CHEKCCORI通信 Vol.118 【チェッコリ翻訳スクールに、チェッコリイベントもご用意しました♪】


2020.11.25

CHEKCCORI通信 Vol.118

http://www.chekccori.tokyo/

ごあいさつ

「K-BOOKフェスティバル 2020 in Japan」がいよいよ今週末に迫って来ました。
https://k-bookfes.com/ 

作家や出版社の皆さん、本屋の皆さん、そして本や韓国が好きな読者の皆さんをつなぐビッグイベントです。
韓国文学界のBTSと私が呼んでいるハン・ガンさん、日本と韓国で145万部も売れた『私は私のままで生きることにした』著者のキム・スヒョンさん、シンガーソンライターで作家、本屋の店主でもあるヨジョさん、など韓国からもゲストが出演してくださいます。

また韓国語のレッスン、パンソリ、装幀家の対談、韓流MCの古家さんによるK-POPとK-BOOKの話、そして今回参加した出版社26社によるおすすめ本のプレゼン大会もあります。(これお薦めです←クイズに答えるとプレゼントが当たります!)

オンラインでの配信なのでネットが繋がっていれば地域に関係なくどこからでも参加可能です。(韓国とつなぐイベントでは韓国語・日本語の通訳あり)

今までチェッコリで500回以上のイベントをやってきたので、
オンラインイベントはそれほど難しくないと思っていましたが、
それはそれは大きな間違いでした。
照明のこと、音響のこと、カメラ越しに見える背景のこと、同時通訳のシステム構築など(ここでは書けないことも多い)課題が多かったです。
実は今日現在までクリアできていないものもあります。(大丈夫!私たちにはまだ72時間もある!)

ヨロブン、このフェスティバルの後、舞台裏について語るチェッコリイベントも企画しますのでそちらにもぜひ!
(チェッコリ店主、K-BOOKフェスティバル実行委員長 金承福)

お知らせ

K-BOOKフェスティバル 2020 in Japan イベント申込受付まもなく締切です!

11月28日、29日開催の「K-BOOKフェスティバル 2020 in Japan」のオフィシャルサイト更新しました。
イベントプログラム詳細、そして参加出版社や本を販売していただくポップアップストアの
ご案内などが追加されています。
ハン・ガンさんのトークイベントやハン・ガン作品の翻訳者座談会、『82年生まれ、キム・ジヨン』の日韓装幀家対談は申し込み受付中です。
※申込制の有料イベントは12/6(日)24時まで見逃し配信あり
https://www.k-bookfes.com/

2021年1月開講チェッコリ翻訳スクールから

■文芸書翻訳コース吉川凪クラス
『殺人者の記憶法』で第4回日本翻訳大賞を受賞した吉川凪さんを講師に迎え、
韓国語で書かれた文芸作品の内容を正確に理解し、読む人に伝わる日本語の文章に直す練習を、実践的な演習形式で行う翻訳講座です。課題作品は『마당 깊은 집(深い中庭のある家)』。
http://www.chekccori.tokyo/school/2101_bungei_yoshi

■ノンフィクション翻訳コース承賢珠クラス
人文書『우리 음식의 언어』を教材に、韓国文化についての知識を深めつつ翻訳するクラスです。
韓国語ネイティブの承賢珠さんが、どのような文化を背景に韓国人がその言葉を使っているのかを解説しながら翻訳を進めるので、より深く文化も言葉も理解できると人気です。
http://www.chekccori.tokyo/school/2101_non_sun

店長のおすすめ

きむ店主おすすめの絵本

『고양이는 나만 따라 해』(うちの猫は私の真似っこばかり)

一人で留守番をしている私のところに、ある日猫がやってくる。 すぐ友達になる。
猫はいつも私のそばにいるし、私の真似をする。
真っ暗な夜が怖くて、布団をかぶってお母さんを待っている私の隣に、
緑色の丸い瞳をした猫がいつも一緒にいる。

「でも、今日からは私が猫の真似をしよう!」

友だちの真似をするかのように、猫のあとをついて机の上を登ったり、闇の中を見つめたりする。私の目もその時は緑色になっている。

――『花ばぁば』、『木のはんこ』など歴史上の事件に基づいた絵本を描くクォン・ユンドクさんの作品。
この絵本は2005年に作家がお寺で民画を学んだ頃の作品で、色使いがとても華麗で大胆だ。
純粋な女の子の気持ちが色で表現されている。クオンで絵本を出すとしたらこの本を第1号にしたい。
歴史よりも日常で気持ちを分かち合うことの大切さがこの本にはある。大好き!
CHEKCCORI BOOK HOUSE で購入する

しみず店長おすすめのエッセイ

『좋은 일이 아주 없는 건 아니잖아』
(いいことがまったくないわけではないじゃないの)

真っ黄色に色づいた紅葉の美しい表紙が、この季節に読むのにぴったり。
著者は『野良猫姫』(クオン)の著者で詩人のファン・インスクさん。
ソウルの真ん中にある解放村で暮らして40年の彼女の繊細なまなざしを通して、
そこで暮らす野良猫たち、朝鮮戦争後に北から逃れてきて定着した失郷民たちの日常が描かれている。
「弱いけれど誤解されやすい対象について、考えさせられるようになる」
「この本を読んでからこの町を歩くと、風景がまた違って見える」と、
解放村で書店「고요서사(コヨソサ)」を開いて5年のチャ・ギョンヒさん。
いつか気軽にソウルを訪問できるようになる日を楽しみにしながら読んでおきたい1冊。
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ぱく店長おすすめのコミック

『자취로운 생활 베스트 에피소드 1』
(はじめての一人暮らし ベストエピソード 1)

二十代も後半になってからはじめた初めての一人暮らし。
夢見ていた理想の部屋!理想のライフスタイル!と喜んだのも束の間、
現実を前にガラガラと崩れる音が聞こえてきそうです。
なんせ今までやってもらっていた料理、洗濯、掃除をすべて自分でやるのですから……。
韓国あるあるエピソードも交えつつ、一人暮らしのためのヒントも披露してくれています。
ウェブ連載の中から厳選し、ギュッとまとめています。
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の店長おすすめの美術書

『방구석 미술관』(お家で美術館)

当時の平均寿命より30年も長生きしたムンク、 また、ゴーギャンが証券マンだったということ、ご存じでしたか?
ムンク、ゴッホ、ゴーギャン、クリムト、ピカソなど、彼らさえ知っていれば美術史の流れが分かるとも言える、オルセー美術館の代表的な14人の画家たち。
実は小説や映画より興味津々な画家たちの生涯、作品に影響与えたことなど、
面白いエピソードが現代の我々の視線に合わせた著者の言葉で盛り込まれています。
各画家のエピソードの最後には、その画家についての基本情報と作品の理解に必要な美術理論が一目瞭然に整理され、ポッドキャストのQRコードもついているので、耳で聞きながらまた違う観点で楽しむことができます。
お家にいながらオルセー美術館を訪れた気分になれる一冊。
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さわだ店長おすすめの小説

『해설과 함께 읽는 동백꽃 / 돌다리 외』
(解説とともに読む椿の花/石橋 他)

感受性豊かな青少年たちが名作をより深く読み、
人生の糧にできるようにと企画されたシリーズ「解説とともに読む韓国代表短編集」。
1冊目の本書では、
1930年代の農村を舞台にした金裕貞(キム・ユジョン)の『椿の花』など
日本統治時代から1980年代に書かれた8作品を収録。
過去の作品はとっつきにくいと敬遠しがちな若い読者のために
それぞれに作家紹介と作品解説のページを設けたほか、
本文には現在では使われていない語彙や方言などを解説する注釈を追加。
読後には、先生と生徒の会話形式で物語の時代背景を紹介する
「先生が教えてくれる当時の話」コーナーも。
韓国語学習者にとっても原書で名作に触れる入門書としておすすめ。
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ミニコラム

アンテナを張って

今月はじめに開催された「おもしろ同人誌バザール@神保町」に行ってきました。
初めての同人誌会でドキドキでしたが、お目当てを無事手に入れてから、ぐるっとひと通り回ってみました。
情報発信系同人誌なので、とにかく多ジャンル! 食べ物ひとつとっても、
コンビニフード、◯国の不味いもの、失われつつある自動販売機…などなど。
よく見ると韓国・北朝鮮に関するものもありました。

なるほど、こういう角度で興味を持つ人もいるのだな、
とアラジン(韓国の本のサイト)で類書を探してみたりして(職業病ですね)。

以前、お客様から聞かれてあまりなかった類書も、フェミニズム本のように、
1、2年後には急に増えることもあるのでアンテナは常に全方位に張らねばと実感しました。
韓国でも数年前より、個人的な興味から発信された本の刊行が増えたような気もしています。
それを本で読めるのはとても楽しいことですよね!
(土曜店長 ぱく)

イベント情報

◆12月4日 (金) 20:00 – 21:00
【オンライン】ソウルからお届け!ジャヨンミの韓国コスメ最新情報

コロナ禍で自由に日韓の行き来ができない状況が続く今日この頃。
そんな中、今年は日本でも購入できる韓国コスメの幅が広がっています。
そこで現地ソウルで活躍中の韓国コスメライターのジャヨンミさんに登場いただき、
最新のコスメやビューティスポット情報、秋冬、マスク生活下でのおすすめケアなどを伺います。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=734

◆12月11日 (金) 20:00 – 21:00
【オンライン】『韓国ドラマ食堂』刊行記念トークイベント 韓ドラをおいしく語りつくすナイト!

おいしそうな料理がたびたび登場する韓国ドラマ。そんな料理の数々を再現するレシピ本『韓国ドラマ食堂』が12月に刊行されます。
そこで著者の本田朋美さん、八田靖史さんをお招きして、韓国ドラマを「おいしく」語り尽くしていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=735

◆12月17日 (木) 20:00 – 21:00
【オンライン】ささきの部屋vol3~翻訳作品が続々登場! 翻訳家岡崎暢子さんに聞く~

宣伝広報担当のささきがゲストをお招きしてお話を伺う「ささきの部屋」の第3回の
ゲストには翻訳本『あやうく一生懸命生きるところだった』が10万部を突破し、
続々と新作が登場している翻訳家岡崎暢子さんをお招きします。
数々の作品を手掛ける上で翻訳者として気をつけていることなど、翻訳にまつわる話をたっぷり、そして今後刊行予定本のおすすめポイントなどをじっくり語っていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=736

おしまいに

今週末開催の「K-BOOKフェスティバル」をぜひご覧くださいね。
https://k-bookfes.com/
そしてメルマガの原稿をもらって知りました。
「へぇ~っ、イベント準備の裏側を語るイベントもやるのね…」と(笑)。
確かに困らないほどいっぱいネタはあります。
(宣伝広報担当 ささき)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
http://www.chekccori.tokyo/
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