CHEKCCORI通信 Vol.172【4月21日の「ささきの部屋」は大阪から、韓国語インフルエンサーのゆうきさんと共にお届けします】
※このメールは、チェッコリからお送りしています。
2023.4.20
CHEKCCORI通信 Vol.172 http://www.chekccori.tokyo/
ごあいさつ
春爛漫の季節もあと少し。初夏の声が聞こえるような陽気になってきましたね。 そんな中、あちこちで本のお祭りが開かれる模様です。チェッコリは、今週末に奈良で開催される「GIVE ME BOOKS!!」に参加しますので、関西の皆さんは要チェックですよ。 東京では、「不忍ブックストリート一箱古本市」が予定されていますが、私も、仕事をえいやっと片付けて、不忍ブックストリートMAPを片手に谷根千を歩いてみたいなと思っているところです。 https://twitter.com/hitohako
そして、もう一つ。「御茶ノ水ソラシティ古本市」はチェッコリからすぐ近くですので、書店のはしご(⁉)を楽しんでみてはいかがでしょうか。思いがけない本との出会いが、きっとみなさんを待っていますよ。 https://twitter.com/koshoichi
(しみず)
お知らせ
奈良で開催の「GIVE ME BOOKS!!」に出店
4月22日(土)、4月23日(日)の両日、本を作る人、売る人、読む人が奈良の都に集まる本の祭典「GIVE ME BOOKS!!」に出店します。
詳細はこちらゴールデンウイーク企画「1+1」実施
5月の長い連休を本と共に過ごしたいあなたへ!新刊本を1冊買うと無料で中古本が1冊もらえる「GW『1+1』」を開催します。 詳細はこちら
모시명태(モシミョンテ)予約販売再開中
韓国の人気番組「シュチタ」に登場し、話題沸騰の「푸른바다 모시명태(青い海のモシミョンテ)」が2023年5月初めに再入荷します! 日本では当店のみの独占販売です。
詳細はこちらオンライン書店にない本のお取り寄せ
「CHEKCCORI BOOK HOUSE」にない本も、韓国からお取り寄せいたします。 ただ今、専用フォームが使用できなくなっていますが、ご希望の書籍情報をご記入のうえ、info@chekccori.tokyo宛てにメールをご送信ください。 そのほかのお問い合わせも上記のアドレスにお願いいたします。
CHEKCCORI BOOK HOUSEで購入するイベント情報
4月21日(金)19:00~20:30 【会場+オンライン】ささきの部屋Vol.30-大阪からお届け! 韓国語インフルエンサーのゆうきさんの「韓国語、中国語、翻訳」事始め
お申込みはこちらから4月27日(木)19:00~20:00 【会場+オンライン】世界に進出する韓国語 いま最もパワフルな言語の実像とは?
お申込みはこちらから5月11日(木)19:00~20:30 【会場+オンライン】『絶縁』からはじまるアジア文学 第三夜「タイ文学」編 福冨渉さん
お申込みはこちらから5月13日(土)19:00~20:30 【オンライン】『韓国学ハンマダン』著者セッション第1弾 −民主化運動の記憶、朝鮮古代史、歴史教科書、オルタナティブ経済−
お申込みはこちらから5月19日(金)19:00~21:00 【会場開催】「みんなで詩の持ち寄りパーティー!」第2弾 byナビゲーター 姜信子
お申込みはこちらから5月23日(火)19:00~20:30 【オンライン】『韓国学ハンマダン』著者セッション第2弾 −近代文学、格差と若者、K-POPファンダムの言葉−
お申込みはこちらからクオンのおすすめ
■『カメラを止めて書きます』先行発売のお知らせ
映画『スープとイデオロギー』のヤン ヨンヒ監督によるエッセイ『カメラを止めて書きます』を、4月21日(金)からCHEKCCORIで先行発売します。
ヤン監督が生まれ育った猪飼野の様子、兄たちとの別れ、考え方の違う親への反発、ピョンヤンに住む家族たち、母が語った済州島四・三事件……。<家族ドキュメンタリー映画3部作>を軸に映画のビハインドストーリーや、家族を撮り続けることへの想いが率直につづられています。 日本と朝鮮半島の歩みについて、また「家族」そして「自分自身」を、見つめなおすきっかけになる一冊です。5月20日(土)からはポレポレ東中野で特集上映「映画監督ヤン ヨンヒと家族の肖像」が開催されます。 今後、大阪、京都、名古屋などでも上映されますので、ぜひこの機会に劇場でご覧ください!
CHEKCCORI BOOK HOUSEで購入する店長のおすすめ本
★しみず店長★おすすめの掌編小説
『활란(活蘭)』
李箱文学賞や東仁文学賞など国内の文学賞をはじめ、『새(鳥)』でドイツのリベラトゥール賞も受賞し、数多くの小説家たちに影響を与えてきた呉貞姫作品のエッセンスが楽しめる掌編小説。中年女性が抱える倦怠や憂鬱、自己実現への渇望などを描いた42篇を収録。短い文章の中に、夫や子供との関係、マンション上階の騒音、25年ぶりの同級生との再会などをテーマにした、同世代の女性なら共感必至の物語が詰まっています。掌編小説ならではのオチも痛快。1作品5~10ページと短いので、韓国語の原書を読み始めた人にもぴったりです。『82年生まれ、キム・ジヨン』とのつながり、韓国の掌編小説の歴史などがわかる解説も必読。
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★ジヨン店長★おすすめのエッセイ
『단어의 집(言葉の家)』
日常で偶然出会った言葉や単語を収集してノートに記録する詩人アン・ヒヨン。テレビをつけて料理したり、道を歩きながら看板を見たり、洗濯物を回収しに来た運転手さんと向き合った時など、日常に突然割り込んで遭遇する言葉に心を惹かれ、人生を垣間見ることもある。そして、言葉の意味を調べることで自分の人生を振り返り、時にはトカゲやリンゴになってそれが世界を広げる一歩にもなる。 この本には、普段あまり使わない、意味がぱっと浮かばない言葉が多い。しかし、詩的ではない、テクニカルでアカデミックな45片の言葉が詩人の日常に不意打ちするように入り込み、最も文学的な思惟の通路を開く場面はとても感動的だ。まさに言葉一つひとつが発する神秘的な光が美しく輝く一冊と言えるだろう。
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★スタッフさわだ★おすすめのエッセイ
『작은 기쁨 채집 생활 – 평범한 일상이 좋아지는 나만의 작은 규칙들(小さな喜び収集生活)』
「仕事を優先すべきだから」「貯金をすべきだから」今は何かを楽しんでる場合じゃないよなぁ。そんなふうに自分の願望や楽しむことをつい先延ばしてしまう人、いませんか?実際には一つやることが終われば次のやるべきことが目の前に現れるもので、「気持ちや時間の余裕が生まれるタイミング」などなかなか来ませんよね。本書では、楽しむことを後回しにしていた著者キム・へウォンさんが、日常の小さな喜びをないがしろにせず大切に拾い上げ、実践するようになった方法を語ってくれています。物事を真剣に考えすぎてしまう、人がどう思うかが気になる、自信はないけど完璧を求めてしまう。そんな思いで日々が少し曇っていると感じたら、気になった章からゆっくり読んでみてください。
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★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読める小説
『破果』
稼業ひとすじ45年の女殺し屋が主人公とあっては読まずにはいられないとすぐに手に取ってみました。著者は『四隣人の食卓』(小山内園子訳)でも人気を博したク・ビョンモ。前作では「夢未来実験共同住宅」という奇抜な設定で、「家事労働」「少子化対策」といった韓国社会(いや日本も同じです)の深刻な現実を描き、じわりと背筋が凍る読後感を感じましたが、今作はまた非現実的な「女殺し屋」という設定の中で、「性差」「老い」といった現実の問題をも突き付けてくるキラー小説です。テンポのいい展開と登場人物たちそれぞれの人生に思いを馳せ、最高のエンターテインメントを楽しめる作品です。韓国ノワール映画好きにもおすすめです。
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ミニコラム
<ささきのイベント裏話>
#4 店主きむの帰還とともに日常が戻る
先月のメルマガで店主きむが1年ぶりに日本に戻ったことをお知らせすると、多くの方が驚いて、「大丈夫ですか?」とご心配の声が毎日のように届いている。でもご安心を。この1年間の空白をすっかり埋めるような日常が戻ってきているのだ。
たとえば、イベントを企画する私にも数々のリクエストが飛んでくる。「こんな面白い人がいるのよ」「これもイベントにできるんじゃない?」と。 まぁ実はすでにソウルにいる頃から、少し動き出していた店主からの指令は届いていた。その中で何よりありがたかったのは、韓国からのお客様の登壇イベントだ。 弘大(ホンデ)にある人気書店「THANKS BOOKS」の店主だったソン・ジョンスンさんが店を卒業し、東京に1カ月あまり滞在するという情報。もちろん私もよく知る仲だが、せっかくの卒業旅行の時期にと思わず尻込みするも、新刊も出ているし、せっかくの機会であるのは間違いないと思えてやってみたら、「何かを始めたい」「何を始めてみたらよいかまだわからない」という人にも刺激になるイベントになった。 さらには「大学時代の先輩で、詩人・エッセイストでもある李秉律 (イ・ビョンリュル)さんが日本に旅行し、東京にも行くというから、みんなに彼を紹介するイベントをやろう」、とすでに日程も決めて連絡が届く。それは、帰国からわずか2週間後の開催というから驚き、店主自ら進行役も務めるという。 驚きつつも、こんな企画は店主でなければ決して実現できないもの。そしてそれができるようになったということに、私たちの長い1年が終わり、日常が戻ってきたのだということを噛みしめる時間となった。 近くで見ているものとしては、あまり負担をかけずにと思うものの、きっと今はまたこうして普段通りの日々が戻ってきたことを本人自身が一番うれしく思っているのでは、と思う。 とはいえ、やはり油断は禁物。ゆっくりと、そしていつまでもこうした日常が続くためにも、時にはやる気を抑えたりもしながら、周りの私たちみなで支え、共に過ごしていきたいと思う。それが何より、チェッコリを愛し、チェッコリを応援してくださる皆さんへの一番の贈り物になるはずだから。 そうそう、タイミングよくいろいろな規制も無くなり、イベント後の打ち上げも開かれるようになった。おかげで夜遅くのビールに自分のお腹がますます心配になる日常もまた戻ってきた。(ささき)
発行:CHEKCCORI(チェッコリ) http://www.chekccori.tokyo/ https://twitter.com/chekccori 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-7-3三光堂ビル3F TEL:03-5244-5425 FAX:03-5244-5428 mail:info@chekccori.tokyo