいいものだったので、画面上で字幕を見ながら聞いていただきたくなったので、調べてやってみました」と。 画面で紹介する際のPPTの見せ方もとてもカッコよく出来上がってる。

本番前日にも最後の確認をする。その緊張されている様子に本当に無茶なことをお願いしたと反省するも、 当日本番が始まると落ち着いてしっかりと準備された動画を見せながら、その思いを伝えてくださった。
https://youtu.be/sDUXbLwF3Xk

新しいことにチャレンジ続きだった初夏の1カ月半あまりが、せめて田中さんにとってもいい思い出として残ってくれていることを願うばかりだ。 そして私たちには、束草に力強い新しい仲間ができた夏でもあった。
(宣伝広報担当 ささき)

イベント情報

8月27日(土)20:00~21:00
【オンライン】『韓国女性映画 わたしたちの物語』を語る~夏目深雪(編者)×成川彩(執筆)の対談

躍進する女性監督や女優たち、シスターフッドを描く女性映画など、韓国映画の新潮流を紹介する 『韓国女性映画 わたしたちの物語』の編者である夏目深雪さんと執筆者の一人の成川彩さんによる対談です。 イム・スルレ監督やシン・スウォン監督へのインタビューを通してお二人が見聞きし、感じた韓国映画の変化や近年の女性映画に感じる可能性についても一緒に考えていきます。
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9月13日(火)19:00~20:30
【オンライン】『はじめて キムチの本』で知った「はじめてのこと」

長年「自分の本を出したい」と語っていた料理研究家の本田朋美さんが、ついに単著『はじめて キムチの本』を上梓されました。 キムチという韓国料理の根幹とも言えるテーマに挑み、レシピの提供だけではなく、 本を書くという新たな経験を通して「はじめて」知ったことなどをうかがいます。 後半には、同書の担当編集者、黒田千穂さんも加わって本書の魅力をたっぷり語っていただきます。
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9月15日(木)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋Vol.23ー『僕の狂ったフェミ彼女』翻訳者・加藤慧さんに聞く、学習者から翻訳者につながった道

今回のゲストは、話題作『僕の狂ったフェミ彼女』で華麗に翻訳者デビューを飾った加藤慧さん。 加藤さんのこれまでの学習者としての歩みはもちろん、翻訳者としてデビューするまでの道のりなどをお話しいただきます。 学習者視点での学び、そして翻訳者を目指す人へのヒントもいっぱいの時間になること間違いなし、です。
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9月20日(火)19:00~20:00
【オンライン】「柳宗悦と朝鮮工芸」ー日本民藝館・韓国文化院での展示をより深く味わうために

日本民藝館の創設者である柳宗悦は朝鮮工芸との縁も深く、9月から日本民藝館と韓国文化院で展覧会が開かれます。 そこで両展覧会をより深く味わうために日本民藝館常務理事の杉山享司さんに「柳宗悦と朝鮮工芸」ついて、 そして韓国美術史の研究者である田代裕一朗さんに展覧会の見どころを解説いただきます。
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9月30日(金)19:00~20:00
【会場開催】『長い長い夜』を語り合う会-プロのナレーターによる朗読も合わせて

『長い長い夜』は、児童書でありながら韓国内で「子どもに読んでほしい児童書NO.1」として、発売後わずか1年半で20万部を突破した人気作です。 その深い物語に心をとても揺さぶられました。ぜひ一緒に語り合えればと思い、コロナ禍以降初のチェッコリでのオフライン読書会を開催します。 ナレーターの八木田幸恵さんによる朗読もあり。
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発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
http://www.chekccori.tokyo/
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〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-7-3三光堂ビル3F
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