CHEKCCORI通信 Vol.66 【「猫ブームを抑えて犬好きが増えている!?」特集】

  
 
アンニョンハセヨ?
 暑い暑い夏が過ぎ、やっと朝晩に心地よい風も吹き始めましたね。
さて、チェッコリに新しいスタッフが加わります。
 すでに8月から水曜日を担当しています魯愛善(ノ・エソン)さん、
 そして、10月からは金曜日を野原由美さんが担当します。
 火曜日のふる、土曜日のしみずとぱく、そして木曜日のささきはこれまで
 通りの担当です。
新たなメンバーとともに、さらに楽しく有意義な場を提供できるように
 頑張ります。
(宣伝広報担当 ささき)
 
CHEKCCORI BOOK HOUSE
 http://shop.chekccori.tokyo/
  
 

◆◇ 店長のおすすめ ◇◆

 
■きむ店主おすすめの人文書
 『들꽃,공단에 피다( 野の花、工業団地に咲く )』
水原で見つけてきた、韓国地域出版大賞―1000人読者賞を受賞した本です。
 大邱にあるハンティジェという出版社から刊行されました。
 亀尾(クミ)工業団地にある朝日グラスの下請け会社で働いている非正規職支部の組合員たちの
 闘争と人生の記録。組合を組織したことを理由にメール一本で170人の労働者が解雇されます。
 それに屈しないで2年間も街頭でデモをし、市民たちの署名を集め、法廷で争いながらいまも
 職場復帰を待ち望んでいる労働者22人が自分の話を淡々と書いた本です。“この賞は、自分たち
 と似たような環境にいる労働者たちにとってきっと大きな励みになると確信しています”
 といった受賞コメントで会場のみんなが声を押し殺して泣いていました。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1192
■ぱく店長おすすめの料理本
 『가끔이지만 꼭 필요한 요리책 죽(ときどきだけど絶対必要な料理本・おかゆ)』
猛暑が過ぎてバテている胃袋に、急に寒くなって風邪をひいた胃袋に、
 なんだか元気がない、そんな時に食べたいのはおなかにやさしいおかゆ 。
 基本の白がゆはもちろんのこと、おかゆを食べる時にぴったりなおかずも
 紹介しています。計量が手のひら基準(材料を手に持った写真付)で、
 適当でも作れそうなレシピが嬉しいです。
 自分のためだけでなく、誰かのためにも、
 これからの冬に活躍する必携本かもしれませんよ!
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1111
■ふる店長おすすめの小説
 『네 이웃의 식탁(四家族の食卓)』
ニュータウンとして造成される前の京畿道の郊外に、子どもを
 3人産むことを条件に格安で入居できる「ゆめ未来実験共同住宅」が
 建てられます。厳しい競争率を突破して入居した4組の夫婦は、
 年齢や職場が近いこともあり、ただの隣人ではなく「共同体」として
 生活することを決め、シェアカ―に乗り、ゴミの分別も一緒に行うように
 なります。最初は仲良しだった4家族ですが、それぞれの思惑などもあり、
 共同生活には徐々に暗雲が立ち込めていきます。新築のマンションに
 新品でピカピカの食卓。でも、目に映らない食卓の下には偽りやトラブル、
 裏切りが蠢き……。ク・ビョンモさんの新作、おすすめです!
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1190
■しみず店長おすすめの小説
 『나는 나대로 혼자서 간다(おらはおらでひとりいぐも)』
63歳で芥川賞を受賞した若竹千佐子さんの
 『おらおらでひとりいぐも』の韓国語版。
 この作品の大きな特徴でもある東北弁を生かしつつどう訳すかが
 韓国の出版社にとって大きな悩みだったらしいのですが、
 太宰治や宮沢賢治作品の翻訳を手がけてきた韓国人翻訳家が、
 東北の知り合いにも協力を得ながら、
 江原道・江陵の方言に訳したそうです。
 韓国の方言、そして方言の翻訳に興味のある方はぜひ。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1193
  
 

◆◇ 「猫ブームを抑えて犬好きが増えている!?」特集 ◇◆

 
 韓国ではここのところ、日本の柴犬が注目されていて、猫派を抑えて犬派がまたじわじわ増えているそう。
 そこで今回は、犬にスポットを当ててみました。
 http://www.chekccori.tokyo/special/1810
■ソウルのど真ん中にあるワンルームで独り暮らす主人公のところに、ある日突然、犬がやってきた。
 名前はマル。「ふたり暮らし」は小さくていとおしい発見がいっぱいです。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1185
■大型犬は、猫や小型犬と違って重いし、毛もたくさん抜けるし、飼うとなるとかなりの覚悟が必要。
 大型犬を飼いたいなと思った人、必読のコミックです。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1184
■幼い頃から仲良しのウノとキョヌですが、キョヌには大きな秘密がありました。
 ある日、キョヌの前に強力なライバル出現。キョヌの秘密とは?ウノとキョヌの関係はどうなる?
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1186
■子犬と過ごす毎日を通して、大切な人との関係も見つめ直させてくれるほのぼのエッセイです。
 字は少な目でイラスト満載。初めての1冊をお探しの方にもおすすめです。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1194
■キム・エランの短編集で、白い老犬のエバンが登場するのは「ノ・チャンソンとエバン」。
 チャンソンは、不治の病に侵されたエバンを安楽死させてあげようとしますが……。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/788
■こちらも短編集から。チョ・ギョンナンの「祈りにも近い」には、孤独な老人に寄りそう、
 耳の遠いジャーマンハンティングテリアが出てきます。とても大人しい犬です。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1195
■単調な毎日を過ごしていた老人がある日、夢の中で子どものころに飼っていた愛犬シロに再会。
 幼年時代に戻ってシロと一緒に遊びます。文字のない鉛筆画だけの絵本です。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1188
■おばあちゃんの家から帰る途中にミ二とママが出会った子犬は、黄色い靴をはいていました。
 首輪はないけど、どうやら飼い主がいるみたい。さて、飼い主は見つかるでしょうか。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1189
■日本でも『こいぬのうんち』(平凡社)で知られる名作絵本。
 嫌われ者の「こいぬのうんち」は決して邪魔な存在ではありません。
 きれいなタンポポを咲かせる力があるのですから。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1187
■子犬と子猫を中心に、19種類の人形の作り方を掲載。実物大の型紙がついているほか、
 写真やイラストで製作過程が詳しく説明されているので、初心者でも簡単に作れます。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1191
  
 
◆◇ ミニコラム ◇◆
 
<2018水原韓国地域図書展に行ってきました>
水原華城で有名な京畿道水原で9月6日から10日まで韓国地域図書展が開かれました。
 広場の中央には各地域別の本が展示されていて地域の特色が一目でわかりました 。
 方言をタイトルにしている本が多い。そしてその地域で生まれたテーマを本にしているものが多かったです。
 まさに地域出版!
出版社ブースには編集者や社長が直接本の紹介もしていたのですぐ友だちになりました。
 図書館や街中のカフェでは著者トークや出版社の人のトークもあり、 毎日盛況でしたね。
 80歳で絵を習い、本まで出したハルモニのトーク、次回作を準備中なので期待してほしいという言葉が
 印象に残っています。
ここで出会った多くの出版関係者には共通点がありました。
 みんな明るい、これから作る本について熱く語る、歌がうまい、よく食べるしよく飲む、
 そして何より自分が住んでいるところを自慢に思っている。
彼らが作った情熱溢れる本たちにはチェッコリでも会えますよ!
(店主 きむ)
  
 

◆◇ まだ間に合うイベント情報 ◇◆

 
■9月27日(木)19:00~20:00
 第1回店主の読書会―村上春樹とKブンガクby6次元ナカムラクニオさん
チェッコリの読書会を新たにスタートします。題して「店主の読書会」。
 第1回のナビゲート役をお願いしたのは、荻窪の書店「6次元」の店主
 ナカムラクニオさんです。「6次元」といえば、ノーベル文学賞の発表時に
 ハルキストの皆さんが集まる場所としても有名です。
 そこで今回のテーマは「村上春樹とKブンガク」。
 韓国で最も人気のある作家、村上春樹とK文学について、
 ナカムラさんのトークを聴いた後、みんなで語り合いましょう。
 
イベント メイン
■9月28日(金)19:00~20:00
 神田から始まる山手線内にある韓国・朝鮮半島史
「日本の中の韓国・朝鮮の歴史」というテーマを掲げ、
 日本全国を自転車で旅しながら史跡を巡っている李創建さんに、
 全国に残る韓国・朝鮮半島の歴史についてシリーズで語っていただきます。
 初回の今回のテーマは、東京・神田周辺から始まり、
 山手線内に残っている韓国・朝鮮半島の歴史について。
 神田は実は○○なところなんだそうです。
 
イベント メイン
■9月29日(土)18:00~20:00
 済州島を学ぶ:映画『ふたつの祖国、ふたつの愛〜イ・ジュンソプの妻』鑑賞と
 酒井監督と語る会
画家イ・ジュンソプが一時期暮らした家のすぐ近くに
 「イ・ジュンソプ美術館」も建てられています。
 素朴で力強い彼の作品は、見る者を強く魅了します。
 そんな彼を知る一端として、彼の日本人妻、山本方子さんに焦点を当てた映画
 『ふたつの祖国、ふたつの愛〜イ・ジュンソプの妻』を鑑賞。
 監督の酒井充子さんもお招きし、映画、イ・ジュンソプ、済州島について
 お話を聞きながら理解を深めます。
 
イベント メイン
■10月6日(土)12:00~13:00
 済州島を学ぶ:絵本『나무 도장』を読む会
「済州島四・三事件」を題材とした『나무 도장(木のはんこ)』という
 絵本があります。虐殺の現場でたったひとり命を救われ、
 何も知らず13才になった女の子「シリ」のお話です。
 シリを救い育てたのは、シリの実の家族を殺した討伐隊の側の人たちでした。
 「四・三事件」から70年。この作品をもう一度読み直し、
 事件について一緒に考えてみませんか。
 講師はチェッコリの元店長、渡辺奈緒子さんです。
 
イベント メイン
__おしまいに__________________________
犬派か猫派かと聞かれると、
 どちらでもないというのが正直なところ。
 愛嬌のあるしぐさには癒されますが、
 子どものころのトラウマで、実は触るのはちょっと苦手です。
 でも、大人しい子なら大丈夫です、多分。
(金、土曜店長 しみず)
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