そろそろ桜の開花だよりも来週あたりは聞こえてきそうです。
もう学校を卒業して○十年も経つというのに、今だに4月というと
何か新しいことが始まる予感でワクワクしてきます。
そこで何かチェッコリでも新しいものをと考え、
来週3月28日(火)からカフェに新メニューを追加します!
ぜひお楽しみに。
(水、木店長 ささき)
CHEKCCORI BOOK HOUSE
http://shop.chekccori.tokyo/
◆◇ 店長のおすすめ ◇◆
■きむ店主おすすめの翻訳本①
『번역과 일본문학 』(翻訳と日本文学)
太宰治から村上春樹まで翻訳し、高麗大学で長年日本文学を教えていたキム・チュンミ先生の編著です。
「翻訳と文学」「解釈としての翻訳」「日韓翻訳における翻訳調な文体の考察」
「文化を翻訳するということ」「翻案と創作の間」といったテーマも含まれていて、
翻訳に携わる人ならたくさんのヒントを見いだせると思います。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/663
■きむ店主おすすめの翻訳本②
『번역예찬 』(翻訳礼賛)
英語圏の著者Edith Grossman氏の翻訳講義ノートもおすすめです(原書:“Why Translation Matters”)。
スペイン文学の翻訳家でもある著者が、翻訳はなぜ重要なのか、翻訳の際のあらゆる葛藤、
そしてそれらを乗り越えたノウハウなどを、熱く語っています。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/661
■ぱく店長おすすめの絵本
『토끼도 채소예요?』(うさぎも野菜なの?)
パッチムがない童話シリーズ。なんだかピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、
パッチムがないとスイスイ読める! 子音に集中できる! 語学学者も太鼓判を押す画期的な絵本なのです。
これとは別にパッチムを覚える童話シリーズもあり、こちらは1種類のパッチムが繰り返し出てくるという、
地獄の猛特訓的な絵本となっています。シュールなタイトルにピンときた方の期待も裏切りません。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/653
■しみず店長おすすめの小説
『바느질하는 여자』(針仕事をする女)
長編小説にどっぷり浸かりたい人におすすめ。とにかく分厚い! 何と、631ページもあります。
長さ3センチの縫い針で、わずか0.3ミリのチ縫い目を繰り返す韓国固有のキルト「누비(ヌビ)」の
衣服を数十年にもわたって作り続ける主人公スドクと二人の娘の物語。
「修養と忍耐、自己抑制に近い節制を通して最上の美しさに到達するのが私たちの伝統のヌビ」と
繰り返す主人公スドクの言葉が心に染み入ります。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/625
■ふる店長おすすめの料理本
『이렇게 맛있고 멋진 채식이라면』 (こんなにおいしくてすてきな野菜料理なら)
春のナムルのおいしい季節がやってきましたね。葉っぱに根菜、きのこなど、
様々な野菜を使ったスープやご飯、副菜など126種の野菜料理を紹介しています。
野菜ラブな人にはたまらない1冊!
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/654
◆◇ 4月の特集「ドラマに登場した人気本」 ◇◆
これまでも度々ご紹介してきた「ドラマで話題になった本」を一挙にまとめました。
大好きな俳優さんたちがドラマの中で読んでいる本をきっかけに、読書の幅を広げてみませんか。
http://www.chekccori.tokyo/special/1704
■今、話題の『鬼(トッケビ)』でコン・ユが…
3月中旬から日本でも放映が始まった『鬼(トッケビ)』に出てくるタラスギ(書写)本。
再び注目を集めること間違いなしです。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/158
■画家イ・ジュンソプ夫妻のような固く強い愛を描く
『結婚の女神』で、ソン・ジヘ(ナム・サンミ)とキム・ヒョヌ(イ・サンウ)が
出会うきっかけとなったエッセイ。心温まる愛の手紙が綴られています。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/655
■エピローグタイトルが愛の告白に使われた申京淑の長編小説
チャン・ドンゴン、キム・ハヌル主演の『紳士の品格』に登場。
お求めやすい古本です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/656
■運命の赤い糸は誰につながっている?
こちらも『紳士の品格』から。横長のちょっと変わったデザインの絵本です。
著者は日本でも人気のデヴィッド・カリ。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/254
■世界中で人気の大人のための童話
『赤道の男』でキム・ソヌ(オム・テウン)がハン・ジウォン(イ・ボヨン)に、
この物語の一節を読み聞かせるシーンが印象的。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/658
■韓国の社会情勢を象徴する人文書
『月桂樹洋服店の紳士たち』で、ペ・サムド(チャ・インピョ)が書店で手にした一冊。
今の韓国の政治社会を考えるのにも役立ちます。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/628
■フィッツジェラルドの名作も
『相続者たち』には『世界文学全集』からこの1冊が。
主人公の恋の行方を暗示している?という声もあったとか。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/554
◆◇ ミニコラム ◇◆
<柳宗悦と民藝の世界に触れる>
朝鮮の陶磁器との出会いがきっかけで、それまで誰も目を留めなかった民衆の日常品が持つ美に
魅了された思想家の柳宗悦は、1924年に浅川伯教・巧兄弟らと
「朝鮮民族美術館(現在の国立民俗博物館)」を景福宮内に設立しました。
その後、民藝運動を本格的に推進していった柳宗悦は、1936年に開設された日本民藝館の
初代館長に就任すると、亡くなるまで館長を務めました。
その日本民藝館で、創設80周年の特別展「柳宗悦と民藝運動の作家たち」が明日(26日)まで開催されています。
http://www.mingeikan.or.jp/events/
会場には「民藝」という言葉を掲げて柳宗悦と運動に参加した河井寛次郎や棟方志功、
その後に続いた柳宗悦の甥である柳悦孝の作品や、柳宗悦本人の原稿や書なども展示されており、
80年におよぶ「民藝」の変遷をたどることができる貴重な展示会となっています。
個人的には昨年末に柳宗悦を扱った舞台を観たことで、はじめて「民藝」という分野に注目するようになりました。
韓国に行くと、いつも慌ただしく友人と会うだけで日程が終わってしまうのですが、
次回は久しぶりに国立民俗博物館を訪れて、じっくり民藝の世界を味わってみたいと思っています。
※『아사카와 다쿠미 일기와 서간(浅川巧 日記と書簡)』韓国語版も販売中
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/659
(火曜店長 ふる)
__おしまいに__________________________
今月の特集、いかがでしたでしょうか。
演出にどんな本が使われているかに
注目しながらドラマを見てみると、
また違った楽しみ方ができそうですね。
(金、土店長 しみず)
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