CHEKCCORI通信 Vol.75 【朝鮮分断について、ドラマ、映画に韓国茶道まで盛りだくさんの2月です】

  
 
2月19日は陰暦の1月15日で、日本では小正月に当たりますが、
 韓国では「正月大満月(ジョンウォルデボルム)」と言って、
 厄を払い一年の豊穣を祈るためにいろんな行事を行います。
正月大満月の朝には、五穀飯(오곡밥)とナムルを食べたり、
 噛んで音を出して食べることで悪鬼を退けると言われている
 プロム(부럼=松の実やクルミなどの堅果類)を食べます。
 プロムを食べて一年間体に腫れ物などが出ないようにという意味もあるそうです。
また、冷たいお酒クィバルギスル(귀밝이술)を飲むと、
 耳の聞こえがよくなり一年間良いことが聞こえてくると言われています。
そのほか、凧揚げ、綱引き、薪や木を集め燃やすタルチプテウギ(달집태우기)、
 ひもを付けた空き缶に炭を入れ火を灯してぐるぐる回すチブルノリ(쥐불놀이)をしながら
 正月大満月を楽しみます。
チェッコリで扱う絵本や韓国の本を通じて
 祭日の行事や風習の違いを比べてみるのも面白いかもしれませんね。
(木曜店長 ノエソン)
  
 

◆◇ 今月の特集 ◇◆

 
【「ハン・ガンも尹東柱も! もっと知りたい“詩人の国”」特集】
最近、熱い注目を集めている韓国小説ですが、「詩的な文章が魅力的」という声がよく聞かれます。
 やはり、詩を読んでみること、詩に触れることが、韓国の文化や社会を知る近道なのかもしれませんね。
2月16日の尹東柱(ユン・ドンジュ)の命日も近づいてきたことですし、
 ベストセラーから最近人気の若手詩人の作品まで、多彩にそろえてみました。
 尹東柱の詩集は初入荷のものもありますよ。
 http://www.chekccori.tokyo/special/1902
  
 

◆◇ お知らせ ◇◆

 
■「第2回日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」167名の応募をいただきました!
第2回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」の応募を1月31日に締切りました。
 今回も多くの参加をいただき、167名の応募となりました。
 これより5月の受賞発表に向けて、審査を開始いたします。
 たくさんのご応募をありがとうございました。
 http://www.cuon.jp/info/631
  
 

◆◇ イベント告知 ◇◆

 
◆2月7日 (木),19:00 – 20:00
 小此木政夫先生の「朝鮮分断(2)─米ソ冷戦と二つの朝鮮」
慶應義塾大学名誉教授でTVの朝鮮半島情勢解説でもおなじみの
 小此木政夫先生のご著書『朝鮮分断の起源』をベースにお話しいただくシリーズの2回目。
 冷戦の進展とともに朝鮮分断が不可避になった経緯と米ソの思惑について、
 わかりやすく解説していただきます。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=509
◆2月14日 (木),19:00 – 20:00
 李創建さんに学ぶ「日本全国に散らばる日韓両国遺産」
「日本の中の韓国・朝鮮の歴史」というテーマを掲げ、
 日本全国を自転車で旅しながら史跡を巡っている李創建さんに、
 全国47都道府県を数回に分けて、地域ごとに残る韓国・朝鮮半島の歴史について
 語っていただく企画の第2弾です。
 国宝、重要文化財はもちろんのこと、
 実は皆さんにあまり知られていない日本国内にある両国共通の史跡をご紹介いただきます。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=515
◆2月16日 (土),12:00 – 13:00
 山下英愛先生のドラマから見る韓国社会―③ドラマでみる北朝鮮の人々
2018年は南北首脳会談と朝米首脳会談が開かれるなど、朝鮮半島情勢が大きく動き始めた年でした。
 それとともに北朝鮮の人々についても関心が持たれるようになってきたのではないでしょうか。
 そこで今回は、韓国ドラマ「吹けよ、ミプン」(2016-17)を通して、
 韓国の人々は北朝鮮の人々をどのように描いているのか見てみましょう。
 また、北朝鮮のドラマについてもご紹介したいと思います。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=494
◆2月27日 (水),19:00 – 20:00
 チェッコリ映画クラブ―第3回『金子文子と朴烈』
2019年初「チェッコリ映画クラブ」(第3回)を開催します。
 第3回は2019年2月16日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される
 『金子文子と朴烈』です。
 この映画で一躍大スターの仲間入りをしたチェ・ヒソの演技にぜひご注目を!
 みんなであれこれ語り合いましょう!
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=519
◆2月28日 (木),19:00 – 20:00
 言語存在論から韓国語=朝鮮語と日本語を照らす(2) ことばに分け入る
2年ぶりに野間秀樹先生にお越しいただきます。2018年11月に刊行された『言語存在論』をベースに
 韓国語=朝鮮語と日本語を照らし合わせながら、ことばがすさまじい量と速度で降りかかってくる時代、
 私たちは言語をいかに見るべきか、言語をいかに生きるべきかを考えます。
 第2回は具体的にことばに分け入ります。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=507
第3回は3月13日(水)19:00~ ⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=508
◆3月1日 (金),19:00 – 20:00
 100年の節目に「3.1独立宣言と韓国」
1919年3月1日、歴史上3つ目の独立宣言がソウルで出されました。
 そして、韓国憲法を見ると、3.1独立宣言こそが、現在の韓国の存立基盤となっていることが分かります。
 独立宣言と韓国政府がどのように繋がるのかを中心に武井一先生にお話しを伺います。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=517
◆3月2日 (土),11:00 – 13:00
 お坊さんに学ぶ韓国の茶道―そして茶談
曹渓宗(大韓仏教曹渓宗)の第25教区本寺奉先寺の僧侶(스님)ヘア(慧我)さんによる韓国の茶道教室を開催します。
 ヘアさんの茶道は、現代人が日常で普通に楽しめるスタイルで行われるので、気軽に参加できます。
 そして「茶談」(お茶を飲みながら参加者のお悩みを聞く)も一緒に体験いただける貴重な機会です。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=518
  
 

◆◇ クオンのおすすめ ◇◆

 
『ショウコの微笑』刊行記念イベントを開催しました
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1月下旬に『ショウコの微笑』著者のチェ・ウニョンさんが来日され、
 刊行記念イベントを2夜連続で開催しました。
 チェッコリでのイベントでは読者の皆さんや監修者の吉川凪さん、
 店主のきむとともに『ショウコの微笑』の魅力を語り合いましたが、
 お客様の中には感想を話しながら涙をこらえきれない方も・・・・・・。
 翌日のトークイベントでは、同じ作家の温又柔さんが深く丁寧に
 作品を読み込み、作品の魅力を明確に語ってくださったことで
 感激のあまりチェ・ウニョンさんの目が潤む一幕もありました。
チェ・ウニョンさんの愛読書に、きむ ふなさんが韓国語に翻訳した
 津島佑子さんと申京淑さんの往復書簡『산이 있는 집 우물이 있는 집
 (原題:山のある家 井戸のある家 東京ソウル往復書簡)』があります。
 実は今回の対談の前に、チェ・ウニョンさんと温さんとでお手紙を
 やりとりしていただきました。
 その往復書簡も含めて、今回の対談の様子も本になる予定です。
 こちらもぜひご期待ください。
『ショウコの微笑』
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1230
  
 
__おしまいに__________________________
ソウル・新村の部屋からメルマガをお送りしています。
 何でも2019年は誰もが新しい地に行くことで幸運を招く年だそう。
 みなさんも何かいつもとは違う場を探してみませんか?
 新鮮な空気が吹き込んできますよ!(ささき)
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