先日のソウル出張の際、町の小さな書店で見つけた
雑貨を仕入れてきました。私のいちおしは、
フェミニズムブームの韓国を象徴するマグネット。
韓国初の女性弁護士や小説家などがモチーフになっていて、
ちょっぴりユーモアのセンスも感じられます。
ほかにも念願だった李韓烈(イ・ハンニョル)記念館に行って買った
『꿈(夢)』のハングルを形どったしおりや、
きむ店主、ぱく店長がそれぞれ仕入れた文具や雑貨もあります。
SNSでも随時紹介しますので、どうぞお楽しみに。
(金、土店長 しみず)
CHEKCCORI BOOK HOUSE
http://shop.chekccori.tokyo/
◆◇ 店長のおすすめ ◇◆
■きむ店主おすすめの小説
『오직 두 사람』(ただふたり)
キム・ヨンハ4年ぶりの新作。今年のソウルブックフェアで
文学トンネのメインサインがこの本でした。
キム・ヨンハが戻って来た!感じでしたね。
7編の短編集で私のお気に入りは『아이를 찾습니다』。
3歳児を大型スーパーマーケットで誘拐されてしまい、
だんだん疲弊していく夫婦。11年後にやっと子どもが戻ってくるが、
家庭はすでに崩壊してしまっている……。
人生のアイロニー、人間としては知るすべのない、
神の意志を考えさせる作品ばかりで、やはりキム・ヨンハ!
韓国語中級クラスの学習者にも無理なく読める小説です。
ゆっくり読んだ方がいい本。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/755
■きむ店主おすすめの歴史書
『시험국민의 탄생』(試験国民の誕生)
朝鮮時代の官僚の登竜門である科挙試験から植民地時代の大学の入試、
歴史に残る試験に関するスキャンダル、カンニングの誘惑、時間との闘い、
抵抗の手段になった試験、試験で伸びる女性の社会進出、試験さえも受ける
ことができなかった人たち(再婚女性の子ども、女性、障害者、デモに参加した人など)、
教育を変えた試験など。試験に関するほぼすべてを扱った一冊である。
試験に泣いて笑った家族や、個人の一番の秘密から権力の構造までしっかり書いた、
植民地教育に関する研究を長年してきた著者の力作。
試験そのものでみる韓国人の希望と挫折の歴史がこの一冊でわかる。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/756
■ぱく店長おすすめの絵本
『요렇게 해봐요』(こうしてみれば)
身体で表すㄱㄴㄷ。
表紙では全身タイツのような女の子が、
ㄱとㄴのポーズをとっています(リスのㄷにも注目!)。
一個の子音につき、5つくらいポーズが提示されています。
みんなでポーズをとりあって、一番を決めたり、
1日1ポーズインスタにあげるのも楽しいかも。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/713
■しみず店長おすすめの児童・青少年文学
『아몬드』(アーモンド)
アーモンド(扁桃体)が小さいために、アレキシサイミア(失感情症)を患い、
怒りも悲しみも感じられない少年ユンジェ。
16歳の誕生日に不幸な事件によって天涯孤独となった
ユンジェはある日突然、ユンジェと正反対の、幼いころに
離れ離れになった家族への怒りや恨みを爆発させるコンと出会う。
初めはコンの気持ちが全く理解できないユンジェだが、
共に過ごす中で不思議と二人は友情を深めていく――
感情表現を忘れてしまった大人も共感できる1冊です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/720
■ふる店長おすすめの小説
『바람이 분다, 가라』 (風が吹く、行け)
マンブッカー賞を受賞して一躍有名になったハンガンが、
2010年に発表した長編小説。愛する人への執着と狂気、
怪我で諦めるしかなかった夢、忘れられない恨みとの闘い。
人生の数だけ試練や傷があり、人はそれでも生きるのだと
教えられる作品です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/235
◆◇ 梅雨に読みたい「雨を扱った児童書・絵本」特集 ◇◆
各地で梅雨入りが発表されました。
雨音を聞きながら、もしくは雨を待ちながら、
ゆっくり読んでみたい児童書や絵本を集めてみました。
http://www.chekccori.tokyo/special/1707
■戦争と分断の歴史を知る児童書
母方の祖母、父方の祖母と一緒に暮らすことになったぼく。
3人を通して半島分断の現実を語る物語。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/750
■雨のオノマトペが楽しい絵本
夏の雨の日、学校から戻り、ひとりでお母さんの帰りを待つ女の子。
思いがけず遊びにやってきたたくさんの動物と楽しく過ごすうちに……。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/739
■はじめて傘を買ってもらった子どもの物語
やっと買ってもらった自分だけの傘がうれしくて、雨を待ち続けるタニ。
ある日、ついにポツポツという音が……。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/635
■絵と音を楽しむ作品
色とりどりの傘の絵と雨の日の風景が印象的な、文字のない絵本です。
付属のCDに収録されたピアノ曲と傘の絵を一緒に楽しめる一冊。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/516
■雨の日は楽しいことがいっぱい!
日本でも『天女銭湯』でおなじみの、ペク・ヒナさんが絵を担当した
ユニークな作品です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/751
■ミュージカルやアニメにもなった韓国のベストセラー童話
こちらはペク・ヒナさんの代表作。ある雨の日、雲を見つけて持ち帰ったネコの兄弟。
その雲でお母さんが作ってくれた雲パンを食べた2人には不思議なことが……。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/205
■優しさいっぱいの童話
思いやりにあふれる人々の温かさが伝わってくる作品です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/753
◆◇ ミニコラム ◇◆
<チェッコリ2周年記念前夜祭開催>
早くも夏のような日差しがやってきました。
2015年7月7日オープンし、丸2年です。
あの夏の日のドキドキを思い出します。
多くの方にご来店、ご利用いただき、
お陰さまでこうして無事に2周年を迎えることができます。
本当にありがとうございます。
■2周年記念ウィーク
7月4日(火)~7月9日(日)
※ただし9日(日)は18:00閉店
2周年記念ウィーク中は連日特別トークイベントに加えて
書籍20%OFFセール(クオン刊行本、韓国語書籍に限る)や、
2周年に合わせて製作した特別オリジナルグッズ
「책カバン(チェッカバン)」も7月5日から販売開始!
そして開店記念日前夜、7月6日(木)には前夜祭を開催します。
18:30~20:00の間、どなたでもワンコイン(500円)で入店いただけます。
ワンドリンクをご用意いたしますので、お気軽にご参加ください。
なお、19:00~19:30には「チェッコリ2年の歩み(仮)」と題して、
これまでの思い出を振り返りながら、店主きむを始め店長たちの
ミニトークを行いますので、こちらもどうぞお楽しみに。
(宣伝広報担当 ささき)
__おしまいに__________________________
雨傘は子どもの頃から一度もなくしたことがないのに、
日傘は毎年どこかへ忘れてくるのはなぜでしょう。
先週買った新しい日傘とは長くお付き合いしたいものです。
(火曜店長 ふる)
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