今年の“文学で旅する韓国”は大邱です!
今年の文旅は土、日を入れて10月19日(土)~22日(火)。3泊4日の日程で行います。
昨年私とささきがしっかりと下見をしてきました。
ささきが長年お付き合いしている大邱のチングたちの所にも行きますよ。
日本語の本が置いてあるブックカフェ“大邱ハル”やゲストハウス“共感”、
大邱近代歴史館、大邱出身作家の文学館、図書館。
そして出版社訪問、作家にも会います。
今回は体験プログラムも2つほどあります。
もちろん大邱のグルメ、コプチャンの美味しいところも押さえておきました。
詳細はチェッコリウェブサイトでお知らせします。まず日程を、押さえてください。
(店主きむきむ)
※GW中は営業時間が少し変わります。どうぞご確認の上、お出かけください。
詳しくは⇒ http://www.chekccori.tokyo/news/190425
CHEKCCORI BOOK HOUSE
http://shop.chekccori.tokyo/
◆◇ 店長のおすすめ ◇◆
■きむ店主おすすめの小説
『마당 깊은 집(庭の深い家)』金源一作
朝鮮戦争後、1954年から55年までの大邱を舞台にした長編小説。
当時の大邱は2軍司令部、軍の病院、米8軍司令部のほかにも陸軍本部があり、
軍部隊に頼った各種企業や軍需工場と下請工場が多く、いわば景気が良い都市だった。
小説は、大家さん家族と地方から避難してきた5組の家族が一つの狭い家で
生活している様子がリアルに描かれている。
貧富の差、人間の根源的な欲望が少年主人公キルナムの語りで
大変読みやすいストーリーで展開される。
今年の3月に金源一作家文学館が大邱でオープンした。
この庭の深い家が再現。チェッコリ文旅の必須コースにしたい。
この作品はクオンの「韓国文学名作集」の一冊として翻訳出版を予定している。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1335
■ぱく店長おすすめの小説
『눈 깜짝할 사이 서른셋 (あっというまに三十三)』
参考書の出版社に勤める主人公オ・ヨンオに、ある日父の訃報が届きます。
母の死後、疎遠になっていた父が残した手帳には、
ヨンオ宛に三人の名前が書かれており……。
電話をかけてきた一人目は父の勤務先の若い男性、
会いにいった二人目はもう亡くなったと言われ、
最後三人目は自らヨンオを訪ねてきたけど、
一体これは父からの何のメッセージ⁈
人生の問題に答えはない。他人を理解するなんて不可能だし、ましてや自分のことだって。
抱えきれなくなった心の傷は癒えるのか。泣いて笑って、三十三歳ヨンオの物語。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1299
■しみず店長おすすめの絵本
『세상 끝까지 펼쳐지는 치마(世界の果てまで広がるスカート)』
先日、韓国人の知り合いから贈られた絵本です。
ちょっと古典の要素も取り入れたファンタジックな絵が魅力的で、
ぬり絵のおまけもついています。
「わたしのスカートは世界の果てまで広がるの?」。
スカートをはきながら疑問を抱いた女の子は、
その答えを探すために自然の中へと出かけていきます。
そして、スカートの形に見える花や葉っぱにとまっているミツバチやテントウ虫、
森の中のフクロウ、海を泳ぐ魚に尋ねます。
「あなたのスカートは世界の果てまで広がるの?」
さてさて、その答えはーー。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1314
■ささき店長のおすすめのYA小説
『あの夏のソウル(그 여름의 서울)』
1945年の解放後の町、鉄原(チョロン)を舞台にした前作『1945、鉄原』から
5年後のソウル。朝鮮戦争に突入した町で必死に生き抜こうとする
17歳の殷国(ウングク)、14歳の鳳児(ポンア)たちの目を通して、
祖国が北と南に分かれていく様が丁寧に描かれています。
「これ、正解がある問題じゃないよ。解いても解いても泥沼にはまっちまう。
だから問題じたいがはじめっからだめなんだよ」
この言葉がすべてを分断と言う悲劇を物語っているようです。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1331
■魯店長おすすめのエッセイ本
『오늘은 좀 매울지도 몰라 (今日は少し辛いかもしれない)』
末期癌闘病中の妻のために自ら料理を作ることになった人文学者の夫。
ラーメンしか作れなかった彼だが、試行錯誤の末、
チャプチェやチャンポンなど本格的な料理までができるように...。
その日の料理過程を淡々と綴った日記のような記録であす。
「私が死んだら、あなたが一番できることをして、
世の中に役に立つことを始めるといいわ」奥さんの言葉がなかなか忘れられない。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1139
■リナ店長おすすめのエッセイ本
『스물아홉, 용기가 필요한 나이』(29歳、勇気が必要な歳)
30歳を目前に急に現実にぶち当たり「私の人生このままでいいのかな?」
「何か新しいことをするには遅い?」などなど、悩みだす敏感な年齢だと思います。
私もそうでした。何かを始めるって勇気がいりますよね。
ちょっとの勇気で新しい自分に出会えるかもしれませんよ。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/790
◆◇ 「SNSで人気!韓国のヘルシー&シンプルライフ本」特集 ◇◆
最近、韓国では「無印良品」の店舗が拡大するなどシンプルな暮らしに人気が集まっているようです。
そこで今回の特集では、特に若者たちが注目するSNSを通して見える、
健康的でかつシンプルな生活に役立つ本をInstgram(インスタグラム)や
YouTube(ユーチューブ)で人気を集めるものを中心に集めてみました。
http://www.chekccori.tokyo/special/1905
■インスタグラムで「ホームトレーニングの女神」として大人気の彼女がついに書籍出版。
これで韓国女子の美スタイルになれるはず!
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1316
■−22kgに成功した彼女のリバウンドなしのダイエット料理がボリュームたっぷり掲載されています。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1317
■柳沢小実著『これからは、頑張りすぎない40歳からの暮らし替え』の韓国語版。
韓国の人もきっとこんな暮らしを求めているのでは?
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1322
■MBC、SBSなどTV各局でも紹介されたおしゃれな天然石鹼の手作り本で、
シンプルライフを実現できそう。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1321
■ナチュラルビューティー治癒専門家のチェ・ユナさんの、手作り自然派コスメのレシピ本です。
手作りコスメで韓国人のきれいな肌に近づけるかも?!
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1319
■東方神起のユンホや人気のYouTuberが紹介していた話題の1冊です。
人生って何だろう?と振り返ることのできる作品です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1320
■インスタグラムで3年以上アップしてきた“ooo”作家の4コマ漫画。
人気のインスタグラマー화민( @hwa.min)さんも買っていたと話題になった漫画です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1318
◆◇ ミニコラム ◇◆
<夢を叶える>
チェッコリの常連さんでいつも私たちを応援してくれる山岡幹郎さんが、
5月にソウル・文来(ムルレ)洞のギャラリー「アジト」で写真展を開きます。
https://snapsazin.wixsite.com/azit/gallery
高校の社会科の先生だった山岡さんは、在職中、
学校間の交流を通じて韓国に興味を持ち始めたそうです。
以来、10年以上にわたって韓国に通い写真を撮り続けていて、
ソウルで写真展を開くのが夢だったそう。
以前、チェッコリで開催した山岡さんのイベントに参加された方は、
このお話をお聞きになったかもしれませんね。
文来洞はもともと町工場が多いところだそうですが、
家賃が比較的安かったことから2000年ごろから芸術家たちが移り住み、
今では町工場と芸術家たちが共存しています。
現代アートのギャラリーが町工場の上階にあったり、
週末には下ろされたシャッターに描かれた絵の鑑賞が楽しめたり。
洒落た飲食店も増えてきて、近年、韓国内でも注目されていますが、
それに伴って家賃が高騰し、新たな問題も生まれているようです。
ギャラリー「アジト」を運営するご夫妻もそんな「移住組」で、
町やそこに暮らす人々の写真を撮りながら本も出版しています。
山岡さんが「アジト」で写真展を開くことになったのは、
写真撮影の途中に偶然立ち寄って夢を語ったことからだそうです。
5月13日(月)には、会場で山岡さんのトークイベントもあります。
開催期間はゴールデンウィークの後ですが、
お時間のある方はぜひお出かけください。
きっと、夢を叶える勇気とヒントをもらえるはずです。
(土曜店長 しみず)
◆◇ まだ間に合うイベント情報 ◇◆
◆2019年4月30日 (火)~5月4日 (土)
2019年GW特別企画「CHKECCORIシネマウィーク」
今年は「韓国映画100年」の記念すべき年となり、
出版社クオンでは『韓国映画100選―「青春の十字路」から「嘆きのピエタ」まで』の
翻訳出版を予定しています。
そこで今回は、書籍で紹介されている中から、
日本でDVD化されていない2000年以前の作品で、時代を映し出している名作5作品を上映します。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=547
◆5月7日 (火) 19:00 – 20:30
ソウルの人気書店「THANKS BOOKS(땡스북스)」店長ソン・ジョンスンさん×金承福対談イベント
店主キムが韓国語翻訳した『서점의 인생』出版記念トークイベントが2月に「THANKS BOOKS」で開催され、
それをご縁に実現したチェッコリでの対談です。
「THANKS BOOKS」についてはもちろん、大の本好きだというソンさんと韓国の本屋事情について語り合います。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=544
◆5月8日 (水) 19:00 – 20:30
アジア文学の誘い@チェッコリー第2回『フィフティ・ピープル』
「アジア文学の誘い@チェッコリ」第2回は、韓国文学。テーマ本は『フィフティ・ピープル』。
翻訳者の斎藤真理子さんも参加されます。
⇒ 満席になりました
◆5月10日 (金) 19:00 – 20:30
ギタリスト、パク・ジョンフンさんから聞くわびさび、そしてちょっとした演奏会
日本の侘び寂びについて書かれたレナード・コーレンさんの『와비사비(わび・さび)』を韓国語に翻訳し、
自身のアルバム発売と同時に出版したばかりのギタリスト、パク・ジョンフンさんのギター演奏と
彼が感じた「わびさび」についてお話していただきます。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=545
◆5月11日 (土) 12:00 – 13:00
『ガケ書房の頃』韓国版刊行記念!
山下賢二さん(ホホホ座)×金承福(チェッコリ)店主が語るそれぞれの本屋さん
チェッコリ店主のきむが、京都の人気書店「ホホホ座」店主の山下賢二さんが書いた『ガケ書房の頃』に惚れ込み、
自ら翻訳を手掛けた韓国語版『서점의 인생』 が2月に韓国で刊行されました。
それを記念して、山下賢二さん(ホホホ座)と店主きむが「本屋」さんについて語り合います。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=543
__おしまいに__________________________
今回初めて特集とメルマガ作成にドキドキしておりました。
みなさんいかがでしたか?
SNSから見る韓国の流行りに触れていただければと思います!
(火曜店長 りな)
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