CHEKCCORI通信 Vol.162【日韓交流おまつりを盛り上げよう! 韓国語の書籍20%セール開催中】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2022.9.22

CHEKCCORI通信 Vol.162 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

少し前にドラマ『私たちのブルース』で知った「Whisky on the Rock」という歌。 劇中ではイ・ジョンウンさんが歌ってましたよね。

そこからどんどんたどっていって その曲をカバーしている歌手キム・ヨンジさんを知り、 SeeYaという女性グループを知り、 同時代に流行していたsg WANNA BE+の歌をあらためて聴きと、 気分は2000年代半ばのこの頃。

次にカラオケに行く機会が訪れたら 絶対歌うぞと心に誓っています。 みなさんは今、カラオケで歌いたい歌は何ですか。

(しみず)

お知らせ

「日韓交流おまつり2022 in Tokyo」開催記念セール

「日韓交流おまつり2022 in Tokyo」開催にちなみ、オンライン書店「CHEKCCORI BOOK HOUSE」とチェッコリ店頭の両方で韓国語原書の20%OFFセールを実施中です。期間は9月30日(金)まで。この機会にどうぞ気になっていた本をお買い求めください。
詳しくはこちら

1冊買えば1冊無料に。「1+1」期間延長!

夏休み企画「1+1」を好評につき9月末まで延長しました。 「お買い得」コーナー(50%割引・500円)の本を1冊お買い上げの方に1冊無料で差し上げます。 とにかく一度原書を読んでみたい、多読のために、翻訳の練習のためになど、 さまざまな理由からご利用いただいています。 小説、エッセイ、人文書、実用書、絵本など多様なジャンルの本がそろっていますので、 どうぞこのチャンスをお見逃しなく!
詳しくはこちら

店長のおすすめ

★しみず店長★おすすめの絵本

『도시 악어(都会のワニ)』

Netflixで配信中のドラマ『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』に登場した話題の絵本。 文はこのドラマを手がけた脚本家集団クルラインらによるもので、 絵は『長い長い夜』(カン・バンファ訳、小学館)の著者ルリさんが描いています。 無意識のうちに本当の自分を押し殺して生きている都会の人たちに贈る温かいメッセージが短い文章の中に凝縮されています。 9月に小学館集英社プロダクションから邦訳も出ました。
CHEKCCORI BOOK HOUSE で購入する

★ジヨン店長★おすすめの学習書

『우리말 교실(韓国語教室)』

日常でよく使っているにもかかわらず韓国人でさえ間違いやすい韓国語の文法。そのような韓国語の紛らわしい正書法や分かち書きなどを韓国語の語彙研究者である著者が多数の講演や執筆の経験を基に一冊にまとめた。使用頻度の高い言葉の語源や韓国固有の比喩法に関する説明もあり、より深みのある韓国語の学習書に仕上がっていて読む楽しさも味わえる。
CHEKCCORI BOOK HOUSE で購入する

★スタッフさわだ★おすすめの青少年向け数学書

『어서 오세요, 이야기 수학 클럽에(おはなし数学クラブへようこそ)』

ロンドン在住の世界的数学者キム・ミニョン教授が、 数学を楽しむ方法を10代に向けてわかりやすく語る一冊です。 数式が並んで少しとっつきにくいページもありますが、 数学の視点からみた美術や今社会で起きている出来事の話もあり、 暗記と問題演習を強いられる既存の数学へのアプローチとは一味違います。 「ストローに穴は何個?」「飛行機の航路はどうやって決めるの?」といった 日常にもつながる疑問は大人が読んでも発見があります。 韓国では子どもの保護者から好評ですが、 文芸作品には出てこない言葉に触れたい韓国語学習者の方も気分転換にいかがですか? キム・ミニョン教授の邦訳本としては 『教養としての数学―数学がわからない僕と数学者の対話』(プレジデント社)があります。
CHEKCCORI BOOK HOUSE で購入する

★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読める自己啓発書

『アイデアがあふれ出す不思議な12の対話』

『女ふたり、暮らしています。』『話すことを話す』で日本にもファンの多いキム・ハナさんの最新邦訳は、 これまでとはまたひと味違った自己啓発系エッセイ。読みながら思わず貼っていった付箋の数々。 創造性やアイデア、企画力はどこか特別なところから降ってくるように思っていたけれど、この言葉に妙に勇気づけられた。 “創造性は能力ではなく態度。「こうすればちょっとましになる」を引き出す態度である” 普段の暮らしの中でも視点を変えて自分たち自身の生活をちょっと良くするためのヒントをたくさん与えてくれる。 何よりバーで語り合う2人の男女の会話で成り立つこの本の構成のアイデアに、まずは乾杯したくなった。
CHEKCCORI BOOK HOUSE で購入する

ミニコラム

<しみずの凸凹翻訳記>
#2 とりあえず口にしてみる

翻訳をきっかけに学んだことがある。やりたいことはとりあえず口にしてみるということだ。 そんなの当たり前だと思われるかもしれないが、私の場合、 「翻訳をやってみたい」と言ったことで思った以上にすんなりと翻訳の道が開けた。 というか、心の中でうじうじ考えていた時間に比べ、実際に言ってみてから実現するまでの方が断然早かった。

大学卒業後、私は新聞記者をしていた。大学で専攻していた朝鮮語(韓国語)を生かす機会はそうそう訪れず、 1994年の広島アジア大会を前に韓国人初のJリーガー盧廷潤選手(当時サンフレッチェ広島に在籍)への密着取材を試みたり、 在韓被爆者へのアンケートを作って調査したりと1年に1回あるかないかのことだった。 そんな中、1995年6月に三豊百貨店崩壊事故が起きて出張命令が下ったのだが、 パスポートが切れていて大きなチャンスを逃したことは今でも悔やまれる。

翻訳デビューのきっかけは、15年ほど勤めた新聞社を退職し、数年の空白期を経てライター業をしていた時、チェッコリの運営母体である出版社「クオン」が企画したパジュツアーに参加したことだ。帰りの飛行機の中で私が「翻訳がしたい」とひとことぽろっと言ったのを覚えていてくれた金承福社長が、『銭の戦争』が日本でもドラマ化されるのに合わせて原作本を緊急に翻訳出版するので共訳者の一人として参加しないかと誘ってくれたのだ。40代も後半に差しかかった時のことだ。

それまで翻訳の経験はほとんど皆無だったけれど、ご多分にもれず第一次韓流ブームからドラマにのめり込み、韓国語教室に通ってみたり、新聞記事をちょっと訳してみたりしていた。アルクさんの『韓国語ジャーナル』(特に付録のCD)にも随分お世話になった。

東京・代官山で小説家のウン・ヒギョンさんと平野啓一郎さんの対談が行われた時に出かけていってレポートを作成したり、新潟で開催された韓国文学翻訳院主催の翻訳シンポジウムに出席したりするなど、翻訳・出版関係者が集まる場所に通ったことも翻訳をやってみたいという本気度を伝えるのに一役買ったかもしれない。今ほど韓日翻訳者になりたい人がいなかったこともラッキーだったと思う。

こんなチャンスは二度とないかもと思い、共訳の提案に二つ返事でOKした。 当時は会社員だったので、週末返上で翻訳作業に集中し、年末年始に予定していたオーストラリア旅行もキャンセルした。そうして1か月ほどで翻訳を終え、2015年2月に『銭の戦争』(上下巻、藤川優希子訳、竹書房)が刊行された。藤川優希子というペンネームは、藤原友代さん、古川綾子さん、桑畑優香さん、五十嵐真希さん、そして私と、みなさんそれぞれ翻訳書を出して活躍中の5人の名前から一文字ずつ取ったものだ。

その経験を通して学んだことがもう一つある。「準備不足でも取りあえずやってみる」ということだ。やってみて、足りないところをどう埋めようかと頭を絞りながらこつこつやれば、ちょっと不格好かもしれないけれど何とか進んでいける。いろんな人の力やアイデアを借りながら。今も毎日そうやって翻訳を続けている。

(しみず)

イベント情報

9月27日(火)19:00~20:30
【オンライン】パンデミック、終末という名の現実から新たな未来へ――『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』翻訳者鼎談(韓国のSF小説を楽しむ会 #4)

シリーズ第4回は、河出書房新社から2021年12月に刊行された『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』の翻訳者、斎藤真理子さん、清水博之さん、古川綾子さんをお招きします。 「黙示録」「感染症」「ニューノーマル」をテーマに描かれた、決して非現実とは言えないパンデミックの世界。 翻訳者の3人が、それぞれ担当した作品への思いや翻訳で苦労した点、6人の著者の他作品などについて語り合います。
お申込みはこちらから

9月30日(金)19:00~20:00
【会場開催】『長い長い夜』を語り合う会-プロのナレーターによる朗読も合わせて

『長い長い夜』は、児童書でありながら韓国内で「子どもに読んでほしい児童書NO.1」として、発売後わずか1年半で20万部を突破した人気作です。 その深い物語に心をとても揺さぶられました。そのすばらしさについてぜひ一緒に語り合えればと思い、コロナ禍以降初のチェッコリでの読書会を開催します。 ナレーターの八木田幸恵さんによる朗読もあります。
お申込みはこちらから

10月7日(金)19:00~20:00
【オンライン】『詩人 白石(ペクソク)寄る辺なく気高くさみしく』刊行を記念して「白石を知る、語る」

 alt=
「詩人たちの詩人」と評されるほど人気があり、ハン・ガンやシン・ギョンスク、キム・ヨンスといった小説家からも高い評価を受けている白石の評伝刊行を記念したイベントです。 著者は、ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で「練炭ひとつ」という自作の詩が読み上げられて多くの視聴者の心をつかんだ詩人のアン・ドヒョンさん。 白石が韓国内でどういった位置づけにあるのか、本書の魅力や読みどころについて本書を翻訳した五十嵐真希さんと翻訳家のきむ ふなさんにお話しいただきます。
お申込みはこちらから

10月8日(土)19:00~20:00
【オンライン】『コンテンツ・ボーダーレス』刊行記念〜国際社会文化学者・タレント・歌人のカン・ハンナさんが韓国コンテンツを熱く語る〜

国際社会文化学者・タレント・歌人と多方面で活躍し、10月からはNHKラジオ「ステップアップハングル講座」にもレギュラー出演されるカン・ハンナさん。 7月に出版した『コンテンツ・ボーダーレス』を通して「韓国コンテンツがどのように世界を熱狂させたのか」についてお話しいただきます。 韓国ドラマやK-POPの好きな方にも有意義な時間になるはずです。
お申込みはこちらから

10月13日(木)20:00~21:00
【オンライン】尹東柱が生きた間島(カンド)、そして『東柱の時代』を戸田郁子が語る

韓国で「国民詩人」と呼ばれる尹東柱。彼が故郷の「間島」で書いた詩に加え、 そこから浮かび上がる情景を古い写真で可視化した『동주의 시절(東柱の時代)』は、 詩人の心に近づく新しい方法を提示したと韓国で話題になっています。 著者の戸田郁子さんをお迎えし、本書に収められている尹東柱と同時代を生きた人々の暮らしや詩人の遺族たち、 詩人の遺骨が眠る中国・延辺のことなどを写真を読み解きながら解説いただきます。
お申込みはこちらから

10月15日(土)11:00~12:00
【会場+オンライン】『韓国ドラマ!愛と知性の10大男優』刊行記念「韓流20周年!男優たちの愛と知性になぜ惹かれるのか」

数々の韓国ドラマ本を書かれている康煕奉さんは、韓流の世界を追求し始めて20周年を迎えました。 それを記念して9月に刊行されたのが『韓国ドラマ!愛と知性の10大男優』。 『愛してるっ‼ 韓国ドラマ』の編集長時代に韓流にどう取り組んだのか、取材や記者会見で会った俳優のこと、 韓国の男優はなぜファンにこれほど愛されるのかなど、本書が読みたくなること必至のエピソードの数々を語っていただきます。
お申込みはこちらから

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
http://www.chekccori.tokyo/
https://www.facebook.com/chekccori
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-7-3三光堂ビル3F
TEL:03-5244-5425 FAX:03-5244-5428 
mail:info@chekccori.tokyo