これが夏だったか! と確認させられる暑さが続きましたね。
旅行ついでにフラリとチェッコリに寄ってくれる韓国の方に、
必ず「どっちが暑いですか?」と聞いてしまいます。
結局どっちも暑いね、ということになるのですが、
どっちが涼しくてもこの暑さがどうにかなるわけではないのに、
つい聞かずにはいられない質問の一つです。
(土曜店長 ぱく)
◆◇ 店長のおすすめ ◇◆
■きむ店主おすすめの食のエッセイ
『권여선의 오늘 뭐 먹지? 』(クォン・ヨソンの今日、何食べる?)
涼しくなるとやりたいことが多くなる。
チェッコリの店主らしく大人しく読書を進めることにします。
せっかくなので美味しい読書を。
『春の宵』の著者クォン・ヨソンさんの食べ物エッセイ『今日、何食べる?』
ーー春夏秋冬、季節ごとお酒にぴったりの肴がイラスト付きでズラリ。
『春の宵』のように悲しくはなく、食べ物とお酒に関わるエピソードは笑いがとまらないのが多い。
どうもクォン・ヨソンさんはお料理するのも好きみたいで作り方も詳しく書いてあります。
お料理で韓国語を学びたい人にオススメです。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1434
■しみず店長おすすめのインタビュー集
『이것이 나의 도끼다』(これは私の斧だ)
シンプルなデザインや手ごろな価格、
写真をたっぷり使った斬新な構成などで注目を集める
文芸誌『Axt(악스트)』。そのメイン特集の一つである
「小説家による小説家のインタビュー」を1冊にまとめた単行本です。
キム・ヨンス、チョン・ユジョン、コン・ジヨン、チョン・ミョングァンら
邦訳のある作家のインタビューも収録していて、読み応えたっぷり。
さらに、この中には入っていない、ファン・ジョンウン、
キム・グミ、ピョン・ヘヨン、イ・ギホらのインタビューも加えて
クオンから翻訳出版予定です。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1431
■ぱく店長おすすめの漫画
『신과 함께 저승편』(神と共に あの世篇)
映画がパート1、2と立て続けに公開され、しかも大人気となった『神と共に』。
こちらの原作は漫画で、すでに完結ずみ。映画のえの字もなかった漫画連載中から、
韓国では面白いと評判でした。
映画とは異なる雰囲気の絵柄ですが、コミカルな笑いもありつつ、
生と死、善と悪という、人間の究極の姿を追求するストーリーには引き込まれます。
映画のパート3を待つ間、漫画で予習してみませんか。
ちなみに、映画のシナリオ本も出ています。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1282
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1390
■魯店長おすすめの人文書
『시옷의 세계』(シオッの世界)
シオッ(ㅅ)で始まる単語で一冊の本が出来上がるという発想が斬新ですね。
『心の辞典』や『一文字辞典』で多くのファンを持つキム・ソヨン詩人のエッセイ。
<散策(산책)、消えること、神秘、生きてきた日々、想像力、刻む、真っ白な人、誕生日...?>など、
久々に辞書を取り出しシオッの編を開いてみました。
シオッからの単語に暖かく純粋な意味が込められている言葉が
こんなに多かったのかと改めて感心させられました。シオッの世界に浸ってみませんか?
「付き合い」をはじめ、遠足、視野、植物園の文章など35個の単語や文章が、
国語辞典順に綴られています。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/666
■ささき店長おすすめの日本語で読める雑誌
『TRANSIT 第42号:韓国・北朝鮮』
旅カルチャーマガジン『TRANSIT(トランジット)』は、普通の旅雑誌とは
ひと味違う旅の切り口が魅力的な雑誌です。そのTRANSITで満を持して登場した
「韓国・北朝鮮」特集は、雑誌ならではのふんだんに使われる美しい写真はもちろん、
現地取材した韓国の若者の生の姿、市場のアジュンマたちの働く姿にグルメ、
そして映画、ドラマ、文学とカルチャー面からもしっかりと今の韓国を伝えています。
店主きむがコラムで「自由を叫ぶ詩人たち」を書かせてもらっています。
貴重な北朝鮮の姿は、カメラマン菱田雄介さんによる写真と文でイキイキとした様子が
伝わってきます。
刻々と変わる韓国・北朝鮮・日本の関係ですが、そこに暮らす人々を知ることで
繋がり合えるはずだと思いたい今こそ、手に取って欲しいですね。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1436
◆◇ 夏の終わりに楽しむ「活気を帯びてきた韓国のミステリー・SF本」特集 ◇◆
過去には「不毛地帯」「未来が見えない」など、散々な言われ方をしていたこのジャンル。
実は日本でも翻訳本が少しずつ紹介されていることからもわかる通り、
知らぬ間にたわわに実っておりました!
というわけで、今回は注目の韓国ミステリー・SFをご紹介します。
ちなみに、新村にはミステリー専門店「미스터리 유니온(ミステリー・ユニオン)」がありますよ。
http://www.chekccori.tokyo/special/1907
◆◇ お知らせ ◇◆
■K-文学レビューコンクール開催中!
K-BOOK振興会が主催する「K-文学レビューコンクール」をただいま開催中です。
・『1945,鉄原』
・『鯨』
・『春の宵』
・『82年生まれ、キム・ジヨン』
・『すべての、白いものたちの』
・『ショウコの微笑』
上記の6作品を読んだら、800~1000字でそのレビューを書いてご応募ください。
「K-文学レビュー」は、簡単に言うと読んだ感想であり、
その本をほかの人におススメしていただく紹介文のようなものです。
ご自身が読んで感動したこと、感じたことを熱く書いていただくだけでも、
それはその本の良さを伝えることにもなります。
形は様々です。何か定める規定があるわけではありませんから、
自由にあなたの思いをまとめてみてください。
一人何作品でも応募可能です。ぜひ、あなたの「推し」を綴ってご応募ください。
http://www.k-bungaku.com/news/11threview
■チェッコリ翻訳スクール 10月期募集中
http://www.chekccori.tokyo/school/list
韓国文学への関心が高まる今、韓国語翻訳について学んでみませんか?
今期(7月期)ビジネス翻訳コースの受講生の方が、翻訳会社のトライアルに
合格したとの嬉しいお知らせも届きました。
第一線で活躍中の講師陣が、少人数(6~8名)のクラスで丁寧に指導します。
■より深く学ぶ「チェッコリ大学」開講
大学等で教鞭をとられている先生方、各分野の第一線で活躍されるみなさんによる
1つのテーマを複数回にわたってお届けするスペシャル講座「チェッコリ大学」を開講します。
先生方の専門性を活かした内容で、よりじっくり、学びを深めていただける講座です。
◎クォン・ヨンソク先生【韓国映画から学ぶ韓国現代史】
開講日:9月20日(金)、10月18日(金)、11月29日(金)
◎きむ ふな先生【韓国文学100年を学ぶ】
開講日:9月27日(金)、10月25日(金)、11月22日(金)
各回2500円(お得な3回券7000円も販売します。2つの講座のどちらにも使えます)
詳細はコチラ ⇒ http://www.chekccori.tokyo/news/daigaku
◆◇ ミニコラム ◇◆
<閉店した本屋の後に・・・>
チェッコリの2軒隣のコミックの老舗「コミック高岡」が今年3月31日で閉店。
次はどんな店になるのか前を通るたびに気になっていました。
先週土曜日の夜に「コミック高岡」の前に人だかりが。
体の大きい青年たちが解体作業に汗を流していました。
トラックには木の板がいっぱい。
どんな店になるのかしら、我慢できず中に入って聞いてみました。
誠実な感じのイケメン青年の答えは、「韓国料理屋ができるそうです」ということ!
本屋がなくなったことは寂しいけれど、そこに韓国料理屋が入るのはちょっと嬉しいニュースです。
さてどんなメニューの店になるのか、また気になりはじめました。
(店主 きむきむ)
◆◇ まだ間に合うイベント情報 ◇◆
◆9月7日 (土) 18:00 – 19:00
大邱から行く慶尚北道! あんそら的「韓国地方旅」のススメ
慶尚北道は韓国で一番広い「道」。地方の旅はハードルが高そうですが、
慶尚北道は大邱から行くと意外と近く、移動も便利なのです。
大邱旅行の1日、足をのばして慶尚北道へ!
気軽に行ける韓国地方旅を『慶尚北道 週末トラベル ときめく地方旅の楽しみ方48』の
著者あんそらさんにススメていただきます。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=613
◆9月13日 (金) 19:00 – 20:00
大邱を学ぶ:(さ)の心のふるさと「大邱」の魅力を語る会
「文学で旅する韓国-大邱編」を前に、大邱を学ぶ会の2回目は、2012年に取材で初めて訪れて以来、
すでに20回近く大邱を訪問している(さ)こと、佐々木が大邱の魅力を語る会を開催します。
そして大邱に行ったことのある方、大邱大好きな皆さん、一緒に大いに「大邱」を語りませんか?
まだ訪れたことのない方、ぜひこの機会に大邱の魅力に触れてみませんか?
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=617
「文学で旅する韓国-大邱編」ツアー詳細・申し込みは⇒ http://www.cuon.jp/info/673
◆9月17日 (火) 19:00 – 20:00
近代文学探訪:中野重治と朝鮮
プロレタリア文学の代表的作家である中野重治と朝鮮の関係は深く、
詩「雨の降る品川駅」に見られるように、プロレタリア文化運動において
朝鮮人運動家とともに活動した経験が基盤となっているそう。
明治大学文学部教授の竹内栄美子先生にお越しいただき、中野重治と朝鮮について
語っていただきます。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=616
◆9月18日 (水) 19:00 – 20:30
アジア文学の誘い@チェッコリー第6回『プラータナー』
日本を含めたアジアの小説を横断的に読むイベント「アジア文学の誘い@チェッコリ」の
第6弾は ウティット・ヘーマムーン著『プラータナー』を、翻訳者で気鋭のタイ文学研究者の
福冨渉さんにお越しいただき、一緒に楽しみます。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=614
◆9月28日 (土) 11:30 – 13:30
チェ・ヒジュさんの「두루주머니 (巾着袋)作り」ワークショップ
大人気のポジャギ作家チェ・ヒジュさんによるワークショップの第5回は、
「두루주머니 (巾着袋)」を作ります。두루주머니は古くから良いことを招いたり、
福をもたらすといわれ、プレゼント用や記念物にもたくさん作られてきました。
韓国の伝統の文化も学びながら、一緒に針を動かしましょう。
⇒ http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=615
__おしまいに__________________________
お待たせしていましたが、いよいよ「文学で旅する韓国-大邱編」ツアーの
募集を開始します。心のふるさと「大邱」と呼んでいる(さ)は、皆さんと
一緒に大邱を訪れることができるのがとても幸せです。ぜひご一緒してください。
⇒ http://www.cuon.jp/info/673
(宣伝広報担当 ささき)
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