CHEKCCORI通信 Vol.44 【秋の夜長にじっくり読みたい「ミステリー小説」特集】

  
 
雨続きの10月が終わろうとしていますね。
11月は、神保町ブックフェスティバルに、「文学で旅する韓国―光州・麗水編」と
 大きなイベントが続いて大忙しのチェッコリですが、強力な新メンバーとして、
 済州島出身のゆんが加わりました!
 彼女のおかげで平均年齢がぐっと下がった(笑)新体制のチェッコリ。
 ますますよろしくお願いいたします。
(金、土店長 しみず)
 
CHEKCCORI BOOK HOUSE
 http://shop.chekccori.tokyo/
  
 

◆◇ 店長のおすすめ ◇◆

 
■きむ店主おすすめの小説
 『黒山』
李朝末期の1801年、朝鮮で起こった天主教(ローマ・カトリック)信徒への迫害を描いた作品。
 厳しすぎる税の取り立てや身分制度で身動きもできない人たちに、天主教の教えは福音であった。
 儒教を国の根本とする朝鮮で絶対統治者である王以外に仕えることは死を覚悟してのこと。
 この小説は儒学者、馬子、宮女、飯屋のおかみ、寡婦、船頭、黒山島の少年などのことばで
 200年前の人々の夢や絶望を語っている。
 作家は金薫(キム・フン)。『不滅の李舜臣』、『南漢山城』など、
 作品は多くの映画の原作にもなった。日本では蓮池薫さんによる邦訳作『孤将』(新潮社)がある。
 (『黒山』は2019年にクオンから翻訳出版の予定)
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■ぱく店長おすすめの漫画
 『못 잡아먹어 안달 1』(やっつけられなくてイライラ 1)
主人公は慶尚道の双子の兄妹。
 犬のような性格の兄と、猫のような性格の妹が織りなす、学園コメディです。
 互いに知りすぎているからこそ、突っ込まずにはいられない。
 いつも抜けてる兄と、それを笑いつつ自分も抜けてしまう妹の、
 仲が良いのに絶対に認めない!そんな意地の張り合いが楽しめます。
 ドタバタというよりちょっぴりアンニュイな雰囲気は、まったりクスッと楽しめます。
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■しみず店長おすすめの経済書
 『우리가 사랑한 빵집 성심당』(私たちが愛する聖心堂)
韓国三大ベーカリーの一つといわれる大田の「聖心堂(ソンシムダン)」。
 あんこ入りのメロンパンみたいな「ソボロティギム」とニラ玉が入った
 「プチュパン」が人気で、ソボロティギムは一日に1万個も売れるとか。
 大田駅前にあった小さな蒸しパン屋が、400人の従業員を抱える
 企業にまで成長した秘訣は何なのか。地域のために、地域と共に
 発展してきたベーカリーの物語です。
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■ふる店長おすすめの絵本
 『엄마랑 뽀뽀』 (ママとチュッ!)
恥ずかしがりのうさぎちゃんも、元気いっぱいのボクも、
 アヒルさんも、カメさんも、カンガルーも、おさるさんも、
 みーんな、ママとチュッ!動物の名前を覚えるのにも、
 お子さんへの読み聞かせにもピッタリな、ほのぼのと
 した絵本です。
 ちなみに韓国語でチュッは「ポッポ」。耳にするたび
 微笑んでしまう、何とも愛らしい単語です。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/867
  
 

◆◇ 秋の夜長にじっくり読みたい「ミステリー小説」特集 ◇◆

 
今秋は韓国で映画にもなった大人気のミステリー小説の邦訳が、
 相次いで刊行されました。そこで秋の夜長、夜更かしのお供に
 おすすめしたい韓国のミステリー小説を集めてみました。
 http://www.chekccori.tokyo/special/1711
■元連続殺人犯のビョンス。偶然に出会った男が連続殺人犯でターゲットは
 愛娘のウニだと確信し、犯罪を食い止めようと奔走しますが、
 認知症により記憶は徐々に混濁していき……。
韓国語版 ⇒  http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/369
 日本語版 ⇒  http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/841
 お得なセット ⇒ http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/869
■10年前に自殺した、まだ見ぬ未来を記憶するという最後の「究極の子」から届いた手紙。
 そこに書かれた通り、「復讐」という名の連続殺人が綿密に遂行されていきますが、
 10年前に死んだ人間に犯罪が可能なのでしょうか?
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/555
■朝鮮全土で同時刻に漕運船が沈没するという奇妙な事件が発生。
 王の密命を受けて真相解明に乗り出した名探偵キム・ジンは、
 年貢と年貢を運搬する漕運船を巡る利権と欲のにおいを嗅ぎつけます。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/876
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/877
■殺人事件の被害者が甦る現象が世界各地で発生。
 彼らは一様に「審判を」とつぶやき、加害者への復讐を果たすと、再び消滅していきます。
 松本清張の作品に魅せられて小説を書き始めた女流作家、パク・ハイクの描く
 近未来の社会派サスペンス。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/873
■ボイド氏が所有するアパートに住むラベルは、他人の願いを叶える不思議な力を持っています。
 しかし願いが聞き届けられた先には、美しくも残酷な悲劇が待ち受けていました。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/874
■殺人犯になってしまった父親。息子であることが世間に公表され、親戚からも見捨てられた僕。
 「父親は本当に殺人鬼だったのか?」 7年前のあの夜と現在を行き来しながら、
 物語は事件の真相に向かいます。日本語版は書肆侃侃房から2017年11月に発売予定です。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/881
  
 

◆◇ ミニコラム ◇◆

 
続6月渡韓記
 誰もが忘れて、気にしてないと思われます続編です。
 今回の目的はソウル国際図書展のほか、オシャレカフェでお餅を食べるというミッションが。
 しかし、あるはずのところにお店が…ない!
 仕方がないので、韓国版食べログのようなサイトで急遽お餅探し。
 すると、お餅以外にも美味しそうなお店がどんどん出てくるではありませんか!
 星マーク付きなので、韓国語があまり読めない人も(読むのがめんどくさい人も)、
 星と値段と場所を目安にいろんなお店と出会えますね。
いつも食事処はすべて委ねていたため知らなかった世界に、検索の手が止まりません。
 そんな罠にはまっていい加減に入ったお餅カフェは、正直あんまりで、チェッコリのほうが
 美味しいなぁと思った次第です。
新しいお店が光の速度で現れては消え、消えては現れるという韓国では、
 日本ほどグルメ本がないと感じていましたが、最近はちょっと変わったグルメ本が
 人気のようですよ。
 『전국해장음식열전』
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/814
(土曜店長 ぱく)
  
 

◆◇ まだ間に合うイベント情報 ◇◆

 
◆10月31日(火)19:00~20:00
 「空と風と星と詩」(茨木のり子の随想)を授業で読む
  ~高校生が見つめた尹東柱の詩と生涯~
高校で尹東柱をテーマにした授業をされたという高校教諭の萩原茂先生にお越しいただき、
 今の若者の目に尹東柱は、そしてあの時代はどう映ったのか、お話を伺います。
 
イベント メイン
◆11月3日(金・祝)12:00~13:30
 オルシグ!チョッタ!―パンソリの世界を旅するvol.2
チェッコリ2周年記念ウィーク特別イベントにお越しいただき、大変好評をいただきました
 安聖民(アン・ソンミン)さんのすばらしいパンソリの世界を一緒に楽しみましょう。
 
イベント メイン
__おしまいに__________________________
はじめて読んだミステリー小説は『シャーロック・ホームズ』シリーズ。
 放課後になると小学校の図書室にすっ飛んで行ったものでしたが、
 夢中になりすぎて習い事の時間を忘れ、よく叱られていました。
 今も本を読んでいると電車を乗り過ごすことが多くて困っています。
 (火曜店長 ふる)
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