CHEKCCORI通信 Vol.156【チェッコリ7周年記念イベント『韓国現地と結んでオンラインご当地巡り』申込スタート!】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2021.6.23

CHEKCCORI通信 Vol.156 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

先日、좋은생각を毎月読んでいるお客さまから
うれしいお話を伺いました。

読みはじめて2年弱。
最初の頃は知らない単語も多くつっかえつっかえで
勉強のための「苦行」みたいだったのが、
最近は辞書を引く回数も減って
読む楽しみが感じられるようになったとのこと。
まさに継続は力なりですね。

休日だけでなく平日も少しずつ読みつづけてきたそうで、
좋은생각はそんな読み方、勉強の仕方にぴったりの雑誌だなと
あらためて実感。

続ける方を応援する定期購読も承っていますので、
どうぞご利用ください。
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/4076
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/4077
(しみず)

お知らせ

CHEKCCORIオープン7周年記念企画でお得にお買い物を!

オープン7周年を記念して、お買い物が楽しくなる企画を用意しています。 オンラインショップのポイント制度開始、会員登録時のクーポン発行、 LINEスタンプカードの導入など盛りだくさん。 期間限定でオリジナルブックカバーも進呈する予定です。 詳細は随時お知らせしますので、どうぞご期待ください。

映画『三姉妹』日本公開記念選書フェア開催中

好評上映中の映画『三姉妹』の公開を記念して、 作品を観た後に読みたくなる家族や姉妹、女の物語を集めた選書フェアを開催しています。 映画の半券をお持ちいただければ、『연년세세(年年歳歳)』(ファン・ジョンウン)、『채식주의자(菜食主義者)』(ハン・ガン)、 『목양면 방화 사건 전말기(モギャン面放火事件顛末記)』(イ・ギホ)など韓国語の原書が10%OFFになります。 小説を中心にたくさんのおすすめ本をご用意していますので、どうぞご来店ください。

第6回 「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」応募受付中

第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」の締め切りまであと1か月あまりと迫ってきました。 みなさま、準備は進んでいますでしょうか。 どうぞふるってご応募ください。

店長のおすすめ

★しみず店長★おすすめの絵本

『전쟁일기 (戦争日記)』

ウクライナの絵本作家オルガ・グレベンニクさん(35)が、ロシアがウクライナへの侵攻を開始した2月24日から 自宅マンションの地下室での避難生活中に書きはじめたスケッチ入りの日記を絵本にしたもの。 前半には地下室での避難生活が、後半には国外避難の様子が描かれていて、簡潔で淡々とした現在形の文章は緊張感にあふれています。 「私は人を民族で区別しない。民族ではなく行動が人を定義するからだ」 「私がこの日記を書いている理由は『戦争反対!』と叫ぶためだ」という著者のまえがきも胸に迫ってきます。 著者がインスタグラムにアップした絵がきっかけとなり、原書がないまま韓国で緊急出版された話題の書。
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ジヨン店長★おすすめの青少年向け人文書

『이 장면, 나만 불편한가요?(この場面は私だけが気まずいですか)』

機会不平等やジェンダーギャップ、貧富の格差、社会的少数者に対する視線――。 差別と嫌悪は、長年当たり前のように考えられてきた社会的風潮の中で無意識に使われる言葉や嘲り、 悪ふざけといった仮面をかぶって、私たちの日常に溶け込んでいる。 本書では、私たちの周りに常に存在し、数多くのメディアでよく目にする差別と嫌悪の表現を例に挙げなから、 そのような表現がどこから始まったのか、実際どのように使われていてなぜ注意しなければならないのか、 無分別に使ってはならないのかを青少年にもわかりやすく解説している。
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★スタッフさわだ★おすすめの人文エッセイ

『서울이 아니라면 나는 무엇을 할 수 있을까(ソウルじゃない場所でわたしには何ができるのか)』

大学入学で故郷を離れ、記者やライターとして計18年間ソウルで暮らした著者は、 夫婦で江原道を旅行中に人口3万人の海辺の町、襄陽(ヤンヤン)の家を衝動買い。 本書には2年にわたる移住前の準備期間や移住後の生活を綴っています。 悩みの中心はやはり地方での仕事。やりたいことを仕事にするのか、できることを仕事にするのか。 著者の自問自答を読んでいると、こちらまで私が本当に暮らしたい場所ってどこなのだろう?と、深い思考の沼へ……。 移住記だと思い読み始めると、「どう生きたいか」「人生で優先したいことは何か」という大きな問いに向き合うきっかけをくれる本でした。 著者が描く「消滅していく地方の町」の姿や課題からは、韓国の地方の今も見えてきます。
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★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読める小説

『Lの運動靴』(『L의 운동화』日本語版)

1987年6月、韓国で民主化運動が高まる中、学生・李韓烈(イ・ハンニョル、Lee Han Yeol)が催涙弾の直撃を受け、死亡した。 その李君=Lの残された運動靴の修復作業を依頼された美術修復家による修復作業過程が実話をもとに丁寧に綴られ、 周辺の人々の心の動きと合わせて幾重にも「記憶」が織り込まれたストーリーはとても新鮮。 当時を描いた映画『1987、ある闘いの真実』はAmazonプライムで視聴可能で、GYAO!では7/4まで無料視聴できます。 ぜひ本と一緒にご覧ください。より理解が深まるはずです。
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ミニコラム

<86年生まれの、私はキム・ジヨンです。>
#1 ただいま、羽田空港に着陸しました

2013年4月1日、雨は降ったり止んだりを何度も繰り返し、窓をびっしり埋め尽くした水滴が重さに耐えられずに流れ落ちる度に日差しにきらめく午後だった。この時季に雨なんて。4月には桜を思い存分味わえると期待に胸を膨らませていた私の心はパンっと割れ、雨粒と共にぽたぽたこぼれ落ちそうになった。韓国から持ってきた荷物のどこかに詰め込まられているはずの傘のことが頭から離れない。日本で傘はいくらかな。

私を含め何人かの韓国人は黙って窓ばかり眺めていた。色とりどりのキャリーケースが積み重なり、重い車体を必死に引きずるように大きな音を出して走るワゴン車の中は、緊張感に包まれたぎこちない空気が漂い、湿った雨のにおいがした。

踊るワゴン車に身を任せ、めまぐるしく揺れてはたちまち消えて行く窓の外の景色を見つめながら、羽田空港に到着した瞬間を思い出した。不慣れさを示すのは空港に降りたとたん鼻先をかすめるにおいであると、何回かの海外旅行の経験で分かっていた。いや、分かっていると思っていた。まるで仁川から出発した飛行機が再び仁川空港に戻ってきたかのように馴染みのあるにおいに気づくまでは……。日本はそれほど遠い国ではなかったようだ。

旅行ではなく在留カードを持って通過しなければならない「留学生」としての入国は、かなり時間がかかった。日本語を完璧に聞き取れない、正体不明の外国人だけがうようよしているところ。完全な異邦人としての入国はさすがに容易ではないかも。あちこちから大きな声も聞こえた。言語の通じない人たちを数時間も相手にするのはかなり疲れることだろう。

いよいよ私の番。疲れていたけれど、できるだけ「問題を起こさない誠実で正直な異邦人です」という印象を与えたくて無理やり口角を上げた。いくつかの簡単な質問を経て入国手続きはすぐに終わった。数時間も緊張して待ったわりには空しい入国審査だった。

荷物を受け取りに行くと、私と同じ便に乗ってきたほとんどの人はすでに空港を離れた後だった。ベルトコンベアの上でくるくる回っていたキャリーケースはたった2個。3ヶ月分ほどの食料がいっぱい詰まった私のキャリーケースだった。まるで主を失ったように寂しげに回り続けているキャリーケースを見ていると、見知らぬ土地でぽつんと一人になった自分を実感し、少し涙が出た。

あれこれと深い考えの沼から私を救い出したのは、鈍い音を立てながら力を絞り出すように走っていた古い車が止まった時だった。窓の向こう見えるのは不思議なほど閑散としている4車線道路。精一杯見上げても全体が見えない高い建物が私を見下ろしていた。

車を降り、重い荷物を引きずりながら少し歩いたところで聞こえてきたのは、今到着したところは果たして日本なのかと疑問を抱かせるすさまじい剣幕の中国語。韓国語と中国語と英語と日本語がごちゃごちゃ書かれた看板。人混みで混沌とした歩道を一列に並んで歩く人々。

様々な文化と整然とした法則が混在する場所。 私が初めて見た池袋の風景だった。
(ジヨン)

イベント情報

6月25日(土)13:00~14:00
【オンライン】新刊『韓国ドラマで楽しくおぼえる!役立つ韓国語読本』発行記念「赤い袖先/イ・サンが愛した女性たち」

『韓国ドラマで楽しくおぼえる!役立つ韓国語読本』の刊行を記念し、2PMのジュノ主演で大ヒットした『赤い袖先』をテーマにしたトークイベントです。 著者のお一人である康熙奉先生を迎え、イ・サンの正妻であった孝懿王后や『赤い袖先』のヒロイン宜嬪・成氏らイ・サンが愛した女性たちについて史実をもとにお話しいただきます。
お申込みはこちらから

6月28日(火)19:00~20:30
【オンライン】韓国のSF小説を楽しむ会-第1回「アジアのSF、そして韓国のSF」

活況を呈している韓国文学の中でも、最近刊行が相次いでいる「SF小説」を楽しむイベントを全5回シリーズで開催。 第1回は「アジアのSF、そして韓国のSF」と題し、中国の『三体』をはじめ、アジア圏でのSF小説の動向、 韓国での動き、 日本SFと違う点、共通する点、そしてこれからの注目ポイントなど、今、押さえておくべきSF作品とその流れをしっかりレクチャーいただきます。 スピーカーは、4月に発売され話題となった「SFマガジン」編集長の溝口力丸さんと、SF評論家の橋本輝幸さんです。
お申込みはこちらから

6月29日(水)20:00~21:00
【オンライン】Misaさんと韓国ドラマの知りたいこと、ぜんぶ

Twitterでいつも韓国ドラマの情報をたっぷり、丁寧に発信されている韓国ドラマライターのMisaさんが、 初めての著書『韓国ドラマの知りたいこと、ぜんぶ』を刊行されたということでお招きすることに。 韓国ドラマで人生が変わり、ついには渡韓してしまったというMisaさんに、 韓国ドラマの初心者からコアなファンまでを満足させる情報発信の秘訣についてじっくり伺います。
お申込みはこちらから

チェッコリ7周年感謝企画ー『韓国現地と結んでオンラインご当地巡り』

2022年7月7日、チェッコリは7周年を迎えます。 昨年、6周年で開催した「オンライン書店ツアー」に続き、 今年も韓国現地と結んだオンライン企画を準備しました。

期 間:2022年7月5日(火)~7月9日(土)19時から(土曜日のみ18時から)
参加費:無料
ご当地:ソウル(望遠洞)、益山、仁川、麗水、束草

観光ビザの発給も始まりましたが、以前のような自由な旅の再開までにはまだもう少し時間が掛かりそうです。 そこで今年の企画では、ソウル(望遠洞)、益山、仁川、麗水、束草に住む日本人の皆さんに「わが街」を紹介いただくことにしました。 ぜひ一緒に、韓国の街に暮らすような気持ちで現地の様子を楽しみましょう!
お申込みはこちらから

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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https://www.facebook.com/chekccori
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-7-3三光堂ビル3F
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