もうすぐ4年目の誕生日(7月7日)を迎えるチェッコリです。
今年の誕生日は日曜日なので、久しぶりの日曜特別営業です。
もちろん他にも割引セールや4周年記念の限定책가방の販売、などなど。
いろいろな企画や新しいサービスの発表を用意していますので、
どうぞお楽しみに♪
4周年記念ウィーク 7月2日(火)~7月7日(日)
※ただし、7月7日(日)のみ12:00~19:00営業
(水曜店長 ささき)
◆◇ 店長のおすすめ ◇◆
■きむ店主おすすめのスポーツエッセイ
『우아하고 호쾌한 여자 축구』(優雅で豪快な女子サッカー)
韓国でつまらない話の代名詞といえば、男性から聞かされるサッカー談議。
中でもトップは軍隊でサッカーをした話だ。
つまりサッカーは特別なスポーツではなく、誰もがするもので、
軍隊も男であれば誰もが行くもの。
その誰もが行く軍隊、サッカーの話なんて、決まってつまらない。
とはいえこのシチュエーションは、男性が女性の前でオーバーに語る
サッカーの話に限るのだが。
最近読んだこのサッカー本『優雅で豪快な女子サッカー』は、
著者(女性)が男女混成のサッカーチーム入ってサッカーに魅了されていく過程を
書いたスポーツエッセイだ。
筋肉を鍛えながら人間関係力も鍛えていくストーリーは見事。
サッカーがこんなにステキなスポーツなのかと初めて実感した。
スポーツを、サッカーを十分に味わえるいい本である。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1395
■しみず店長おすすめの語学書
『에센스 B국어사전』(エッセンスB級国語辞典)
その名の通り、インターネットやSNSでよく使われる普通の国語辞典には
載っていない「B級単語」を集めた辞書。
「모나미룩=モノクロファッション(白と黒のモノクロでデザインされているモナミボールペンに由来)」、
「샤대=ソウル大学(同大学の正門にあるモニュメントが『샤』の字に似ていることから)」、
「지젼=最高(王様を意味する〈지존〉から転じた)」など、
めまぐるしく増え続ける新造語、若者言葉をイラストも添えながら分かりやすく解説している。
家庭や学校などで若者とのコミュニケーションが必要な大人はもちろん、
移民や外国人、脱北者なども意識して構成された「多文化共生」のための辞書ともいえる。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1383
■ささき店長おすすめの日本語で読める小説
『娘について』(딸에 대하여)
キム・ヘジン著『딸에 대하여』の日本語版。重版決定となるなど人気の一冊だ。
帯文にある「私の育て方が悪かったんですよね」にハッとさせられる人も多いはず。
母親になると一度や二度そんな思いに苛まれることがあるから。
娘にレズビアンだと告白された母親「私」の独白で書かれた物語は、
もちろん娘との関係性、「普通」であることの意味をも問いかけているけれど、
介護施設で働く「私」が見る老いの世界がまた大きな波のように胸に迫ってきた。
男でも女でも、誰かの子であり、誰かの親だったりする。
そんな関係性に加えて、誰にも平等に訪れる「老い」を考える意味でも読んでほしい小説だ。
日本語版 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1393
韓国語版 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/920
■ぱく店長おすすめの小説
『너의 빛나는 그 눈이 말하는 것은』(君の輝くその瞳が語るものは)
「申東曄(シン・ドンヨプ)文学賞」をご存じだろうか。
詩人・申東曄(1930~69)の名を冠したこの賞は、韓国の最も権威ある文学賞のひとつで、
最近翻訳出版された韓国の作家の中でも、受賞者は多い。
毎年発表される「申東曄文学賞」だが、彼の50周忌を記念して、歴代受賞者たちが“新作” を書き下ろした。
クオンでも刊行し人気のパク・ミンギュ、キム・エランの他、コン・ソノク、キム・グミ、キム・ミウォル、
キム・ジョンア、キム・ジョングァン、キム・ハギ、オ・スヨン、
チョ・へジン、チェ・ジニョンと豪華執筆陣が並ぶ。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1340
■魯店長おすすめの人文書
『한 글자 사전』(一文字辞典)
ㄱからㅎまで310の一文字単語を詩人でもあるキム・ソヨンが、自分だけの定義で綴っている。
辞典的定義と言うよりは、該当の文字をテーマにした散文的定義だ。
違った観点からの深い洞察はもちろん、ウィットまであるずっとそばに置いておきたい一冊。
読みたくなった時にパッと開いてどのページを読んでもよい興味深い本である。
《水 : 最も無味の味。だから最高の味。しかし、最後の味。それでも最初の味。p151 》
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1045
■リナ店長おすすめのエッセイ
『작고 아름다운 동네 책방 이야기』(小さくて美しい町の本屋さんのおはなし)
地域の小さな文化空間として生まれ変わろうとしている町の本屋さんについてのエッセイ。
全国18店の美しい本屋さんを訪ね、本屋さんの「本当の話」を集めた。
ドラマでもよく登場するくらい、韓国では本がよく読まれているように感じます。
大型書店だけでなく小さい書店のさまざまなスタイルが見られる一冊。
韓国旅行の際に訪れてみるのもいいかもしれませんね!
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/527
◆◇ 「活気を帯びてきた韓国のミステリー・SF本」特集 ◇◆
過去には「不毛地帯」「未来が見えない」など、散々な言われ方をしていたこのジャンル。
実は日本でも翻訳本が少しずつ紹介されていることからもわかる通り、
知らぬ間にたわわに実っておりました!
というわけで、今回は注目の韓国ミステリー・SFをご紹介します。
ちなみに、新村にはミステリー専門店があるんですよ。
미스터리 유니온(ミステリー・ユニオン)
http://www.instagram.com/mysteryunionbook
「活気を帯びてきた韓国のミステリー・SF本」特集
■まるで映画を観ているよう。幻のコムタンの味を学ぶため、
2026年から2019年の釜山にタイムスリップ! しかし彼らが来てからというもの、
不可解な事件が次々と起こる。
1巻 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1380
2巻 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1381
■ある日目覚めたら、部屋には殺された母親と、血まみれの僕がいた。
殺したのは自分か? それとも犯人は他にいるのか?
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1260
■そこは選ばれた者だけが住むことができる都市国家だった。
それでは選ばれなかったものはどうやって生きるのか。美しくも過酷な未来都市を描く。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1391
■ある事件の重要参考人として、妹の行方を聞かれた姉。
数年ぶりに訪れた父と妹が住む家は、隠しカメラだらけで……。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1385
■韓国で最もクオリティーの高い作品と作家たちを輩出してきたと自負する、
幻想文学マガジン「コウル(鏡)」の2018年傑作選。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1300
■誰かが娘を殺そうとしている。アルツハイマーにかかり、
数十分前の記憶さえ定かでない元連続殺人犯の主人公が、まだ見ぬ殺人者を追う!
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/369
■「話」を売る会社とは? 不思議な会社の社長と、
うっかり面接に受かってしまった新入社員のコンビが追うモノは“幽霊”だった。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1371
■娘を失い、今度は妻まで……。犯人への復讐のため、
再び立ち上がった主人公の前には、以前と違った顔を見せる人々がいた。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1382
■ふと現れるあやしい屋台には、あやしいタメ口の女店主が。
あの世とこの世をつなぐここでは、“甲乙”なんて関係ない、誰もがみんな“甲”なのです。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1031
■「パーン!」と鳴った銃声はこれから始まる復讐劇……裁判の始まりの合図だった。
誰がどんな罪で裁かれるというのか。生き残るのは一体誰だ。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1397
◆◇ ミニコラム ◇◆
<雨の日はおうちで>
梅雨の季節がやってきました。
雨の日は家の中で読書するのもいいですよね。
外で遊べない雨の休日は、私は息子と家で絵本を読んだりすることが多いです。
絵本は子供の脳にも成長にも良いと言われています。
寝る前も必ず数冊読んでいるのですが、その中でも息子も私もお気に入りの1冊が
ヨシタケシンスケさんの絵本です。
特に『りんごかもしれない(이게 정말 사과일까?)』がお気に入りです。
子どもの頭の中ってなんでこんなに想像力が豊かなのだろうと、感心してしまいます。
韓国でもヨシタケシンスケさんの絵本が翻訳されているんですよ。
日本語と比較しながら読んでみるのはいかがでしょうか?
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1394
(火曜店長 りな)
◆◇ まだ間に合うイベント情報 ◇◆
◆6月29日 (土) 11:30 – 13:30
チェ・ヒジュさんの「조각보(チョガッポ)作り」ワークショップ
毎回人気も高い、チェ・ヒジュさんの第4回のワークショップを開催します。
韓国の夏の衣服と寝具の素材で多く使われるさわやかな感触の布地で「조각보(チョガッポ)」
という小さなポジャギ(風呂敷)を作ります。チョガッポの最も基本になる「まつり縫い」も学べます!
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=579
◆7月3日 (水) 19:00 – 20:30
アジア文学の誘い@チェッコリー第4回『雪を待つ』
毎月お届けする「アジア文学の誘い@チェッコリ」の第4回は、チベット文学から『雪を待つ』です。
スペシャルゲストに翻訳者の星泉さん!
チベット文学を知る貴重な機会ですね。どうぞお楽しみに。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=582
◆7月4日 (木) 19:00 – 20:30
~音楽で世界を巡る~ソヘグム×フラメンコギターライブ
ソヘグム奏者のハ・ミョンスさんと「山河」のユニット名で活動されているフラメンコギターの内山ユウキさん、
お二人による演奏と映像のコラボレーションライブです。
深遠なる山々、雄大な大河や大地を感じさせる音楽と映像で世界を一緒に旅しましょう。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=580
◆7月11日 (木) 19:00 – 20:00
韓国で1日10軒、500軒を超えるカフェ巡りをしていたわたしの旅の作り方
韓国カフェを500軒以上巡り、初の著書『韓国カフェ巡りinソウル』(ワニブックス刊)が発売された、
韓国コーディネーター・東山サリーさんが、自分の“好き”を探し集める韓国旅の作り方を案内してくださいます。
⇒ 満席になりました
◆7月27日 (土) 11:00 – 13:00
好きな模様を選んで「点描ぬり絵」体験会
「点描」は、集中して取り組むことで、頭と心をすっきりと落ち着かせくれる働きもあるそうです。
絵を描くことが苦手でも心配はありません。好きな模様を選んで、楽しみながら点々と点描し、
ぬり絵感覚でステキな作品を作ることができます。ハングル文字で季節の挨拶を書き添えて、
オリジナルの点描絵はがきを作ってみましょう。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=584
__おしまいに__________________________
好きなジャンルはと聞かれれば、ミステリーと答える私です。
とくにアガサ・クリスティーは、何度も読み返すほど。
SFもミステリーも、娯楽として純文学より格下に扱われることがありますが、
たかが娯楽、されど娯楽! ときに純文学よりも心に大きな足跡を残す
これらのジャンルがもっともっと広まりますように!
(土曜店長 ぱく)
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