今年は日照不足の7月でしたが、
梅雨明けとともに猛暑がやってくるとか。
熱中症などの対策が欠かせませんが、
それでも恋しい日差しが戻ってきたら、
あちこちと出かけるのが楽しみですね。
その中にぜひチェッコリも加えていただければと思うのですが、
8月11日(日)から15日(木)は夏季休業といたします。
どうぞカレンダーをお確かめのうえ、ご来店くださいませ。
8月はイベントが少なめですので、
涼しい店内でゆっくりと過ごしていただけますよ。
お客さまにぴったりの本探しもじっくりお手伝いいたします。
(土曜店長 しみず)
CHEKCCORI BOOK HOUSE
http://shop.chekccori.tokyo/
◆◇ 店長のおすすめ ◇◆
■きむ店主おすすめの小説
『조선통신사(朝鮮通信使)』
先日韓国の国外文化財財団の依頼で、「静岡に来た朝鮮通信使」に関するリーフレットを作成しました。
その時に思い出したのがこの本です。朝鮮王朝後期に約500人の男性たちが300日もの間、往復一万里(約4000km)を
苦楽を共にしながら、見聞きし、経験したストーリーを十分な資料調査と想像力で練り上げた小説です。
この本を読んでいると、約400年の時間の距離も一気に縮まるような気分になります。
わずか2時間あまりで飛んでいける今の時代だからこそ、読んでおきたい一冊です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1418
■ぱく店長おすすめのノンフィクション
『90년생이 온다(90年世代がやってくる)』
日本では世代間のギャップを話す際に、「ゆとり世代」がなにかと引き合いに出されますが、
韓国では「90年代生まれの人たち」がそういった存在のようです。
第一就職希望が公務員の、かれらの購買行動、生活志向、勤務姿勢は、
90年以前の旧世代には理解不能なことばかり。
これからどんどん社会に出てくるかれらは、“一体何を考えているのか”。
90年世代を解剖すると同時に、今の、そしてこれからの韓国社会の動向が見えてくる。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1342
■しみず店長おすすめの児童書
『페인트(ペイント)』
『ワンドゥギ』『アーモンド』などの名作を生んできた
チャンビ青少年文学賞受賞作。
国が創設した子ども養育センターで育った17歳のジェヌには
面接によって両親を選ぶ権利、つまり、人生を選ぶ権利が与えられている。
しかし、13歳から何度か重ねてきた面接を通して
純粋に子どもがほしいのではなく、
養子を取ることで国の恩恵を受けようとしている大人の思惑に失望。
なかなか選べないまま、親を持てる20歳という期限が迫ってくる。
いい親って? 家族とは? 人と人との関係とはーー。
少年の目を通して、緊張感を味わいながら考えさせられる。
タイトルのペイント は、
両親の面接(parent's interview)を意味する造語。
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■ささき店長おすすめの日本語で読める韓国の小説
『惨憺たる光』
書肆侃侃房の「韓国女性文学シリーズ」第6弾となる本作で初めて
著者ペク・スリンを知る人が多いことだろう。
韓国文学好き青年が原書で読んだペク・スリンを絶賛していたので、
発行するや否や手に取ってみた。軽い衝撃を覚えた。
闇ばかりの世界の中に差し込んでくる光を繊細に捉え、
そして心に突き刺すように届けてくる、そんな作品たち。
美しい言葉の世界にもうっとりとしてしまう。
ペク・スリン作品は9月にクオンからも短編『静かな事件(仮)』が
出版予定。今後が楽しみな作家をまた一人見つけた気分だ。
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■魯店長おすすめのエッセイ
『바디무빙(BODY MOVING)』
『楽器たちの図書館』の作家キム・ジュンヒョクのエッセイ。
‘体が接するスペクタクルな経験と、体が表現する言語’について語っている。
32編の文章には、映画やスポーツ、ドラマ、本など
私たちが日常的に接する文化コンテンツと現状からみつけた素材を通じ、
人間の体がどれほど多くの話を抱えているのかを改めて認識させてくれる。
特に、ところどころに描かれている作家の特技のイラストをみる楽しみも欠かせない。
“体は美しく悲しい、燦爛で揺れる、軽快でふらつく。
何も言わないまま私たちを感嘆させる”。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/366
■リナ店長おすすめの小説
『나미야 잡화점의 기적(ナミヤ雑貨店の奇蹟)』
東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の韓国語版。
この韓国語版をWanna Oneメンバーであり現在はNU’ESTで活動している
ミンヒョンはじめ、多くのアイドルも読んでいますね。
韓国で10年連続で年間ベストセラー入りを果たし、累積販売部数100万部を突破した
東野圭吾人気を裏付ける代表的な作品です。
日本語版と対比しながら、韓国語版にトライしてみてはいかがでしょうか。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1167
◆◇ お知らせ ◇◆
◆「K-文学 レビューコンクール」開催
今、新聞、雑誌、ラジオ、TVでも話題となってきた「K-文学」のレビューに挑戦してみませんか!
2018年に刊行された中から選ばれた6作品の課題図書について、あなたの「おすすめ」ポイントを
ぜひ熱く語ってみてください。
応募いただいた作品は各版元の担当者たちが一作品ずつ読み、版元賞を決め、
さらには全体の大賞も決定します。
また受賞作品はK-BOOK読書ガイド『ちぇっく CHECK』や同サイトにて掲載されます。
あなたのレビューがまた新しい読者を呼びこんでくれるはずです。
奮ってご応募ください。
【応募締切】2019年9月10日(火)23:59まで
http://www.k-bungaku.com/news/11threview/
◆「第3回日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」開催
第3回も開催決定!
K-BOOK振興会とクオンでは、優秀な新人翻訳家の発掘を目指して、韓国文学翻訳院の後援により
「第3回日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」を開催します。
第1回が212名、第2回は167名と毎回多くの応募者が集まり、第3回も早くも課題作品の注文も相次いでいます。
翻訳家を目指す人、韓国語の実力を図りたい人、韓国小説が好きな人、みなさんの応募をお待ちしています。
ABOUT CHEKCCORI
◆◇ まだ間に合うイベント情報 ◇◆
◆7月26日 (金) 19:00 – 20:00
「美男<イケメン>ですね」のキュンとするセリフで韓国語を学ぼう!
無料韓国語学習アプリ「できちゃった韓国語」を配信中のパク・ジョンヒョさんにお越しいただいて、
ドラマ「美男<イケメン>ですね」のセリフで韓国語を一緒に学びましょ! アプリの活用法も習得できますよ。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=589
◆7月27日 (土) 11:00 – 13:00
好きな模様を選んで「点描ぬり絵」体験会
「点描」は、集中して取り組むことで、頭と心をすっきりと落ち着かせくれる働きもあるそうです。
絵を描くことが苦手でも心配はありません。好きな模様を選んで、楽しみながら点々と点描し、
ぬり絵感覚でステキな作品を作ることができます。ハングル文字で季節の挨拶を書き添えて、
オリジナルの点描絵はがきを作ってみましょう。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=584
◆7月30日 (火) 19:00 – 20:00
韓方と薬膳から考えるアンチエイジング
人は1年ごとに平等に歳をとります。でも、ちょっとした知恵で老化をゆっくり進ませることも出来るのです。
それが、薬膳の考え方。日々の食事を通して、アンチエイジングしてしまう知恵、
毎日の食事に少しの知恵をプラスするだけで、身体は変わる。知っていれば、得をする、そんなお話を伺います。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=592
◆8月1日 (木) 19:00 – 20:30
『文藝 2019年秋号』を語り尽くそう!
『文藝 2019年秋号』の特集は「韓国・フェミニズム・日本」。
日本でもお馴染みのイ・ランやチョ・ナムジュの初邦訳小説から、
ハン・ガンによる、同号のための書き下ろし小説まで。
たっぷり韓国の今の文学と出会える1冊となりました。
同号の担当編集者を交え、この1冊を語りつくす90分です。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=588
◆8月7日 (水) 19:00 – 20:30
アジア文学の誘い@チェッコリー第5回『ショウコの微笑』
アジア文学の誘い@チェッコリは、日本を含めたアジアの小説を横断的に読むイベントです。
第5弾はチェ・ウニョン著『ショウコの微笑』(2018年、 吉川凪監修、クオン)。
苦しみを抱えながら他者と対話し、かかわることで、自らの人生に向き合おうとする、
時と場を越えて寄り添う7つの物語が収められた本作。
多様な読み方のできるこの新しい韓国文学をみなさんで読んでみませんか?
ゲストとして店主きむが登場します。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=593
◆8月23日 (金) 19:00 – 20:30
伝統楽器タンソとカヤグムの演奏を楽しむ夕べ
タンソ(단소, 短簫)とは、朝鮮民族の伝統的な竹製の縦笛です。
そのタンソの演奏を始めて50年という、第一人者の李東信(リ・ドンシン)さんと、
カヤグム奏者康美純(カン・ミスン)さんの演奏をお届けします。
じっくりとその音色を楽しみませんか?
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=603
__おしまいに__________________________
「K-文学レビューコンクール」に「第3回日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」と
それぞれ違う角度から、韓国文学にアプローチできるコンクールです。
多くの方のご応募をお待ちしています。
私はまずは1作品でもレビューに挑戦してみます!
(宣伝広報担当 ささき)
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